塩には賞味期限がない? 「その場所で大丈夫? 」塩の保存、正しく知ってサラサラに!
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塩は普段どこに保存していますか? あまり気を使わず保存している方も多いかもしれません。でも、塩の保存は注意しないと、固まりができたり、臭いが付いてしまうことも。使う頻度の高い塩、固まりがあると、不便で困りますよね。今回は【正しい塩の保存】についてご紹介します。
塩の保存のポイントは3つ
料理に欠かせない塩。賞味期限も設けられていないことから、他の調味料と比べて保存に気を使わない存在かもしれません。でも、ちょっとした工夫で、固まりや臭い移りを防いで、良い状態で保存することができます。
塩の保存ポイント
塩の保存のポイントは、大きく3つあります。
1. 塩の保存に適する場所と容器
2. 冷蔵保存はNG? OK? 気をつけるべき点
3. もしも固まってしまったら?
さっそく3つのポイントを詳しくみていきましょう。
1. 塩の保存に適している場所と容器は?
塩を保存する場所は、
・高温多湿を避け、風通しの良い場所
・温度や湿度変化の少ない場所
・近くに臭いの強いものがない場所
を選ぶことが基本です。
では、具体的にどのような場所がよいのでしょうか?
具体的な保存場所
「高温多湿」を避けるには、湯沸かししている際などに蒸気が当たりやすい場所や、シンクの近くに保存するのは避けたほうが良いですね。
塩は、開封前も開封後も常温での保存が可能な調味料です。しかし、湿気を吸収すると、水分により固まりやすくなってしまいます。塩は一度固まってしまうと使いづらくなってしまうもの。保存場所には気をつけましょう。
また、臭いを吸着しやすいのも塩の特徴。
臭いの強いものと一緒に保存しないことも大切です。
塩の保存に適した容器
塩の保存には、以下のような容器がおススメです。
1. 密閉性の高い容器
2. フタ付きの容器
空気が入りにくい密閉容器は、塩の保存に最適です。
大袋で購入した塩を一度開封した後など、密閉容器に入れて保管しておくと安心ですね。
食卓で使用する塩も、フタ付きの小分け容器に入れておくのがおススメです。
フタのついた容器に塩を入れ、乾燥剤を一緒に入れておくと湿気を吸収してくれます。湿気を吸収する素材の保存容器を使う方法もありますよ。
「中で塩が固まって塩が出にくく、思いっきり振ったら、かけすぎてしまった・・・」なんてことにならないように、フタ付きの容器や乾燥剤を使い、湿気を避けて保存しましょう。
2. 塩の冷蔵保存はNG? OK? 気をつけるべき点
冷蔵庫は湿度が低く低温なので、塩の保存に良いと思われる方も多いかもしれませんね。
保存するだけなら冷蔵庫でも問題ありませんが、気をつけるべき点があります。
冷蔵庫から取り出した塩を常温の場所に置くと、塩の容器・包装の内側に結露が発生して塩が固まりやすくなってしまいます。冷蔵庫で保存する場合、使用後はすぐに冷蔵庫に戻すようにしましょう。
また、冷蔵庫内の臭いが移らないよう、密閉容器を使用することをおすすめします。
3. 保存中にもしも塩が固まってしまったら?
塩が固まってしまった場合の対処法をご紹介します。
ほうろく鍋や土鍋に油を引かずに固まっている塩を入れ、弱火でじわじわ炒ると湿気が飛び、固まりが解消できるそうです。
なぜ塩には賞味期限がないの?
販売されている塩(味付け塩などを除く)のほとんどには、賞味期限の記載がありません。
なぜ賞味期限がないのか、疑問に思ったことはありませんか?
塩は時間の経過に対して品質の変化が著しく少ない食品です。
食品衛生法やJAS法においても、賞味期限の包装表示を省略することが認められており、賞味期限の記載がないのだそう。漬物や塩蔵品など保存食品の原料として使われているのも、塩自体に防腐力があるからなんですね。
塩には色んな種類がある!
ひとくちに塩といっても、たくさんの種類があるのはご存知ですか? それぞれの使い分けなどについて、こちらの記事でご紹介しています。ぜひご覧くださいね。
「食塩・粗塩・岩塩・減塩の塩ってどう違うの?」意外と知らない!? 塩の【種類】と【選び方】について
おわりに
いかがでしたか?
身近な調味料の塩ですが、保管場所に気をつけることで、固まりや臭い移りを防ぐことができるんですね。キッチンや食卓での塩の置き場所が保存に適しているかどうか、一度確認してみてくださいね。
取材協力:公益財団法人塩事業センター「塩の保存について」
取材協力:公益財団法人塩事業センター「食塩シリーズ 塩の保管場所について」
取材協力:伯方塩業株式会社 伯方の塩「『塩』Q&A」
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