じゃがいもの賞味期限や保管方法について! 食べると危険なものや購入時の選び方も解説
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「じゃがいもに賞味期限ってあるのかな」「食べられないじゃがいもを見分けられるか不安」「長持ちする保存方法を知りたい」といった疑問を抱えていないでしょうか。
じゃがいもは常温で2〜3か月ほど、冷蔵で半年ほど保存できます。カットして冷凍したじゃがいもの賞味期限は1か月ほどです。
常温や冷蔵で長期間保存すると芽が出てしまうことがあるため、調理の前によく確認することが大切です。じゃがいもの芽には毒があり、しっかり取り除かないと食中毒になる恐れがあるからです。
そこで本記事では、じゃがいもの賞味期限や正しい保存方法について解説します。冷蔵・冷凍での保管方法についても説明するので、じゃがいもをできるだけ長く、おいしく食べたいと考えている人はぜひ最後までお読みください。
じゃがいもの賞味期限
じゃがいもをおいしく食べられる期間は、保管方法によって異なります。保存方法別に賞味期限を見ていきましょう。
常温保存
じゃがいもの賞味期限は、常温保存なら2〜3か月ほどです。通気性のよい袋などに入れ、日光が当たらない涼しい場所で保管するのがおすすめです。
じゃがいもは日光に当たると緑色になり、毒素が作られてしまいます。また、長期保存しすぎると芽が出て食べられなくなってしまうため、注意が必要です。
農林水産省は、じゃがいもの毒素について以下のように注意喚起を行っています。
毒素を発生させないためには、正しく保管することが大切です。
冷蔵保存
じゃがいもを冷蔵保存した場合の賞味期限は、半年ほどです。新聞紙などに包んで冷しすぎないようにし、冷蔵庫の野菜室などで保管しましょう。気温が高くなる夏でも、冷蔵保存することで、傷まずに長くおいしく食べられます。
じゃがいもは冷蔵庫で保管すると甘みが増すため、使う料理によっては常温保存よりも冷蔵保存がよい場合があります。じゃがいもの甘さを活かしたいなら、しっかり冷える冷蔵室で保存するとよいでしょう。
ただし、凍ってしまうと食感が変わってしまうため、冷凍庫などで冷やさように注意してください。また、皮を剥いたり切ったりしたじゃがいもは数日しか持たないので、早めに食べるようにしましょう。
冷凍保存
じゃがいもを冷凍保存した場合の賞味期限は、1か月ほどです。切ったり茹でたりした場合は、冷凍保存がおすすめです。冷蔵だと数日しか持ちませんが、冷凍することで長く保管できるようになります。
使う料理に合わせた大きさに切って冷凍しておくと、使いたい時にすぐ使えてとても便利です。冷凍する場合は、一度水にさらした後、しっかり水気を切ってください。空気をできるだけ抜いて冷凍すると、おいしさを保てます。
食べられないじゃがいもを見分ける3つのポイント
じゃがいもは常温保存できますが、傷んだり腐ったりすることもあります。ここでは、食べると危険なじゃがいもの特徴を見ていきましょう。
明らかに腐っている
じゃがいもは長期保存したり不適切な方法で保管したりすると、腐ってしまう恐れがあります。食べないほうがよいじゃがいもの状態は、以下の通りです。
いつものじゃがいもと色や外見、においが異なる時は食べないようにしましょう。切った時に中が変色しているものも、食べないほうがよいでしょう。
芽がでている
芽がでたじゃがいもは、できる限り食べないようにしましょう。じゃがいもの芽にはソラニンやチャコニンという天然毒素が含まれており、大量に摂取すると下痢や腹痛などを起こします。
特に、芽の部分は絶対に食べないようにしましょう。じゃがいもを調理する時は表面をよく見て、芽が出ていないか確認してください。
緑色になっている
じゃがいもの表面が緑色に変色しているものは、食べないようにしましょう。芽と同じようにソラニンという天然毒素が増えている状態なので、食べると食中毒になってしまいます。
じゃがいもが緑色になる原因は、日光や蛍光灯などの光に当たってしまうことです。そのため、じゃがいもは冷暗所での保管が適しています。緑色にはなっていなくても、柔らかくなっているなど異変を感じた時は食べるのをやめておきましょう。
じゃがいもを長期保存する時の4つの注意点
じゃがいもを長く保存する場合は、特に保管方法に気を配ることが大切です。具体的なポイントを見ていきましょう。
直射日光や蛍光灯に注意する
じゃがいもは直射日光や蛍光灯の光で緑色に変色し、毒素が増えてしまうため、大きな温度変化のない冷暗所で保存しましょう。特に、常温保存している時は日光などの影響を受けやすいため、注意が必要です。
新聞紙などに包んでおくと、湿気を吸い取ってくれるうえに、光が当たるのも防げます。ただし、じゃがいもの状態を確認しづらくなるため、傷んでいるのに気づきにくくなります。
定期的に包みを開けてじゃがいもの状態を確認し、傷んでないかチェックするようにしてください。
長期間冷蔵したじゃがいもは炒めたり揚げたりしない
