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『しゃぶしゃぶパワハラ』に東国原が注意喚起 芸人視点の指摘に同意相次ぐ

By - grape編集部  公開:  更新:

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2018年11月21日、芸能事務所で働いていた男性従業員が、社長のパワハラ被害を訴える会見を行いました。

男性によると、2015年に居酒屋で社長から「面白いことをやれ」と要求され、沸騰しているしゃぶしゃぶの鍋に顔を2回押し込まれたといいます。

その瞬間を撮影した動画には、周囲の笑い声が響き渡る中、力強く顔面を鍋に押し込められる男性の姿がハッキリと映っていました。

今回の会見で、男性は当時を振り返って「パワハラをずっと受けていたため、拒否することができなかった。洗脳を受けていた」と述べました。

『しゃぶしゃぶ騒動』に、リアクション芸経験者の東国原英夫が怒り

2018年11月23日に放送された情報番組『バイキング』(フジテレビ系)では、今回の騒動について特集。

男性が鍋に顔を押し込められる動画を見て、出演者の土田晃之さんは「パワハラという言葉で片付けてはいけない。僕らがいる芸能界も疑われて迷惑」とコメントしました。

MCの坂上忍さんも、怒りの感情が伝わる声色で「加害者の顔にかかっている動画のモザイクを全部外してやりたいくらいの気持ち」と述べます。

そして、坂上さんからコメントを求められた東国原英夫さんは、真剣な表情でこういいました。

僕らもあの『たけし軍団』というところで「痛い」「熱い」とか、いわゆるリアクション芸をやらせていただいていた。

これはダチョウ倶楽部くんだとか、出川(哲朗)くんなんかとも一緒だったんですけれども、もうね、僕がずっと気になっていたことは「痛い」「熱い」をやれば、なんでもウケると勘違いされている部分があるのかな、と思います。

これはね、いっときますけども、「痛い」「熱い」で笑いをとるっていうのは、相当の芸が必要です。腕が必要です。資質が必要です。

で、そういったものがない人間が、素人さんがただ「熱い!」「痛い!」だけで笑いをとるっていうのは、非常に私はね、難しいと思うので。あるいはですはね、やっちゃいけないと思っているんです。

バイキング ーより引用

芸人時代、ビートたけしさんに師事し『たけし軍団』の一員である『そのまんま東』として活躍していた東国原さん。

1980年ごろにゴムパッチンや熱湯風呂など、芸人が身体をはって笑いをとるリアクション芸が流行し、当時はたけし軍団がリアクション芸をする番組が数多く放送されていました。

そういった経験を重ねた東国原さんだからこそ、今回の騒動に対して思うところがあるのでしょう。

強い口調で危険性を語った上で、このようにコメントしました。

ですから、我々がそういう笑いを提供した責任もあるんでしょうが、これはね、十分ね、素人さんがやる時は注意していただきたいと。

あるいは「やるな!」といいたいです。これは洗練して芸を持った人間がやって、初めて面白い。

ですから、そういったことはマネしないでいただきたいと。それはリアクション芸とか、芸を冒とくするものでもあると僕は思っているので。

これは注意喚起をうながしたいと思います。

バイキング ーより引用

一般人が『身体をはった笑い』をマネしてしまうことに芸人やメディアの責任もあると認めた上で、東国原さんはハッキリと注意喚起。

「笑いの域を超えた、ただの暴力。むしろ犯罪に近い」といい、加害者の行動は危険を伴う行為であると同時に芸への冒とくでもあると、リアクション芸人の立場から批判しました。

「芸人視点の意見」に同意する声

ネット上では、東国原さんの「芸人視点の意見」に対し、同意する声が上がっています。

・身体をはった芸はある種の伝統芸だけど、それはプロがやるから笑いになるんだよな。これはただの犯罪。

・素人だって、ケガをしない範囲でやるのがリアクション芸だって分かるはず。

・リアクション芸やいじり芸は、一般人が変にマネをしていじめになることもあるから怖いよね。

・そもそも、リアクション芸ってそこまでじゃないものを「過剰に演じる」ことで成立してるのに…。

TVで放送されたことは、老若男女問わず多くの人に拡散されます。そのため、大衆への影響は大きいことでしょう。

しかし、本来は『やっていいこと』と『やってはいけないこと』の分別が付くのが当たり前のこと。大人であれば、なおさらではないでしょうか。


[文・構成/grape編集部]

出典
バイキング

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