ファミマ『お母さん食堂』に「性差別」の声 ネットで議論に
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コンビニエンスストア『ファミリーマート』のオリジナルブランドである、『お母さん食堂』。
和洋中の弁当や惣菜、食材がラインナップされており、手ごろな価格で食事を楽しむことができます。
2020年12月、ネットで『お母さん食堂』という名称が議論を呼びました。
ファミリーマート『お母さん食堂』の名称が議論に
発端は、「『お母さん食堂』の名称を変えたい」というネットの署名活動。
発案者の高校生らは、署名のウェブサイトで「『母親=料理をする人』という固定観念や偏見を増長させてしまう」と危険性を訴えました。
確かにひと昔前までは「夫が仕事、妻は家庭」という風潮であり、共働き家庭が増えた2021年現在もそのイメージは残っています。
そんな中、『お母さん食堂』という名称がさらに『母親=料理をする人』というイメージを定着させ、母親の負担が増えてしまわないように、発案者たちは今回の署名活動を立ち上げたのです。
※写真はイメージ
ネットで賛否の声
署名活動はネットで拡散され、主張に対する肯定的な意見や批判的な意見が多数上がりました。
【肯定的な意見】
・確かに、ジェンダーバイアス(性別による偏見)かも。『おふくろの味』って意味なのは分かるけど…。
・自分もこの名称はずっと気になっていました。我が家は父親が料理を作っていたし、女性=料理は古い。
・これは昭和の価値観。少しずつ小さな部分を変えていくことで、世間の偏見も変わっていくと思う。
【否定的な意見】
・この名称は『忙しくて食事を用意できない母親のための食堂』という意味合いもあるのでは?
・昔から『おふくろの味』って言葉があるし、別に問題ないと思う。言葉狩りだよ。
・温かくて親しみやすい名称だと思うけど…。母親の料理の味って、ずっと記憶に残るからね。
人の考えは千差万別であるため、これらの意見に正解といえるものはないでしょう。
ちなみに、『お母さん食堂』のCMにはタレントの香取慎吾さんが割烹着で出演しています。ファミリーマートの考える『お母さん』の定義は、性別を問わないのかもしれません。
[文・構成/grape編集部]