食洗機って、結局何がすごい? パナソニックに聞いた真の実力に「ほしくなった!」
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面倒くさい家事といえば、食後の食器洗いではないでしょうか。
ご飯を食べて一服するとイスから立つのも面倒になり、食器洗いがあるけれど「嫌だな…」と思いますよね。
そんな食器洗いの手間を省いてくれる家電が食器洗い機、いわゆる食洗機です。
しかし、食洗機が欲しくても「本当にきれいになるのか」「機械に任せて大丈夫なのか」という疑問があるでしょう。
そこで、食洗機の開発・販売を行っているパナソニック株式会社(以下、パナソニック)の『くらしアプライアンス社 キッチン空間事業部』の山本秀子さんに話をうかがいました。
パナソニックに聞いた!食洗機の実力とは?
一般に食洗機といいますが、現在では食器を洗い、すすぎ、乾燥するという機能を備えているので、正確には『食器洗い乾燥機』です。
乾燥までしてくれる機種では、洗った後に拭いて水気を取り、食器棚にしまうという作業が事実上いりません。
よく使う食器であれば、食器洗い乾燥機で洗った後はそのままにしておき、使う時にまた出せばいいのです。
もちろん使い方によりますが、食器棚にもなるのは便利ですよね。
また、汚れがどのくらい取れるかについては、最近の食器洗い乾燥機の実力は向上しているとのこと。洗浄力は以下の3つの要素によって支えられています。
1.高い水温
2.高圧の水流
3.強力な洗剤
みなさんも冬場には食器洗いに、お湯を使う人が多いかもしれません。
実は食器洗い乾燥機では、それより高い温度、約60~80度のお湯を使って洗います。
豚や牛の脂が溶ける温度が約40~50℃なので、高温のお湯を使ってこれらの汚れを溶かそうというわけです。また、汚れをしっかり洗い流すために高圧の水流を使います。
山本さんによれば、主にファミリータイプの食器洗い乾燥機内部のノズルからは、帯状に高さ約2mにまで達するほどの水流が噴射されるとのこと。
この強い水流で、食器に付いた汚れを隅々まで洗浄するのです。
意外に思われるかもしれませんが、食器洗い乾燥機で使う洗剤は、市販の手洗い用製品とは成分が大きく異なる専用のものです。
市販の食器洗い用洗剤では、汚れにくっつき、引きはがす作用のある成分を含む界面活性剤が半分ほどを占めており、一般的にスポンジなどで泡立てて洗います。
しかし、食洗機の専用洗剤に含まれる界面活性剤はほんのわずか。代わりに、落としにくい茶渋なども落とす漂白成分、タンパク質などを分解し洗浄する酵素、アルカリ成分など、強い洗浄成分がメインとなっています。
手洗いの場合には、手荒れなどが懸念されるので使えないですが、機械が洗うからこそ使えるというわけで、これが食器洗い乾燥機の洗浄力を強力にしています。
食器洗い乾燥機は使う水の量が少なくて済む!
山本さんによれば、食器洗い乾燥機では「水を本体内で循環させて使う」ので、使う水の量は洗剤を泡立てて洗い、流し水ですすぐ手洗いよりも少なくて済むとのこと。
上の画像はスリムタイプ(タンク給水式)NP-TSP1
例えば、『パナソニック 食器洗い乾燥機NP-TZ300』の場合、40点の食器を手洗いすると、1回75ℓの水を要するのですが、食器洗い乾燥機の場合には11ℓで済むそうです。
ちなみに、40点の食器は5~6人の食事、およそ1~2回分を想定しています。
食洗機が苦手な汚れとは?
非常に機能性に優れた食器洗い乾燥機のメリットを山本さんに聞いてみると…。
日常の食事で出る食器の汚れは普通にきれいになります。
例えばカレーのお皿や鍋といった、手洗いでは面倒なものでもきれいになります。
反対に、食器洗い乾燥機の苦手な汚れを聞いたところ、以下のような回答がありました。
カレーなどの油汚れもきれいに落ちますし、まったく問題ないのですが、例えば、茶碗蒸しの端にこびりついた固い卵であるとか、グラタン皿に付いている焦げ付きといったスポンジでこすってもなかなか落ちないもの、加熱してこびりついた汚れは苦手です。
これらは事前にしっかり洗ってから食器洗い乾燥機にかけるのがお勧めです。
また、残菜(ざんさい)を除いてから食器洗い乾燥機に使うという点にも気を付けてください。
食器洗い乾燥機内では水が循環していますので、残菜を残したまま運転すると、それも循環してしまいます。
食器洗い乾燥機をうまく使うコツ
食器洗い乾燥機の水流は噴水のようなもので、本体の中で循環して汚れを落とします。食器洗い乾燥機を使う際のアドバイスを聞いたところ、このような回答がありました。
食器をセットする時に水流がうまく入り込めるように、間隔を空けて配置してください。
お風呂のように大量の水をため、その中に浸けて洗うものではないので、十分に水流が当たるように食器をセットするのが重要です。
食器洗い乾燥機は顧客満足度の高い製品
最後に、「食器洗い乾燥機を購入しようかな」と悩んでいる人に向けてのアドバイスを山本さんに聞いてみると…。
実際に私も子供2人を育てながら仕事をしていますが、食器洗い乾燥機は忙しい毎日の相棒となっています。
食器洗いというのは、汚れた食器をきれいにする、いわばマイナスをゼロに戻す作業。調理などと異なり、楽しみやおいしさを生み出す家事ではありませんが、それを機械に任せることで心と身体の負担を軽減でき、時間の余裕を作ることもできます。それは家族がいても一人暮らしでも同じでしょう。
弊社のアンケートによると、購入した約9割の人が『買ってよかった』と回答されています。購入を考えるに値する製品だと思います。
食器洗い乾燥機は日々の負担を軽減してくれるものです。日本での普及率は3割ほどだそうですが、これから使用する人がもっと増えるかもしれませんね。
[文/高橋モータース@dcp・構成/grape編集部]