銀座線を引退した01系が九州に くまモンと走る勇姿を見るため、いざ熊本へ!
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ロゴマーク&くまモンラッピングのウラ事情!
―熊本電鉄のロゴも面白いですね!
そうですね、東京メトロ時代と同じ場所に、同じような色の組み合わせで「Kumamoto Dentetsu」というロゴを貼っています。
東京メトロのロゴと01系用の熊本電鉄のロゴ(左)
実は最初、東京から来た車両であることを打ち出したくて、東京メトロ時代のロゴをそのまま使って、その隣に矢印を引っ張って熊本電鉄のロゴを新たに貼ろうと思ったんです。車両を受け継いだ、ということがわかるようにね(笑)。東京メトロさんから「さすがにそれは…」ということになって、この形で落ち着きました。
ちなみに、くまモンのラッピングには、隠れた役割があります。実はアルミの車体は、時間が経つとくすんでしまうんです。なので、そのくすみを隠してくれる、という(笑)。
東京メトロでは、特殊な洗剤を使って清掃されていたそうですが、コチラではなかなかそうもいかないので、ラッピングを貼ることで目立たなくしているんです(笑)。
―車内には、変わったところと、変わってないところがありますね?
整理券の発行機や運賃表、運賃箱などを取り付けています。熊本電鉄では、路線バスと同じようなワンマン運転を行っていますので。車両の先頭にある行き先表示器は、ソフトウェアを入れ替えただけで、東京メトロ時代のものを使っています。
ただ、使えるものはそのまま残していますね。優先席表示はそのまま。携帯電話の使用制限も、そのまま貼ってありますよ。
中吊り広告もすべて取ってしまいました。運賃表示が見えなくなってしまうんですよ、中吊り広告がそのままついていると(笑)。
主に車内で精算を行うので、路線バスと同じく運賃表が車内に設置されている
乗客にも現場にも大好評の01系!
―乗客の方からの01系の反響はいかがですか?
車内をLED照明に変えたこともあって、「車内が明るくなった」「綺麗になった」という感想をいただいています。また、くまモンラッピングの車両は、週末を中心に親子連れに人気です
―乗務員の方からはいかがですか?
「運転しやすい!」という声が多いですね。これまでの5000形は、1500V対応の電車を600Vで使っていたこともあって、性能を十分に生かし切れてなくて、運転にも”職人技”が求められていました。今回、600Vに合わせてつくられた車両となったことで、本当に運転しやすくなりました。
―まだまだ活躍してくれそうですね!
アルミの車両は、だいたい50年もつと云われています。熊本電鉄の「01系」は、平成4(1992)年製ですので、まだ24年あまりです。最低でもあと「25年」は、頑張ってもらいたいと思います!
(熊本電鉄・上田さんインタビュー終わり)
熊本電鉄の80年史には、こんな言葉があるそうです。
『熊本電鉄は軽便鉄道生き残りの私鉄として 全国唯一つの会社である。』
軽便鉄道生まれの鉄道であることを誇りに思う、熊本電鉄の社風が感じられます。この誇りのおかげで、銀座線「01系」は、熊本の地で第二の人生をスタートさせることができました。軽便鉄道生まれであることは、急カーブ、狭い車両限界と共に歩んでいくこと。
コレは、日本初の地下鉄「銀座線」に課せられた命題と重なります。それゆえに01系の小さな車体が熊本で役立ったのです。
熊本の皆さんの愛を受けて走っている「熊本電鉄01系」。あと25年は、その姿を見ることができます。銀座線でのこれまでの20年と、熊本電鉄でのこれからの25年。みんなの夢を乗せて、どうかこれからも頑張って!
東京メトロ 銀座線リニューアル情報サイト
2017年12月30日で上野駅〜浅草駅間の開通90周年を迎える「地上にもっとも近い地下鉄」である銀座線は、現在「伝統×先端の融合」という路線コンセプトを軸としてリニューアル工事を進めています。そんな銀座線に関するさまざまな情報を発信するWebサイトです。 ⇒http://www.tokyometro.jp/ginza/