夏の手作り弁当を安全に持参する方法 日本食品衛生協会に聞いた注意点
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暑い夏の時期、職場や学校に弁当を持参する人を悩ませるのが、安全に弁当を持って行く方法です。
気温が高いと食べ物が傷みやすくなるため、朝に作った弁当を昼まで安全に保存しておくには工夫が必要でしょう。
では、弁当を安全に持って行くにはどうすればいいのでしょうか。公益社団法人 日本食品衛生協会(以下、日本食品衛生協会)に聞いてみました。
弁当作りの段階でも工夫が必要
――夏場に対策をせずに弁当を持って行くリスクは?
夏場に弁当を持っていき、高温の状況で長時間放置しておくと、食中毒になる可能性があります。
食材、料理といった弁当の内容、どのように作られたか、作ってからどのくらいの時間が経過してから食べるのかにより、食中毒になるリスクは変わります。
「何を入れたか」「どう作ったか」「どれだけ時間が経ったか」という条件の組み合わせ次第で、リスクの大きさが変わってくるということです。
――作ってから食べるまでの間はどのような方法で保管すべき?
長い時間、高温多湿の状況に弁当を放置することは避けてください。
可能であれば食べるまでの間は冷蔵庫に保管するか、保冷剤や保冷バッグを利用しましょう。
職場や学校に冷蔵庫がある場合は、到着後すぐに入れておくと温度上昇を防げます。冷蔵庫が使えない環境では、保冷剤を複数使ったり保冷バッグを活用するなど、できる範囲で冷えた状態をキープする工夫が有効です。
※写真はイメージ
保冷剤だけでは不十分 衛生的な弁当作りが大前提
――夏に弁当を安全に持っていくためのコツやポイント、心掛けることはある?
まずは、衛生的に弁当を作ることが重要です。弁当が食中毒菌に汚染されていたのでは、どんなに保冷剤を使っても食中毒のリスクがあります。
例えば、生ものや水分の多い食材や料理は避ける、食材は十分に中心部まで加熱する、弁当箱に詰めるまでに冷ますといったことを心掛けてください。
衛生的に弁当を作るポイントについては、農林水産省などが情報を発信しています。
こうした情報を参照することも重要です。
特に見落とされがちなのが「弁当箱に詰める前に冷ます」という工程です。温かいまま蓋をすると、容器内に水蒸気がこもって菌が増えやすい環境になってしまいます。
また、素手で食材を触る機会を減らすことも、汚染リスクを下げるうえで大切なポイントです。盛り付けにはトングや使い捨て手袋を使うと、より衛生的に仕上がりますよ。
詳しくは下記、農林水産省のウェブサイトも参考にしてみてください。
農林水産省 お弁当づくりによる食中毒を予防するために
生ものや水分の多いメニューを避ける、使う食材はしっかり洗浄する、中心まで十分に加熱する、清潔な容器や器具を使う、保冷剤を使って持ち運ぶなど、『衛生的な弁当作り』と『弁当の保管』という2つの視点で工夫して、食中毒を防ぎましょう。
「保冷剤さえ入れれば大丈夫」と考えていた人にとっては、弁当作りの段階から対策が必要だという点が盲点になっていたかもしれません。作り方と保管の両方を意識することが、夏場の弁当を安全に持ち歩くうえで欠かせないようです。
日本食品衛生協会のウェブサイトでは、『食中毒予防の6つのポイント』をはじめ、食品を安全に取り扱うポイントを紹介しています。
夏の暑い時期は特に参考になる情報が掲載されているので、一度チェックしてみてはいかがでしょうか。
公益社団法人 日本食品衛生協会
[文/デジタル・コンテンツ・パブリッシング・構成/grape編集部]