「新兵とベテラン兵か…」酷暑のコミケ、熱中症で倒れたのは若者が多数
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- 出典
- @kikuyarou
2018年8月10~12日、東京ビックサイトで『コミックマーケット94(以下、コミケ)』が開催されました。
コミケは、多い日で1日に約20万人の参加者が訪れる大規模なイベントです。2018年の夏はこれまでにない暑さで、開催時に熱中症で倒れる人が多いのではと懸念されていました。
また、コミケ参加者の平均年齢は、年々高くなっています。そのことも、懸念点の1つでした。
熱中症で運ばれる、参加者たち
コミケの会場には、体調不良者に備えてボランティアの医師や看護師などが対応してくれる、救護室が用意されています。
会場内や屋外の行列で倒れ、救護室へ搬送される急病人を多くの参加者が目撃しています。
漫画家の菊野郎(@kikuyarou)さんも、コミケの会場で熱中症患者を目にしたそうです。
菊野郎さんによると、熱中症になってしまったのは10代~20代半ばくらいの若い人たちばかりだったとのこと。若く自分の体力に自信があり、また、コミケへの参加回数が少ないことも理由に挙げられるでしょう。
逆に、「自分の体力はアテにならない」と自覚している年代は元気だったそうです。
この状況を「新兵とベテラン兵を見ている気分だった」と表現した菊野郎さん。
※写真はイメージ
コミケで恐ろしいのは気候だけでなく、人の多さ。欲しいものを買うために行列に並ばなくてはならず、トイレに行くのも簡単ではありません。
そのため、水分補給を控えてしまったり、「ここまで並んだのだから」と気分が悪くなってもガマンして行列に並び続けたりしてしまうことも。
長年にわたって参加しているベテランは、引き際を分かっています。暑さ対策をするのはもちろん、「これ以上並んでも買えない」と判断し、諦めることを心得ているのです。
もちろん、ベテランの参加者の中にも、列に並んでいる最中に具合が悪くなってしまったという例が聞かれました。その参加者は、睡眠や食事をしっかり取り、万全の体調で暑さ対策もした上で臨んだにも関わらず、「これ以上は無理」と自分で判断して救護室へ行ったのだそうです。
コミケに限らずさまざまな場面で、自分の体力を見極めて無理をしないことが、熱中症を防ぐために必要なのでしょう。
[文・構成/grape編集部]