グラニュー糖の代用品16種類|特徴や代用品との重量の違いを詳しく紹介
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「グラニュー糖が家にないから別の砂糖を代用したい」「グラニュー糖がなくなったけど買いに行くのが面倒」という人もいるのではないのでしょうか。
グラニュー糖を使った料理やお菓子を頻繁に作らない人にとって、新しく買おうかどうか悩みますよね。買ったとしても余る可能性があるため、使い道に悩む人もいるでしょう。
そこで本記事ではグラニュー糖の代用品として活用できる砂糖を16種類紹介します。
この記事を読むことで、自宅にあるものでグラニュー糖を代用できるかもしれませんので、ぜひ参考にしてみてください。
グラニュー糖の特徴
グラニュー糖は甘味成分であるショ糖を精製して結晶化した砂糖です。見た目は光沢があり、サラサラした感触が特徴。甘みにクセがないため、素材の味に影響を与えることなく甘さを加えられます。
グラニュー糖が用いられているお菓子や飲み物は以下のとおりです。
グラニュー糖はほかの砂糖を用いた時よりも焼き色が付きにくいため、料理やお菓子の見た目にこだわりたい人におすすめです。
また、グラニュー糖の重さは大さじ1杯13g程度。砂糖の種類によっては大さじ1杯のグラム数が異なる場合があるので、代用品を用いる際はグラニュー糖の重さに合わせる必要があります。砂糖によって甘さも違いがあるので、味見をしながら調整することも大切です。
グラニュー糖の代用品16選
グラニュー糖の代用品として、以下の16種類を紹介します。
味や代用方法などについて詳しく紹介しますので、上記の中で所持している砂糖がありましたら、参考にしてみてください。
上白糖
上白糖は、ショ糖に転化糖を加えた砂糖。転化糖はさわやかな甘さが特徴のブドウ糖と、コクのある甘みが特徴である果糖が含まれた糖のことを指します。
主に和食や和菓子、アイスクリームなどに利用されており、グラニュー糖の代用品として利用しても問題ありません。
グラニュー糖よりもコクのある甘さが特徴で、代用する料理やお菓子によっては甘みが少し強くなる可能性があります。
しっとりした手触りで、ケーキに使用すると焼き目が付きやすくなるので、見た目を気にしている人にはおすすめできません。また、べたつきやすいことから、メレンゲのようなお菓子には不向きです。
グラニュー糖と砂糖の違いについて詳しく知りたい人は、下記の記事もあわせてご確認ください。
グラニュー糖と砂糖(上白糖)は代用できる|注意点や料理ごとの違いを解説
三温糖
三温糖は上白糖を作った時に抽出された蜜を煮詰めてカラメル化した砂糖です。プリンのカラメルソースのように蜜に水と熱を加えたことで、茶色い見た目となっています。
グラニュー糖よりコクが強く、和食によく使用されていますが、グラニュー糖の代わりに使っても大丈夫。
三温糖を使うとやわらかい食感になるので、マドレーヌやフィナンシェなどで代用できます。
独特の色や香りが付きやすいため、気にならない料理やお菓子で使用しましょう。
黒砂糖
黒砂糖はさとうきびを絞った汁をそのまま煮詰めて作った茶色の砂糖。ミネラルやビタミンが豊富で、健康食品としてご存じの人もいるのではないでしょうか。糖の純度はグラニュー糖よりも低いですが、サトウキビの風味があり、強い甘みを感じる人もいるでしょう。
水と混ぜ合わせて加熱すると黒蜜ができ、冷菓や和菓子などとの相性が抜群です。
ただし、黒砂糖は味にクセがあるのでグラニュー糖の代わりに向いてない料理やお菓子も少なくありません。黒砂糖のクセを活かしたクッキーやパウンドケーキを食べたい時に、使用することをおすすめします。
きび砂糖
きび砂糖はさとうきびを絞った汁を精製している途中で煮詰めて作った薄茶色の砂糖です。
