「生理休暇はとりづらい?」 サイバーエージェントの取り組みがすごかった!
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「生理休暇を利用したいけど、上司へいいづらいな」
「女性ならではの悩みを持つ部下に、どう言葉をかけたらいいかが分からない…」
職場で、そんな風に感じたことがある人もいるでしょう。月経(通称:生理)や妊娠・出産など、女性特有の悩みは個人差もあり他人へいいづらい場合も。
筆者も生理による身体の不調で、仕事に支障をきたした経験があり、女性特有の悩みと仕事を両立する難しさを感じたことがありました。
そんなある日…「男女ともに働きやすい環境を作るために、頑張っている会社があるらしい」という情報を入手。
それは、国内トップシェアを誇るインターネット広告事業を展開する、株式会社サイバーエージェントです。
同社が実施する、女性活躍促進制度『macalon(マカロン)』について、広報・岩田梨沙さんにお話をうかがいました!
サイバーエージェントの女性活躍促進制度『macalon』
管理職の5人に1人が女性という同社では、女性活躍促進制度『macalon(マカロン)』を2014年から導入。
『macalon』とは、ママ(ma)がサイバーエージェント(ca)で長く働く(long)という意味が込められ、以下の8つの制度がパッケージ化されたものです。
『妊活コンシェル』『キッズ在宅』『キッズデイ休暇』『認可外保育園補助』は男性も利用可能。
中でも今回は、『macalon』全体の成り立ちと、生理時に利用可能な『エフ休』に着目してご紹介します。
『macalon』についてサイバーエージェント社員に聞いてみた!
魅力的な制度ばかりですね。『macalon』ができたきっかけは、社内の経営合宿での提案だったとうかがいました。
そうですね。2014年頃は社内のママ社員が100名ほどになり社会的にも女性の活躍が注目されていたタイミングで「女性を支援する制度をつくりたい」と提案がありました。
また、この時期にお笑いトリオ『森三中』の大島美幸さんが妊活することを公表し、世間的にも妊活が注目を集めていました。
そんな社内と世間の動きを考慮して、その場で社長の藤田から「サイバーエージェントらしい、妊活を支援するくらいインパクトがあるものがよい」と提案があり、『妊活』をキーワードにした制度の設計を進めました。
新しい制度の導入にあたり、苦労したことはありますか?
一番苦労した部分は、制度を設計する段階ですね。弊社では『シラケのイメトレ』という考え方を大切にしています。これは「対象となる人の対極にいる人も使用できる(シラけない)かどうかを想像する」という意味。
『妊活』だけでなく、多くの社員に使ってもらえる制度にするために、様々な仕組みをパッケージ化してリリースしました。
誰もが利用しやすいものがあると、制度への信頼感が増しますね。『macalon』の実施直後の、社員の反応はいかがでしたか。
ありがたいことに、女性も男性も応援してくれる声が多くて。トラブルを防ぐことができたのは、事前に社員へ説明会を行っていたからだと思います。
女性社員には「制度はあくまで社員の活躍を広げ、成果を出すため」と説明。管理職には「マネジメントに不安が出た場合は、すぐ人事へ相談してほしい」と伝えました。
『macalon』を導入したことで、どんな結果が得られましたか?
一概にはいえませんが、制度を導入した後、産休や育休からの復帰率は97~100%弱を維持しています。高い復帰率を維持しているのは『macalon』の影響も大きいでしょう。
また、女性の就活生からの働き方に関する質問が減りましたね。以前までは「女性でも長く働けるのか」といった質問があがっていましたが、現在は『macalon』があることで、就活生もどんな働き方ができるのか、想像しやすくなったのだと思います。