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「何がいかんのだ?」 数学の権威が『3.9+5.1=9.0減点問題』に異議

By - grape編集部  公開:  更新:

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日本ではたった3人しか受賞していないフィールズ賞

『3.9+5.1=9.0減点問題』に言及したのは、1990年にフィールズ賞に輝いた森重文先生。

フィールズ賞

4年に1度開催される国際数学者会議で授与される賞。「数学のノーベル賞」とも呼ばれるが、「4年に1度」「40歳以下」などがノーベル賞とは異なり、日本では過去に3人しか受賞者がいない。

この数学界の権威が、2016年12月25日に放送された『林先生が驚く初耳学!』に登場し、減点について林先生と対談。次のように述べたのです。

「僕の感覚で言ったら、それ(減点)はない」

「何がいかんのだ?」

林先生が驚く初耳学! ーより引用

一刀両断!!!

ちなみに、森先生は「冒頭にできるだけ簡潔な表現をしろ」といった注意書きがあれば、この限りではないとも言います。

しかし、少なくともこの出題の仕方であれば「3.9+5.1=9.0を減点するのは間違っている」と明言したのです。

この発言にTwitterにも「よくぞ言ってくれた!」と多くのコメントが寄せられています。

  • フィールズ賞の森先生が断言したんだから、この論争は終わり!
  • 批判を恐れずにビシッと言い切ってくれた森先生、ステキやね
  • これで、理不尽な採点で算数嫌いになってしまう子が減ることを祈る

決して「採点をした教師個人」を責めるのではなく、学校教育に一石を投じるという意味合いでの発言なのでしょう。

森先生は、教える側の姿勢について、次のような見解を示しました。

「教える側に自信がないと形式を整えたくなるのかも」

林先生が驚く初耳学! ーより引用

ほかにも「体積を求める際、縦・横・高さをどの順番で掛けたか」で、減点の対象となった事例など、算数の採点に関して、さまざまな意見を述べた森先生。

「公式を覚える」などの形式を優先してしまい、数学の本質部分が疎かになっているとしたら、それはとても残念なこと。

森先生の発言が、算数の教え方などを見直す、1つのキッカケになることが期待されています。


[文/grape編集部]

出典
林先生が驚く初耳学!@kennel_org茂木健一郎

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