黒糖と同様にミネラルが含まれており、独特の香りとコクがあります。きび砂糖は煮物や照り焼きのような濃い味の食べ物に使われており、グラニュー糖の代用としては向き不向きがあるため注意が必要。
優しい風味のあるクッキーやマフィンを作りたい際は、きび砂糖を代用しましょう。
粉砂糖
粉砂糖はグラニュー糖を粉末にした砂糖で、問題なく代用できます。グラニュー糖よりも水に溶けやすく、アイシングにしてクッキーやケーキのデコレーションにおすすめです。
粒度が細かく、くちどけがよくなるため、マカロンややわらかい食感のあるクッキーに最適。
ただし、市販の粉砂糖は固まりにくくするために、コーンスターチや油脂などが含まれていることがあります。お菓子や料理によっては不向きなものもあるため、注意しましょう。
角砂糖
コーヒーや紅茶に入れる角砂糖は砂糖を糖液で固めたものです。白い角砂糖はグラニュー糖が用いられており、茶色いものは三温糖や黒糖から作られています。
白い角砂糖はグラニュー糖とほぼ同じ成分であるため、代用可能。ただし、固めている分溶けにくいため温かい飲み物や煮物に使うことをおすすめします。
氷砂糖
氷砂糖はショ糖を固めて結晶にした砂糖の1種。グラニュー糖の含まれた糖液と小さい氷砂糖を機械で回転させて大きな結晶を作ります。
氷砂糖は水にゆっくり溶けるため、浸透圧を利用してうまみを引き出す梅酒や果実酒を作る際に用いられます。
グラニュー糖の成分に近いため代用可能です。ジャムやフルーツのシロップなどであれば、そのまま使えます。クッキーやケーキに使いたい場合は粒が大きいので、フードプロセッサーで砕かなければなりません。
オリゴ糖
オリゴ糖は整腸作用のある低カロリーの砂糖。善玉菌を増やす働きがあり、特定保健用食品に認定されている商品もあります。砂糖よりもカロリーが低く、ダイエットをしている人にもおすすめです。
市販では粉末タイプのものと、液状タイプのものが売られています。
甘さは控え目ですが、クセがないためグラニュー糖の代用品として利用可能。クッキーやアイスクリームなども作れます。
ただし、急激に大量のオリゴ糖を摂取すると下痢の原因にもなるため、食べすぎに注意しましょう。
てんさい糖
てんさい糖は、てん菜という植物から抽出された薄茶色の砂糖。オリゴ糖を含んでおり、やや控え目な甘さが特徴です。
色が付いても問題ない料理やお菓子を作る際に、グラニュー糖の代用品として利用できます。いちごジャムやクッキー、プリンなど用途はさまざまです。
ただし、甘さが物足りないと感じる人もいるかもしれないので、レシピよりも多めに入れて味を整えましょう。
ミネラルも豊富なため、健康志向の人にもおすすめです。
白ざら糖・中ざら糖(ざらめ)
白ざら糖や中ざら糖はショ糖の純度が高く、粒の大きい砂糖のこと。白色をしたのが白ざら糖で、カラメルでコーティングされていて黄褐色になっているのが中ざら糖です。
主に以下のような用途で利用されています。
グラニュー糖の代用品にもなりますが、溶けにくいため取り扱いに注意が必要です。クッキーのような洋菓子に使用した場合、粒が大きくざらざらした食感になりやすくなるので、好みに合わせて代用しましょう。
コーヒーシュガー
コーヒーシュガーはコーヒーのために作られた茶色の砂糖。砂糖にカラメルを溶け込ませ、結晶にして作られています。
グラニュー糖のようにただ甘みを足すだけでなく、コーヒーのコクを引き出す性質をもっているのが特徴。
コーヒーに使う場合はグラニュー糖の代用にはなりますが、料理やお菓子の場合は色が付くので、茶色や黒色をしたお菓子に使うことをおすすめします。
フロストシュガー
フロストシュガーはヨーグルト用にグラニュー糖の粒を加工した砂糖です。