じゃがいもを長期間保存したい場合は、冷蔵庫にいれておくとよいでしょう。冷蔵することで糖分が増え、甘みのあるじゃがいもになります。
ただし、長期間冷蔵したじゃがいもを高温で炒めたり揚げたりした場合、アクリルアミドという有害物質が発生する場合があります。そのため、煮る・ゆでる・蒸すのいずれかの方法で調理するようにしましょう。
炒めたり揚げたりして使いたい場合は、常温保存したじゃがいもを使うことをおすすめします。
使いかけやカットしたじゃがいもは早めに使う
使いかけや皮を剥いてカットしたじゃがいもは、早めに使うようにしましょう。冷蔵保存しても、数日しか持たないうえに、味も変わってしまいます。
カットしたじゃがいもを保存したい場合は、冷凍保存するとよいでしょう。
長期保存するなら秋のじゃがいもにする
春に収穫される新じゃがは水分が多く含まれており、長期保存には向いていません。そのため、長期保存するなら春ではなく、秋に収穫されたじゃがいもがおすすめです。
新じゃがは購入後、できるだけ早めに食べるようにするとよいでしょう。水分を多く含んだ新じゃがは、丸ごと料理してもおいしく食べられます。そのまま蒸したり、揚げたり炒めたりして、新じゃがならではのおいしさを味わってみてください。
じゃがいもをおいしく保存する方法
じゃがいものおいしさを保つためには、保存方法によって工夫することが大切です。正しい保存方法を詳しく確認していきましょう。
常温保存する方法
じゃがいもを常温保存する時のポイントは、温度と光です。風通しのよい場所を選び、温度は10度前後が適切です。梅雨時期や夏場など、高温多湿になる場合は、常温保存は避けましょう。
特に気をつけたいのは、光に当てないことです。直射日光だけでなく、蛍光灯などの光でも毒素が発生してしまうため「暗い場所に置く」「新聞紙で包んで日光を避ける」などの対応をとるとよいでしょう。
長く保存していると、傷んでいるのに気づかずに腐らせてしまうことも多いので、できるだけこまめに購入することをおすすめします。大量に保存したい場合は、定期的に様子を見てください。特に、下のほうになっているじゃがいもは重さで傷みやすいので、あまり積み重ねないほうがよいでしょう。
冷蔵保存する方法
じゃがいもを冷蔵保存する時のポイントは、温度です。丸ごと冷蔵保存する時は、冷やしすぎに注意しましょう。冷やしすぎると低温障害を起こしてしまい、食感が大きく損なわれるだけでなく、賞味期限も短くなってしまいます。
低温になりすぎるのを防ぐために、冷蔵庫の野菜室で保管しましょう。新聞紙などで軽く包んでおくと、冷えすぎを防げます。
また、じゃがいもから芽が出るのを防ぐためには、りんごと一緒に保管するとよいでしょう。ビニール袋に一緒に入れておけば、りんごから出るエチレンガスの効果で、芽がでるのを防げます。
低温で長期保管したじゃがいもは、調理方法に気をつけましょう。使いかけのじゃがいもを冷蔵保存したい場合は、水気をよく切り、早めに使い切ります。また、水にさらしてから水気を切って保存すると、じゃがいもが変色しづらくなります。
常温で長く保存するとじゃがいもから水分が抜け、パサパサになっておいしくなくなってしまうので、乾燥する前に使ってください。
冷凍保存する方法
じゃがいもを冷凍保存したい場合は、カットもしくは加工しましょう。好みの大きさに切った後、5分程度水にさらして、水気をよく切ってから冷凍します。味を落とさないポイントは、できるだけ小さく切ることです。
ジップロックなどの冷凍専用の保存袋を使い、できるだけ空気を抜いた状態で冷凍しましょう。急速冷凍を使うと、味が落ちにくいです。
解凍する時は自然解凍ではなく、電子レンジの解凍機能を使うのがおすすめです。自然解凍するとじゃがいもから水分が抜け出て、味が落ちてしまいます。煮物などの場合は、凍った状態のまま調理するとよいでしょう。
味を落としたくない場合は、冷凍前に加熱しておくのもおすすめです。蒸したり茹でたりしてから冷凍しておくと、解凍してそのまま使えるため調理時間を短縮できます。
マッシュしてから冷凍すれば、時間がない時でも気軽にポテトサラダが作れます。時間に余裕がある時に冷凍のマッシュポテトを作っておくのもよいでしょう。
おいしいじゃがいもの選び方
じゃがいもを購入する時は、以下のポイントに沿って選ぶとよいでしょう。
また、料理によって使うじゃがいもの種類を分けることをおすすめします。主な品種とおすすめの料理方法は、以下の通りです
じゃがいもの賞味期限まとめ
じゃがいもの賞味期限は、保管方法によって異なります。冷蔵や冷凍保存なら、常温よりも長く保管できるので、目的によって保管方法を選ぶとよいでしょう。
また、じゃがいもを長く保管する時は、適した方法を選ぶことが大切です。保管方法を間違うと、おいしくなくなるだけでなく、毒素が発生してしまうことがあります。
特に芽が出ている、緑に変色しているじゃがいもに注意しましょう。芽がでたり緑色になったりしたじゃがいもを食べると、食中毒の原因になるので、よく確認してから調理してください。
[文・構成/grape編集部]