意外とユルめに決まってた! 2月が28日までしかない理由 By - grape編集部 公開:2023-02-02 更新:2023-02-15 2月歴史雑学 Share Tweet LINE コメント ※写真はイメージ カレンダーをみると毎月30日か31日で次の月に変わりますが、2月だけは28日までしかありません。 なぜほかの月より短いのでしょうか。言われてみればよくわからない暦の歴史を調べてみました。 ※写真はイメージ さかのぼること、紀元前8世紀頃。古代ローマで使われていたとされる「ロムルス暦」では、月は10個しかありません。というのも、農業をしない冬期間には月日が割り当てられておらず、現在の1月と2月にあたる月は存在しなかったのです。 のちに採用される「ヌマ暦」で、現在の1月・2月が暦上に後付けされることになり、月は12個に。このことで、2月が一年の最後の月となりました。 またヌマ暦では「1年=355日」とされており、偶数は縁起が悪く不吉と考えられていたため、それぞれの月の日数は29日か31日のどちらかでした。 そうなると最後の2月だけ28と中途半端な日数に。しかし彼らは「1年の最後に祓いや清めを行っていた2月であれば、偶数でも縁起が悪くならないだろう」と考え、2月を28日に決めたのだそうです。 また1年が355日だったヌマ暦では、太陽の運行との差によって暦にズレが生じてしまうため、のちに採用される「ユリウス暦」から「1年=365日」が採用されました。 年間日数が10日増えたことで、もともと日数の少ない29日だった月を30日に変更することで調整。こうして今のカレンダーと同じ月日になったのです。 暦ついて調べてみると、意外な事実に出会えるかもしれません。 [文・構成/grape編集部] Share Tweet LINE コメント
カレンダーをみると毎月30日か31日で次の月に変わりますが、2月だけは28日までしかありません。
なぜほかの月より短いのでしょうか。言われてみればよくわからない暦の歴史を調べてみました。
※写真はイメージ
さかのぼること、紀元前8世紀頃。古代ローマで使われていたとされる「ロムルス暦」では、月は10個しかありません。というのも、農業をしない冬期間には月日が割り当てられておらず、現在の1月と2月にあたる月は存在しなかったのです。
のちに採用される「ヌマ暦」で、現在の1月・2月が暦上に後付けされることになり、月は12個に。このことで、2月が一年の最後の月となりました。
またヌマ暦では「1年=355日」とされており、偶数は縁起が悪く不吉と考えられていたため、それぞれの月の日数は29日か31日のどちらかでした。
そうなると最後の2月だけ28と中途半端な日数に。しかし彼らは「1年の最後に祓いや清めを行っていた2月であれば、偶数でも縁起が悪くならないだろう」と考え、2月を28日に決めたのだそうです。
また1年が355日だったヌマ暦では、太陽の運行との差によって暦にズレが生じてしまうため、のちに採用される「ユリウス暦」から「1年=365日」が採用されました。
年間日数が10日増えたことで、もともと日数の少ない29日だった月を30日に変更することで調整。こうして今のカレンダーと同じ月日になったのです。
暦ついて調べてみると、意外な事実に出会えるかもしれません。
[文・構成/grape編集部]