砂糖の粒が細かい穴の空いた構造になっていることから、低温の食べ物や飲み物にも溶け込みやすいのが特徴です。アイスコーヒーやアイスティーの甘みを加える際にも活用できます。
グラニュー糖を原料としているので、代用しても問題ありません。生クリームや焼き菓子など、さまざまな用途で活用できます。
ハチミツ
ハチミツはホットケーキやパンにかけるイメージを持つ人もいるでしょう。しかし、グラニュー糖の代用品としても活躍します。チーズケーキやクッキー、ジャムなど洋菓子への代用が可能です。
砂糖よりも糖度が高いため、レシピよりも少なめにして使うようにしましょう。ただし、タンパク質を分解する酵素が含まれており、膨らみにくいお菓子もあるので、注意してください。
また、1歳未満の赤ちゃんに与えてしまうと、乳児ボツリヌス症という症状にかかるリスクがあるので与えないようにしましょう。
メープルシロップ・メープルシュガー
メープルシロップは、サトウカエデというカエデの樹液から抽出したシロップのこと。樹液から水分を取り除いたものを「メープルシュガー」と呼びます。
ミネラルが多く含まれており、健康志向の人におすすめです。
味にクセがあるのでグラニュー糖の代用品にできないお菓子もありますが、メープルクッキーのように風味を活かしたお菓子には代用できます。
パラチニット
パラチニットは砂糖を原料とした甘味料です。砂糖に酵素を入れて反応させたパラチノースを還元して作ります。
砂糖1gあたりのエネルギーが4kcalに対し、パラチニットは2kcalと低カロリーなのが特徴です。味は砂糖に似ており、グラニュー糖の代用品として利用できます。
クッキーの装飾やキャンディ、チョコレートなどにおすすめです。
ただし、グラニュー糖ほどツヤが出ないため、仕上がりを気にしない人は利用しましょう。
ラカント
ラカントは、植物の「ラカンカ」のエキスと、ブドウ糖を発酵させて作る天然甘味成分「エリスリトール」からできた甘味料です。
甘さは砂糖と同等ですが、ほぼ0kcalの甘味料であるため、食事制限をしている人でも気兼ねなく使えるでしょう。
グラニュー糖の代用品としてもおすすめで、フォンダンショコラやプリンなど幅広いお菓子に利用できます。
ただし、ラカントは保水力が弱いため、パンや焼き菓子などを膨らませたい場合は、砂糖やベーキングパウダーも一緒に使いましょう。
グラニュー糖と代用品の重量の違い
砂糖の種類ごとの大さじ1杯の重量の違いは以下のとおりです。
粉砂糖
メープルシュガー
てんさい糖
黒糖
きび砂糖
中ざら糖
三温糖
スプーンやカップで計量する場合は重量が異なるため、グラニュー糖に合わせましょう。
例えば、上白糖をグラニュー糖の代わりに使いたい場合は1.4倍することで、ほぼ同じ量になります。
ハチミツの場合はグラニュー糖の6割程度の量にしましょう。グラニュー糖が大さじ3杯必要な場合、ハチミツは1.8杯にします。
ただし、種類ごとに甘さの特徴が異なるため、徐々に加えながら味を調整することが大切です。
グラニュー糖の代用品を活用してお菓子を作ろう
グラニュー糖は癖がなく焼き色が付きにくいため、クッキーやケーキなどのお菓子に使えます。グラニュー糖がない場合では、上白糖やフロストシュガー、角砂糖などを代用するとよいでしょう。
黒砂糖やきび砂糖など、クセの強いものでも代用できますが、料理やお菓子によって向き不向きがあるので注意が必要です。
氷砂糖や白ざら糖、中ざら糖を使用する場合は、粒が大きいため砕いたりじっくり溶かしたりして使いましょう。
また、代用品によって味や見た目など性質が異なるため、理解してから使うことをおすすめします。大さじ1杯あたりの重さも違うので、グラニュー糖と同じ量になるよう整えましょう。
グラニュー糖がなくて困っている人は、自宅にある砂糖を代用して、おいしい料理やお菓子を作ってみてください。
[文・構成/grape編集部]