読解力が高いと『年収』が上がるという話 OECDの論文 By - grape編集部 公開:2017-02-21 更新:2017-02-21 読書 Share Post LINE はてな コメント 読書と読解力の関係 年収と相関関係があるという読解力。 では、読書と読解力にはどのような関係があるのでしょうか。 >【読書と読解力の関係】OECDは、「1読書頻度+2読書好き度+3読書内容、を合わせた【読書の熱中度(Engagement in Reading)】と『読解力』に、強い相関がある」という研究結果を発表しています。PISA学力調査&読書調査の統計データから導かれた研究結果です— Podoron (@podoron) 2017年2月18日 >一口に「読書」と言っても、漫画から小説までその中身、そして好きでか嫌々かその読書態度、は様々です。1:“楽しみのための読書”の時間・頻度2:読書態度3:読書内容(漫画・雑誌・新聞・本、何を読んでいるか)の3つを合わせたものが、OECDが定義する【読書の熱中度】です。— Podoron (@podoron) 2017年2月18日 >調査結果から、1:ほぼ何も読まず、たまに漫画を読む程度2:少々の読書習慣、雑誌・新聞などで本は読まない3:様々な物を読むが、漫画など短い文章が中心。本は極一部4:本を中心に、長い文章も様々よく読むの熱中度4クラスタが、それぞれ読解力と強く相関することが分かりました。— Podoron (@podoron) 2017年2月18日 「読書の熱中度」と「読解力」に強い相関関係があるということです。 ただし… >【相関/因果関係どちらかは不明】注意すべきは、相関関係か因果関係かは分からないという事読書の熱中度が高い→読解力が高くなる関係か、読解力が高い→熱中度が高くなる関係なのか、「どちらが原因・結果かは分からない」という点です。 相乗効果の関係にあるのでは、と考えられています。— Podoron (@podoron) 2017年2月18日 相関関係か因果関係かまでは分からないということ。「相乗効果の関係にあるのでは」と考えられているようですね。 また、読む本のジャンルや男女差などでも、読解力に違いは出るとのこと。 >【本を読む子は、読解力が高い】小説またはノンフィクションの本を月数回~週数回読む子は、PISA「読解力」テストで高成績を得る率が高く、その差は平均して1.5学年分ほどになるという結果が出ています。— Podoron (@podoron) 2017年2月18日 >また、男子より女子の方が熱中度・読解力ともに平均して高く、男子は「情報の読み取り」は出来るが、より多く本を読む女子に比べ、「内容を熟考・評価する力」が特に弱い、という事も分かりました。— Podoron (@podoron) 2017年2月18日 >日本では、漫画を中心に読む子がほとんどだが、極一部の“本を読む”子達は“特に読解力が高い”という結果でした。日本で本を読む子は、レベル1未満~レベル5の6段階で、平均でレベル4の読解力がありました。 pic.twitter.com/H7ZFBnK5yj— Podoron (@podoron) 2017年2月18日 親の社会経済的地位と読解力の関係 親の社会経済的地位(SES)と、読解力にはどのような関係があるのでしょうか。 >【社会経済的地位】また、親の学歴や職業などの「社会経済的地位/Socio-Economic Status: SES」は子供の学力などに強い影響がある事が分かっています。日本でも、例えば、東大生の親・子供二人大学に通わせている親、の年収分布は図の通り。 pic.twitter.com/EdcOuJFxYd— Podoron (@podoron) 2017年2月18日 >PISAにおいても、親のSESが高い子は、「読書の熱中度」「読解力」ともに高い傾向にありました。親のSESと子の学力の関係シドノス解説記事:https://t.co/gkfzYjeGiU— Podoron (@podoron) 2017年2月18日 親の社会経済的地位が高ければ、「読書の熱中度」「読解力」ともに高い傾向にあると言います。 しかし… >【SESよりも「読書の熱中度」】しかし、「読書の熱中度」は、その親のSESよりも、「読解力」と“強い相関関係がある”事が分かりました。図は、PISA読解力テスト結果を横軸に、親の職業的地位ごとに3つに分け、その中で熱中度での点数分布を表したものです。 (OECD諸国平均) pic.twitter.com/Gp8UwY9H9A— Podoron (@podoron) 2017年2月18日 つまり、親の社会経済的地位の高さが「読解力」の高さに直結するわけではないという結果。 実際、次のような研究結果も出ていると言います。 >親の職業的地位が低いグループでも、「読書の熱中度」が高ければ「読解力」も非常に高く、SESは高いが熱中度の低い子達の読解力を大幅に上回っています。「読解力」との統計的な相関は、「読書の熱中度」がSESの2倍以上。— Podoron (@podoron) 2017年2月18日 >親のSESが高い子、男子より女子、家に本が多い子、は熱中度・読解力共に高い傾向にありました。しかし、SESよりも「読書の熱中度」と読解力の相関の方が強い。SESの低い恵まれない家庭の子も、熱中度が高ければ読解力が非常に高い。というのは、希望が持てる重要な研究結果ですね。— Podoron (@podoron) 2017年2月18日 OECDは、・教育において、演算的な「読解スキル」を教えるだけでなく、「読書の熱中度」を上げてあげることが非常に重要。プラスαではなく、必須項目。と、結論づけています。OECD. “Reading for Change”:https://t.co/o2axfJlGIe— Podoron (@podoron) 2017年2月18日 親の社会経済的地位と、「読解力」に相関関係があるものの、それがすべてではなく、「読書の熱中度」の方が「読解力」と強い相関関係があるのです。 それでは、実際に日本の子どもたちの読書量はどのくらいなのでしょうか? 世界から見た日本の読書量とは? 次のページへ 1 2 3 4 妙典駅の看板 ローマ字表記を見て思い付いたのが?「笑った」「センスありすぎ」ある日、ホー厶ドアさんは、仲間内の会話で、千葉県市川市にある『妙典駅』について話題になったとか。 「大笑いした」「最高!」 先生も笑った娘の『珍解答』がこちらです国語のテストのはずが…?娘さんの『珍解答』が話題です! 出典 @podoron Share Post LINE はてな コメント
読書と読解力の関係
年収と相関関係があるという読解力。
では、読書と読解力にはどのような関係があるのでしょうか。
「読書の熱中度」と「読解力」に強い相関関係があるということです。
ただし…
相関関係か因果関係かまでは分からないということ。「相乗効果の関係にあるのでは」と考えられているようですね。
また、読む本のジャンルや男女差などでも、読解力に違いは出るとのこと。
親の社会経済的地位と読解力の関係
親の社会経済的地位(SES)と、読解力にはどのような関係があるのでしょうか。
親の社会経済的地位が高ければ、「読書の熱中度」「読解力」ともに高い傾向にあると言います。
しかし…
つまり、親の社会経済的地位の高さが「読解力」の高さに直結するわけではないという結果。
実際、次のような研究結果も出ていると言います。
親の社会経済的地位と、「読解力」に相関関係があるものの、それがすべてではなく、「読書の熱中度」の方が「読解力」と強い相関関係があるのです。
それでは、実際に日本の子どもたちの読書量はどのくらいなのでしょうか?
世界から見た日本の読書量とは?