「ミスをした者をこれでもかと叩く…」吉田麻也が『川島バッシング』を一刀両断!
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『2018 FIFAワールドカップ』で決勝トーナメント進出を決めた、サッカー日本代表。
直前に監督が交代したこともあり、大会前には「すぐに負けるのではないか」といった心ない声も多く聞かれました。
ところが、グループリーグ初戦のコロンビア戦に勝利すると、続くセネガル戦は2-2の引き分け。最後のポーランド戦に敗れたものの、1勝1負1分けの勝ち点4でグループリーグを突破しました!
しかし、チームの好調の波にのることができなかった選手が1人います。
それはゴールキーパー(以下、GK)の川島永嗣選手。コロンビア戦ではフリーキックを直接決められてしまい、セネガル戦では痛恨のパンチングミスをしてしまいます。
特にセネガル戦のパンチングミスは、日本国内のみならず、海外からも「最低のプレーだ」と酷評されることに…。
「川島ではなく別のGKを起用するべき」といった声が、一般人からだけではなく専門家からも上がり、ネット上では過激な『川島バッシング』が巻き起こります。
しかし、スターティングメンバーを6人も代えて挑んだポーランド戦でも、西野監督は川島選手をピッチに送り出すことを決断。最終的に、この判断が日本を救うことになったのです。
スーパーセーブで日本を救う
ポーランド戦に先発出場した川島選手は、安定した守備を見せます。
そして、迎えた前半32分。ポーランドの選手が放ったヘディングシュートを横っ飛びでスーパーセーブ!
ゴールラインぎりぎりのところで、ボールを弾き、ポーランドに得点を与えませんでした。
後半に1失点を喫したものの、川島選手のスーパーセーブがなければ日本代表はグループリーグで敗退した可能性もあります。
バッシングから一転、日本代表を救う活躍を見せたのです!
子どもに本当に見てほしいもの
川島選手へのバッシングを間近で見てきたからこそなのでしょう…2018年6月30日、日本代表の吉田麻也選手が次のようなツイートをしました。
「ミスした者をこれでもかと叩きのめす悪しき風潮が蔓延しているこの国で」という厳しい表現を使ったのは、吉田選手が『川島バッシング』に対し、憤りを感じていたからでしょう。
「チームスポーツで仲間が苦しんでいる時にいかに助け合えるか」「1人の選手が批判や重圧から逃げずに立ち向かう姿勢」を、子どもたちに見てほしいと語りました。
このツイートに対し、「その通りだと思う」「吉田選手の川島選手に対する思いが凝縮されている」と多くの称賛が集まります。
2010年から海外に活躍の場を移した川島選手。以来、現在まで所属クラブがないなどの苦しい時期がありながらも、ヨーロッパでプレーを続けています。
同じく2010年からヨーロッパでプレーし続けている吉田選手だからこそ、川島選手の本当の意味での強さが分かるのかもしれません。
[文・構成/grape編集部]