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柿のおいしい時期はいつ?旬の時期から種類・見分け方までご紹介

By - grape編集部  公開:  更新:

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柿のおいしい時期はいつ?旬の時期から種類・見分け方までご紹介

※写真はイメージ

「スーパーで柿を売っているのはいつまでなんだろう」

「柿は夏の時期でも食べられるのかな?」

柿に関して、このような疑問を抱いたことはありませんか。

柿の旬の時期は、一般的に秋といわれていますが、栽培方法によっては夏に食べられる種類もあるようです。

本記事では、柿の旬の時期やスーパーに並ぶ時期、柿の種類などについて解説します。柿の食べられる時期や種類の違いなどを知りたい人は、是非参考にしてくださいね。

柿の旬の時期はいつ?

柿の旬の時期はいつ?

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柿は収穫の早い順に、早生(わせ)柿、中生(なかて)柿、晩生(おくて)柿と呼ばれ、9月下旬〜12月が旬だとされています。

主にスーパーへ並ぶ時期も旬の時期とおおよそ同じで、9〜12月のようです。特に、10〜11月の流通数が多いといわれています。

おいしい旬の柿を味わいたい場合は、秋から初冬にかけてお店に並ぶものを選ぶとよいでしょう。

柿は夏の時期でも食べられる?

柿は夏の時期でも食べられる?

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ハウス栽培で育てられた柿の中には、夏に出荷されるものもあるそうです。

ハウス栽培の柿の生産量で全国1位を誇るのは、奈良県の柿です。その生産量は、なんと全国の約7割を占めています。

奈良県の場合、ハウス栽培の柿の出荷時期は7月上旬〜9月中旬のようです。渋柿の刀根早生(とねわせ)という品種が販売されています。

さらに、奈良県のウェブサイトによると、渋柿だけでなく甘柿である早秋(そうしゅう)も、研究によりハウス栽培での安定生産に向けた栽培管理方法が確立されたそうです。

早秋のハウス栽培も、刀根早生と同時期の夏に食べられると考えられています。

渋柿と甘柿の違いについては次で見てみましょう。

柿は主に『渋柿』『甘柿』に分けられる

柿は主に『渋柿』『甘柿』に分けられる

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柿には、大きく分けて渋柿と甘柿があります。

旬に大きな差はありませんが、それぞれの特徴を知っておくと、自分が欲しい種類の柿を見つけやすくなるでしょう。

渋柿の特徴と主な銘柄

渋柿と甘柿の味の違いは『タンニン』だと考えられています。渋柿に含まれるタンニンは水溶性のため、食べた時に口の中で溶け出し、タンニンが持つ渋みを感じるそうです。

渋柿は、そのままでは食べられない渋みがあるため、『渋抜き』という作業が必要です。

渋抜きをする方法の1つに、干し柿への加工が挙げられます。渋柿を干すと、渋みの成分であるタンニンが溶けなくなり、食べても渋みを感じにくくなります。

実は、もともとの糖度は甘柿が16度前後なのに対し渋柿は20度前後と、渋柿のほうが糖度が高いようです。干し柿にして渋みが抜けることで、渋柿本来の強い甘さを楽しめるようになります。

自分で干し柿を作る時も、渋柿を選ぶとよいでしょう。

渋柿の銘柄の例は以下があります。

  • 刀根早生(とねわせ)柿
  • 平核無(ひらたねなし)柿
  • みしらず柿など

なお、渋柿は干す以外に炭酸ガスやアルコールを使用した方法でも渋抜きが可能で、スーパーで売られている渋柿はすでに渋抜きをしたものが多いそうです。

そのまま生で食べたい場合は、渋抜き済みの柿を選ぶとよいでしょう。

甘柿の特徴と主な銘柄

甘柿は、実が熟すにつれて渋み成分であるタンニンが溶けない形に変化するそうです。そのため、渋柿のように渋抜きをしなくても、食べることができます。

甘柿の主な種類は以下の通りです。

  • 富有(ふゆう)柿
  • 次郎柿
  • 早秋(そうしゅう)柿

ただし、甘柿でも未熟なうちは渋みが残っていることがあります。甘柿を買う時も、しっかり熟したものを選ぶのがおいしく食べるコツといえるでしょう。

柿の食べ頃の時期を見分けるポイント

購入時には、まず柿のヘタ部分を確認してみてください。

ヘタの先まで緑色をしており、ヘタが付近の実にぴったりと密着しているようなものがよいそうです。

また、同じくらいの大きさなら、ずっしりと重みを感じるものを選びましょう。果汁がたっぷりと含まれている証拠といわれています。

しっかりと熟した柿を食べたい場合は、食べ頃に購入しても少し時間を置き、柿全体が濃く鮮やかなオレンジ色になるまで待つとよいでしょう。

少し硬い食感が好きな場合は、色が濃くなりすぎないうちに食べるのがおすすめです。

なお、以下の項目に当てはまる場合、柿が傷んで腐っている可能性があるので注意しましょう。

  • 実が茶色や黒色に変色している。
  • 酸っぱいような異臭がする。
  • カビが生えている。
  • 実が非常にやわらかく、茶色い汁が出ている。

こうした状態の時は、食べずに処分するのが安全です。

余った柿を保存する方法

余った柿を保存する方法

※写真はイメージ

おいしい柿をたくさん手に入れた時や、食べきれずに余ってしまった時は、『乾燥させない』のが長持ちの秘訣。

ヘタの部分に濡れたキッチンペーパーなどを置いて1個ずつラップに包むか、ポリ袋に入れましょう。この状態で、冷蔵保存をすると1〜2週間程度持つといわれています。

また、丸ごと冷凍保存する方法もよいでしょう。柿は、丸ごと冷凍保存で基本的に3週間〜1か月が目安といわれています。冷凍させる場合は、柿が熟してからがおすすめです。

熟した柿を冷凍し、食べる際に半解凍状態にすると、シャーベットのように柿を楽しめるといわれています。

柿の保存方法については次の記事も参考にしてください。

秋が旬の柿は秋の季語としても使われる

季語とは、俳句や連歌などで用いられる季節を表す言葉です。柿は旬の時期と、ほぼ同じ晩秋を指す季語といわれています。

柿の季語で知られる俳句としては『柿食えば鐘が鳴るなり法隆寺』が有名でしょう。

ちなみに、同じ柿でも『木守柿(きもりがき)』という言葉になると、冬の季語になります。「来年も豊作でありますように」と願いを込め、収穫せずに1つだけ木に残しておく柿のことを指すようです。

このように、柿は俳句の世界でも秋から冬への移り変わりを彩る、欠かせない存在といえます。

柿の旬の時期は9~12月頃が目安になる

柿の旬は、9〜12月頃の秋だとされているようです。旬の時期の柿がよいなら、秋に購入するとよいでしょう。

一方で、ハウス栽培により7月など夏の時期に出荷される柿の種類もあります。夏に食べたい人は、ハウス栽培の柿を探してみてはいかがでしょう。

なお、柿には渋柿と甘柿があります。どちらがよいかは好みにもよるので、違いが気になる人は自分で食べて比較してみるのもよいでしょう。

※この記事は、一部奈良県のウェブサイトを参照しています。


[文・構成/grape編集部]

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