読解力が高いと『年収』が上がるという話 OECDの論文 By - grape編集部 公開:2017-02-21 更新:2017-02-21 読書 Share Post LINE はてな コメント 幼児には「読み聞かせ」 幼児の場合、自分で本を読めなくても「読み聞かせ」をすることで、読解力を含む学力の向上につながるとされています。 【幼児には「読み聞かせ」】幼児の場合は、「読み聞かせ」が非常に重要です。「読み聞かせ」が、読解力を含め、言語能力の様々な側面の発達につながっている事が多数の研究結果から分っています。レビュー論文:https://t.co/jIXPrGLNjf pic.twitter.com/aDWOB2kiiH— Podoron (@podoron) 2017年2月19日 「就学前の『読み聞かせ』の量が、就学後の『学力』と相関する」という研究結果も出ており、「幼児が絵本を見る」だけでは不十分で、親が声に出して「読み聞かせる」事が重要であるという結果でした。— Podoron (@podoron) 2017年2月19日 PISA結果(15歳時)では、幼児期に週数回~毎日読み聞かせして貰った子は、めったになかった子と比べ、学力が高く、0.5学年分相当の差がありました。— Podoron (@podoron) 2017年2月19日 国語科目に限らず、「どの科目でも、教科書や問題文を読み・理解するのに『読解力』が必要」である事は共通であることを考えると、単に読解力だけでなく学力全体が上がるのも理解できますね。— Podoron (@podoron) 2017年2月19日 幼児への「読み聞かせ」は、1:親が全て読み聞かせてあげる2:子供と一緒に音読する3:子供が親に読み聞かせるという風にステップアップしていくのがお勧めされています。 幼いうちから本に親しめば読書好きになりやすいでしょうし、「読書の熱中度」は読解力と強く相関します。— Podoron (@podoron) 2017年2月19日 二言語環境の子供、子供に第二言語を学ばせたい、場合は両言語で「読み聞かせ」してあげる事がお勧めされています。 ちなみに、「早期に二言語を学び始めると母語に悪影響」のような懸念を裏付ける実証研究は存在しません。知っているなら是非論文名を教えて下さい。(個人の主張体験見聞は不要)— Podoron (@podoron) 2017年2月19日 読み聞かせと学力の論文Wells, G. 1985. Preschool literacy related activities and success in school.聴覚障害・聾者の子供にも読み聞かせが有効という論文https://t.co/MZuoWUUaVS— Podoron (@podoron) 2017年2月19日 幼児への読み聞かせは、読解力と相関関係にあり、学力の向上にもつながります。 また、読書をする習慣を身に着けるという意味でも効果的と言えるでしょう。 なぜ、読解力不足が見逃されるのか 年収と相関関係があり、学力向上も見込める「読解力」。しかし、いま読解力不足は見逃される傾向にあります。 そこにはどういった理由があるのでしょうか。 【なぜ、読解力不足が見逃されるのか】日本は、昨年末に発表された2015年のPISAでは、点数・順位ともに落としており、「約5割が教科書の内容を読み取れていない、約2割は基礎的な読解もできていない」という調査結果も出ています。https://t.co/5VlipyJoZV— Podoron (@podoron) 2017年2月19日 では、なぜ子供の読解力不足が見逃されるのでしょうか?原因として、「日常会話&簡単な読み書き能力」「教科書など難しい文章を読む能力」がそれぞれ別の言語能力だから、が考えられます。前者が発達していれば大人は「言語能力は十分ある」と感じますが、後者の発達は遥かに時間がかかります。— Podoron (@podoron) 2017年2月19日 まず、前提として大切なことは、次の2つが別の言語能力であるということ。 日常会話&簡単な読み書き能力 教科書など難しい文章を読む能力 日常的な言語能力は比較的短期間で発達しますが、教科書等を読み理解するのに必要な「論理能力etc.」や「教科書内の抽象的概念の理解」の習得は長い時間がかかります。