なぜかレシートを捨てない台湾の人 理由に「これは嬉しい」「面白いね」
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ライターチーム『キジカク』で執筆活動をしている、うーかさん。
アメリカに12年、台湾に2年在住の経験があり、海外ならではの面白い話題を探すことを日課にしています。
そんなうーかさんが、実体験や友人のエピソード、クスッと笑えるユニークなグルメや驚きのカルチャーなどを紹介します!
海外では日本にないサービスや制度に驚くことがありますよね。
筆者が住んでいる台湾では一攫千金を狙える驚きの仕組みが、買い物をした時にもらえるレシートに付いています。
それは…宝くじ!今回は台湾の宝くじ付きのレシート『統一発票』について紹介します。
台湾のレシート「統一発票」
台湾のレシート『統一発票』はどこでもらえる?
台湾で買い物をするともらえるレシートには、購入品の金額以外に英数字が並んだ文字とQRコードが記載。
台湾では、この『統一発票』と書いてあるレシートが、すでに宝くじになっているのです!
レシートがもらえるのは、レストランやコンビニ、商店などで買い物をした時。ちなみに、タクシーや公共交通機関のほか、夜市の屋台など発行されないケースもあります。
日本だったら、「いらないか…」と捨ててしまいがちなレシートですが、台湾の人は宝くじが付いているため、大切に保管しています。
筆者も『統一發票兌獎(ホンイーファーピャオドゥイジャー)』という専用の管理アプリを使って、レシートを管理。
とても便利なアプリで、レジでバーコードをスキャンしてもらうと、自動的にアプリ内でレシートの宝くじ番号が控えられ、当選時にはお知らせまでしてくれます。
忘れっぽい筆者にとって管理を一括でしてくれるアプリは助かります。
宝くじ管理アプリ『統一發票兌獎』で当たったくじを確認
『統一発票』は日本の『ドリームジャンボ宝くじ』のような一時的なイベントではなく、実は台湾政府が国の脱税対策として実施している政策。
国の政策の一環のため、いつ台湾で買い物をしても手に入れることができるのです。
台湾人の楽しみの1つになっている2か月に一度の当選結果の発表は、台湾政府の財政部のウェブサイトで発表されます。
1位の特別賞の賞金は、なんと1千万元。2023年2月現在、日本円で約4千400万円が当たるというから驚きです!レシートを絶対に捨てるわけにはいきませんよね。
実際、台湾では頻繁に「菓子パンを買っただけなのに、特別賞に当選!」などのニュースを耳にします。
かくいう筆者も、統一発票に当選したことが!6等の200元、日本円で約880円でしたが…。
とはいえ、初めて当たった時は嬉しくて思わず「やったー!」と叫んでいました。
実は結構当たる倍率も高いようで、筆者は2年間の在台期間中に5回ほど当たっています。
当選金額の受け取り方法は?
当選金の換金方法もとても簡単で、少額の当選金であればコンビニで換金することが可能。
大きな額になると、指定された銀行まで取りに行く必要があるようです。
筆者の友人が5等の4000元(約1万7千円)を当てた時は、銀行まで換金をしに行ったそう。
当選を知った銀行員や近くにいた知らない女性に「おめでとう!」と、声をかけられたと笑いながら話してくれました。
また、コンビニなどに設置されている募金箱にはたくさんのレシートが入れられていることも。これはレシートを募金先へ渡し、その当選額を寄付するという仕組みになっています。
驚いたことに、宝くじの寄付のみで年間数百万円を集めている団体もあるのだとか。
動物好きの筆者もよく動物愛護団体などの募金箱へ、レシートを寄付しています。
台湾のコンビニにある寄付箱
買い物をしただけで宝くじが当たる可能性があるなんて、夢のようですよね。
そこで気になるのは、外国人も当選金を受け取れるのかということではないでしょうか。
実はパスポートさえれば、当選金を受け取ることができます!
台湾へ旅行した際はレシートをチェックして、大切に取っておくとよいでしょう。もしかしたら、一攫千金のチャンスがめぐってくるかもしれませんよ。
[文/キジカク・構成/grape編集部]