標準語にはない魅力が溢れる お国ことば、方言を使って忘年会を盛り上げる方法
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こんにちは、フリーアナウンサーの押阪忍です。
ご縁を頂きまして、『美しいことば』『残しておきたい日本語』をテーマに、連載をしております。宜しければ、シニアアナウンサーの『独り言』にお付き合いください。
お国ことば万歳! アナウンサー押阪忍の『美しいことば』
ふるさとの 訛りなつかし 停車場の 人ごみの中に そを聴きにゆく
これは、岩手県出身の歌人・石川啄木の短歌で、この中に出てくる停車場は、東北と東京を結ぶ玄関口、上野駅です。歌手の故・井沢八郎さんが、集団就職で上京してきた少年少女たちを歌った『あゝ上野駅』と同じ時代を過ごされた方なら、方言の懐かしさに温もりを求めた啄木の心情が、よくお分かりになることでしょう。
NHKの今年前半の朝ドラ「ひよっこ」は、この昭和の年代のドラマでしたね。
都会の社会生活では標準語は欠かせませんが、<郷に入れば 郷に従え>という諺もあります。もちろんTPOはありますが、標準語に偏りすぎると『方言文化』は途絶えてしまいます。
北には北国の方言を生かした民話や怪談があり、南には南国の言い回しを生かした昔話があります。故郷をお持ちの方は、生れ育ったその土地のことばを、どうか大切にしていただきたい!
方言は立派な『ことば文化』なのですから…。
沖縄の古い友人が「ウチナー口(沖縄の方言)を使える若者が少なくなった…」と淋しそうに話していました。どこもかしこも標準語では、会話の妙味がありません。そこで提案です。
今や忘年会シーズン。大都会で就職し、ビジネスライクの標準語の社会生活を送っている方が多いでしょうが、今年はこの忘年会で、お酒や食べ物の旨さなどの故郷自慢をお国ことばで投げかけてみてはいかがでしょう。
方言は『国の手形』ともいいます。その手形を明るいタッチで披露すれば、ケッコーその場が弾ける、受けるのではないかと思うのですが…どうでしょう。
だって同じ日本人なのですから…。
<2017年12月>
フリーアナウンサー 押阪 忍
1958年に現テレビ朝日へ第一期生として入社。1965年には民放テレビ初のフリーアナウンサーとなる。以降テレビやラジオで活躍し、皇太子殿下のご成婚祝賀式典なども行う。2017年現在、アナウンサー生活59年。
日本に数多くある美しい言葉。それを若者に伝え、しっかりとした『ことば』を使える若者を育てていきたいと思っています。