前述の通り、書き言葉は話し言葉に比べ、必要な語彙数が多く、文法や文章構造などが複雑なことが言語学的に分かっています。— Podoron (@podoron) 2017年2月19日 実際に、子供が外国に移住した場合、第二言語の「日常的な言語能力」は1~3年で習得出来るが、「学習に必要な言語能力」の習得は5~7年かかる事が、第二言語習得研究で分かっています。日常的な表面的な流暢さの下には、遥かに大きな認知的言語能力があり、それぞれ別の言語能力なのです。 pic.twitter.com/vpESFhJ0Ey— Podoron (@podoron) 2017年2月19日 そして、「教科書など難しい文章を読む能力」の習得には時間がかかります。 日常言語能力(BICS)は発達しているので一見普段のやり取りは流暢だが、まだ学習言語能力(CALP)が発達途上故に学校成績が悪く、子供の努力不足や発達障害などを疑われてしまう、という状況が第二言語習得研究で知られています。— Podoron (@podoron) 2017年2月19日 学習言語能力(CALP)は、第一言語・第二言語で共通・共有しているものであることから、モノリンガルの児童生徒の読解力不足が見逃されてしまうのも、同じ状況・原因ではないかと推測出来ます。BICS/CALP言語能力理論の解説記事:https://t.co/brXUBHqnNl— Podoron (@podoron) 2017年2月19日 (モノリンガルの読解力不足が見逃される原因として、第二言語習得研究の言語能力理論を当てはめた部分に関しては、あくまで私個人の推測なので、間違っていたらご指摘下さい。)— Podoron (@podoron) 2017年2月19日 これらを踏まえて、投稿者さんは次のようにまとめています。 【まとめ】・読解力は、就職・年収・生涯学習などと相関する・1読書頻度+2読書好き度+3読書内容、を合わせた『読書の熱中度』と読解力に、強い相関がある・『読書の熱中度』は、親のSESより相関が強く(2倍以上)、SESの不利を克服できる・本を読む子は、特に非常に読解力が高い— Podoron (@podoron) 2017年2月19日 ・より長く、複雑な文章の方がより良いが、漫画なども読解力につながる・幼児には読み聞かせが重要 就学後の学力等に影響する・読解力不足が見逃されるのは、日常言語能力(BICS)と学習言語能力(CALP)が別のものだからなどが、ポイントだと思います。結論: 読書 = 超大事— Podoron (@podoron) 2017年2月20日 とても長いツイートでしたが、興味深い内容に引き込まれてしまいます。 投稿者さんが最後にまとめた一文が結局は何よりも重要ということでしょうか。 結論:読書 = 超大事 [文・構成/grape編集部] 1 2 3 4 妙典駅の看板 ローマ字表記を見て思い付いたのが?「笑った」「センスありすぎ」ある日、ホー厶ドアさんは、仲間内の会話で、千葉県市川市にある『妙典駅』について話題になったとか。 「大笑いした」「最高!」 先生も笑った娘の『珍解答』がこちらです国語のテストのはずが…?娘さんの『珍解答』が話題です! 出典 @podoron Share Post LINE はてな コメント
幼児には「読み聞かせ」
幼児の場合、自分で本を読めなくても「読み聞かせ」をすることで、読解力を含む学力の向上につながるとされています。
幼児への読み聞かせは、読解力と相関関係にあり、学力の向上にもつながります。
また、読書をする習慣を身に着けるという意味でも効果的と言えるでしょう。
なぜ、読解力不足が見逃されるのか
年収と相関関係があり、学力向上も見込める「読解力」。しかし、いま読解力不足は見逃される傾向にあります。
そこにはどういった理由があるのでしょうか。
まず、前提として大切なことは、次の2つが別の言語能力であるということ。
そして、「教科書など難しい文章を読む能力」の習得には時間がかかります。
これらを踏まえて、投稿者さんは次のようにまとめています。
とても長いツイートでしたが、興味深い内容に引き込まれてしまいます。
投稿者さんが最後にまとめた一文が結局は何よりも重要ということでしょうか。
結論:読書 = 超大事
[文・構成/grape編集部]