ナラタケと似たキノコの見分け方は?見た目の特徴やキノコ採りでの注意点を解説
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夏の終わりから秋頃にかけて、山ではキノコ採りシーズンを迎えます。その中でも、ナラタケは食用キノコとして親しまれているようです。
しかし、ナラタケとほかのキノコの見分け方が分からなくて困っているという人もいるでしょう。中毒症状を持つキノコには、ナラタケと似た見た目をしている種類があるため注意が必要です。
本記事では、ナラタケの見分け方や特徴、ナラタケの種類について解説します。さらに、キノコ狩りをする際の注意点もまとめましたので、ぜひ参考にしてください。
ナラタケの見分け方と見た目の特徴
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ナラタケは、春から秋頃にかけて、ナラやサクラ、ブナの木などの針葉樹や広葉樹の枯れ木や倒木などに生えることが多い食用キノコです。
くせが少なく、よい出汁が出るのが特徴で、汁物に入れるとぬめりが出るといわれています。
北海道では『ボリボリ』、秋田県では『サワモダシ』など、地方によってさまざまな名前で親しまれてきたようです。
ここでは、ナラタケの傘、ヒダ、柄の特徴をご紹介します。
傘
ナラタケの傘は、直径が約4cm~15cmで淡褐色から茶褐色、中央部には黒い小さなささくれ状のつぶつぶがあるのが特徴です。
表面の外側に縦縞が見られ、湿気のある環境では傘の表面にぬめりが出るのだとか。
傘の形は、中央がやや高くなっているまんじゅうのような形から、成長するにつれて平らに近付くようです。
ヒダ
ヒダとは、傘の裏側に付くヒダ状の部分のことを指します。ナラタケのヒダは、白色から淡褐色になり、古くなると赤褐色の染みを帯びていくようです。
傘の下面のヒダの並び方はやや密で、付き方としては、ヒダが柄に垂れて付く状態を指す『垂生(すいせい)』だといいます。
柄
ナラタケの柄は2cm~12cmで、根元に向かうにつれて褐色から黒褐色になり、表面に褐色の縦縞があるようです。
ナラタケの柄の根元部分を折ると、ポキッと小枝を折るような音がするでしょう。
柄の途中にツバと呼ばれる白色や淡い黄色の、ヒラヒラした膜のような部分があります。また、柄の下部が上部より太くなるものもあるようです。
ナラタケに似たキノコとの見分け方
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前項でご紹介したナラタケの見た目の特徴を、以下にまとめました。
平らな皿型。
※若い場合はまんじゅう型。
傘表面の中央部に黒または褐色の粒々がささくれている。
傘表面の縁側に縦縞がある。
白色から淡褐色、古くなると赤褐色の染みを帯びる。
傘の下面のヒダの並び方はやや密で柄に垂生。
根元に近いほど太くなるものもある。
柄を折ると枝を折ったような感触と音がする。
ここでは、ナラタケと似たキノコの種類と、その見分け方について解説します。
コレラタケ
ナラタケとコレラタケの見分け方は、『傘表面の縦縞と中央部の黒いつぶつぶがあるかどうか』です。コレラタケには、傘表面の縦縞と中央部の黒いつぶつぶがないとされています。
コレラタケには、ほかにも下記の特徴が挙げられるようです。
通常、傘の表面に粘り気はないようですが、雨が降った後や若いコレラタケにはぬめりと光りが出て、ナラタケと間違えやすいといわれています。
コレラタケには毒があるとされ、食後6~24時間で激しい嘔吐、腹痛や下痢などの症状を引き起こすおそれがあるのだとか。
消化器症状がおさまっても、潜伏期間を経て、肝臓や腎臓にダメージを与え、最悪の場合は死に至る場合もあるようなので注意が必要です。
なお、細菌性感染症の『コレラ』に症状が似ていることから、この名前になったとされています。猛毒キノコのため、特徴に当てはまる場合は絶対に取らないようにしてください。
オオワライタケ
ナラタケとオオワライタケの見分け方は、『汗のような不快なにおいがあるかどうか』です。
オオワライタケは不快なにおいに加え、食べると苦味があるといわれています。毒があるため、寒気やめまい、幻覚、幻聴、震えの症状が出ることも。
ほかにもオオワライタケには、下記の特徴が見られるとされています。
傘の長さ:5cm~15cm。
傘の特徴:半球形から平らに開く。
傘の色:橙色から黄褐色。
ヒダの色:帯黄色から明るい錆色へ。
柄:上部に膜状で橙色から黄褐色のツバを付ける。
オオワライタケは、ナラタケ以外にもナメコにも似ているそうです。神経系に影響をおよぼす毒キノコのため、誤って採らないようにしましょう。
ナラタケの種類と特徴
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ナラタケには、さまざまな種類があります。
ここでは『オニナラタケ』『キツブナラタケ』『ナラタケモドキ』の3種類を代表に、それぞれの特徴をまとめました。
オニナラタケ
オニナラタケは、ナラタケよりも全体的に肉厚で、柄にささくれがあり、根元が太いことが特徴です。発生時期はナラタケよりやや遅く、色味は黒褐色系なのだとか。
また、アメリカ合衆国オレゴン州にあるマルール国有林で見つかったオニナラタケの菌糸体が、約10平方kmにおよぶという調査結果から、オニナラタケは世界最大の巨大菌類と呼ばれています。
キツブナラタケ
キツブナラタケはやや小さめで、傘が全体的に黄色みを帯び、小さな黒いつぶつぶが見られるそうです。ナラタケの中でも味がよいのだとか。
ブナやミズナラの枯れ木や倒木周辺に群生し、樹木を枯らしてしまうといった病原性が問題視されるナラタケ属の中でも、キツブナラタケは病原性が弱いとされています。
ナラタケモドキ
ナラタケモドキは、多数のキノコが集まって株状になって生えることが多く、柄にツバがないことが特徴です。
9月中旬頃から発生し、傘の色は明るい茶色、傘の表面中央部には小さいつぶつぶが密集しているといいます。ナラタケモドキは傘の表面にぬめりはなく、傘の裏にあるヒダの間隔はやや粗めなのだとか。
ナラタケは、果樹や街路樹などに寄生して木を腐らせる『ナラタケ病』の原因になります。また、人が食べた場合、食べすぎたり、加熱が不十分だったりすると、中毒症状を起こすおそれがあるようです。
ナラタケ採りや食べる際の注意点
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ナラタケ採りの際は、ケガや遭難に注意しなければなりません。キノコ採りは1人で行かず、家族に山に行くことを伝えてからでかけましょう。また、転落のおそれがあるため、斜面が急な場所には近付かないようにしてください。
ナラタケに似たキノコのなかには毒を持ったものもあり、自分で採取したキノコを口にすることは危険です。
見分け方を知っていても区別が難しい場合があるため、人にもらったものでも、安全に食べられると判断できないものは、触らず、食べないようにしましょう。
また、ナラタケを食べる場合には、必ず加熱してから食べてください。ただし、ゆでて火を通したとしても、ナラタケは消化が悪いとされるため、食べすぎると腹痛や下痢を起こす可能性があります。
ナラタケのおいしい食べ方
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ナラタケは、煮物や汁物、炒め物のほか、パスタや南蛮漬けなど幅広いレシピで使用されているようです。
天然のナラタケは、水洗いした後、『虫出し』の下処理をしてから調理に使いましょう。虫出しは、ボウルに水1ℓと塩大さじ1杯を入れて塩水を作り、キノコを約10分間浸けておきます。
ナラタケのおいしい食べ方として、レシピを2つご紹介します。
ナラタケ汁
まずは代表的な料理の1つ、『ナラタケ汁』のレシピと作り方を見てみましょう。
【材料(1人ぶん)】
【作り方】
1.小鍋に水を入れ、下処理したナラタケ、だし昆布を入れて弱火で加熱する。
2.フツフツと沸いてきたら豆腐を入れ、中火にして約5分煮る。
3.ナラタケと豆腐に火が通ったら、醤油を入れて味を調整して完成。
一緒に入れる具剤は、豆腐や大根などナラタケの味を邪魔しないものを選ぶことで、出汁と風味を存分に味わえます。
ナラタケとベーコンの和風パスタ
ナラタケは、和食にも洋食にも合うようです。ここでは、和風パスタのレシピをご紹介。
【材料(1人ぶん)】
【作り方】
1.鍋に湯を沸かして塩を加え、パスタを表示時間通りにゆでておく。
2.下処理したナラタケをひと口サイズに手でほぐしておく。
3.ベーコンは1cm幅、ネギは小口切り、ニンニクはみじん切りにする。
4.フライパンにオリーブオイルを熱し、ニンニクを香りが立つまで火を通し、ナラタケ、ベーコンを加えて、中火で炒める。
5.ゆで上がったパスタとゆで汁を少量加えて、和風顆粒だし、醤油、塩コショウで調味する。
6.器に盛り、好みでネギを乗せて完成。
素材の味を生かすには、シンプルな味付けでもよいでしょう。塩コショウ、バター、醤油の味付けもおすすめです。
ナラタケの見分け方は傘の縦縞や柄の部分をチェックしよう
ナラタケの見分け方は、傘の縦縞や中央に黒いつぶつぶがあるか、柄の根元を折った時に音がするかなどがポイントになります。
ナラタケに似たキノコには、毒性を持つ『コレラタケ』、幻覚やめまいなどの症状が出る『オオワライタケ』があるため、注意が必要です。
キノコ採りをする場合は決して1人では行かず、知識のある人と一緒に探すのがよいでしょう。区別が付きにくいキノコもあるため、不安な時は触らず、口にしないことが大切です。
[文・構成/grape編集部]