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バニラエッセンスの代用食品10選! お菓子のおすすめレシピも紹介

By - grape編集部  公開:  更新:

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プリンの写真

※写真はイメージ

「お菓子作りをしようとしたらバニラエッセンスが必要だった」「バニラエッセンスだけ買い忘れてしまった」「うっかり切らしてしまってレシピ通り作れない」といったお悩みはありませんか。

バニラエッセンスとは、お菓子作りなどで使われる、甘い香りが付けられる食品です。利用頻度が低いと、必要な時に手元になくて困ってしまうことも。

そこで、本記事ではバニラエッセンスの代用食品を紹介します。バニラエッセンスと同じような香りを付けられるものと、風味の違う代用食品をそれぞれ解説。バニラエッセンスが手元になくてお困りの人は、ぜひ参考にしてみてください。

バニラエッセンスとはアルコールでバニラの香気成分を抽出した香料

バニラアイスの写真

バニラエッセンスは、お菓子に甘い香りを付ける時に用いる香料です。アルコールを使用し、バニラの香りを抽出して作られています。バニラエッセンスには、2通りの作り方があり、1つは自然のバニラから抽出したエキスを薄めているもの。

もう1つは、人工香料やカラメル色素からできたものです。また、バニラエッセンスの香りには、卵や牛乳などのにおいを軽減させる効果があるため、風味のよい仕上がりになります。

商品によって香りの強さが変わるため、お菓子作りなどで使う場合は数滴ずつ調整しながら利用しましょう。あくまでも香りを引き出すための食品であるため、バニラエッセンスそのものに味はありません。

バニラエッセンスをほかの食品で代用しなくても問題ない場合がある

クッキーの写真

バニラエッセンスを料理やお菓子作りなどで使用する時の最適な温度は、-20〜40#8451;。高い温度で調理する焼き菓子などでは、香りが残りにくいという特徴があります。

そのため、高温で調理するお菓子を作る際は、バニラエッセンスを使用しなくても風味を損ねる心配は小さいです。一方で、以下のようなスイーツに使うと、一層バニラの香りが引き立ち、おいしく仕上がるでしょう。

  • アイスクリームなどの『冷菓』
  • ババロア、パンナコッタなどの『生菓子』

冷菓や生菓子でも、バニラエッセンスを省いても問題ない可能性があります。しかし、使わないと風味が物足りないお菓子になってしまう可能性があるため、注意が必要です。

【バニラ風味】バニラエッセンスの代用食品4選

バニラビーンズの写真

バニラエッセンスと同様、香り付けができて卵や牛乳のにおい消し効果を持つ食材であれば代用可能です。ここからは、バニラの風味を付けられる代用食品を紹介します。使用方法やどのようなレシピにおすすめなのか、ポイントもあわせて解説するので、参考にしてみてください。

バニラビーンズ

ラン科バニラ属という植物の一種であるバニラ。バニラビーンズとは、バニラの種を含んだままの鞘(さや)を加工したものです。お菓子づくりなどに使うと、ほのかにバニラの甘い香りが付きます。液体のバニラエッセンスと違って、鞘や取り出した種を使って香り付けするのが特徴です。

鞘ごと牛乳やシロップに加えて煮出せば、香りを移せます。また、鞘から種を取り出し、生地に混ぜ込むことも可能です。香りを強く出したい時は、種を取り出した鞘を使うのがおすすめです。

鞘は香りが強いため、再利用できます。種を取り除いた場合は、鞘を乾燥させましょう。鞘ごと煮出した場合は、きれいに洗ってから乾燥させます。完全に水分が飛んだら、瓶に砂糖と一緒に入れておきましょう。香りが移りバニラシュガーができ上がります。

バニラビーンズは、香りが決め手となるレシピに使いましょう。バニラエッセンスを使うよりも、本格的な香りが楽しめます

  • バニラアイス
  • プリン
  • カスタードクリーム

ただし、バニラビーンズを使うと、黒いツブツブとした種が生地やクリームに残ります。仕上がりの見栄えに影響することに留意しましょう。

バニラオイル

バニラオイルは、香り成分をオイルに移した食品です。加熱することで香りが広がる特徴を持ちます。バニラエッセンスの代用にする場合は、同量使用しましょう。バターなどの油分があるものと馴染みやすいため、ケーキや焼き菓子などにおすすめです。

冷たいデザートにも使えますが、油分を含む材料を使わない場合は、馴染みにくい可能性があります。また、たくさん入れると、ベタついた仕上がりになることも。バニラオイルは、使い方に注意が必要な食品であることを知っておきましょう。

バニラエクストラクト

ラムやウォッカなどのアルコール濃度が高いお酒にバニラビーンズを漬け、抽出したものがバニラエクストラクトです。人工香料を使っておらず、バニラ本来の香りを楽しめます。

バニラエクストラクトは、水溶性であるためバニラエッセンスと同様の使い方が可能です。ただし、バニラエッセンスと比較すると、香りを出すには多めに使用する必要があります。アルコール度数が高いため、使いすぎに注意しましょう。保存料や人工香料が利用されていないものを使いたい人におすすめの食品です。

バニラシュガー

バニラシュガーとは、名前の通りバニラの香りがする砂糖のこと。香りを付けると同時に、甘さを出せるため、お菓子作りにおすすめの食品です。

砂糖にバニラビーンズの鞘を入れて保存しておくことで、香りが移りバニラシュガーになります。家庭でも手軽に作れるため、バニラビーンズを使った後は再利用するのがおすすめ。

バニラエッセンスを数滴使うレシピの場合、バニラシュガーは小さじ2〜大さじ1程度使うのが目安です。バニラシュガーを使う時は、お好みの甘さに仕上がるように、砂糖の量を調整しましょう。

【バニラ以外の風味】バニラエッセンスの代用食品6選

バニラエッセンスの写真

バニラの香りがしない食品も、バニラエッセンスの代わりに使えることがあります。入手しやすい食品を紹介するので、ぜひお菓子作りの参考にしてみてください。

ラム酒

ラム酒は、サトウキビから作られるアルコール度数が40〜50度のお酒です。お菓子と相性のよいラム酒は、カラメルに似た甘い香りと苦味を持ちます。ラム酒には種類があり、中でもダークラムがおすすめです。

ラム酒の種類特徴
ダークラム・3年以上熟成させている
・カラメルに似た香りがあり、お菓子作りに使われる
ゴールドラム(アンバーラム)・バニラのような甘い香りが特徴
・熟成期間が短いため、クリアでフレッシュな風味がある
・そのまま、もしくはカクテルに使用する
ホワイトラム(シルバーラム)・熟成されていないラム酒
・透明でほんのりとした甘みがある
・よくカクテルに使われる

ゴールドラムやホワイトラムでも代用できますが、アルコール度数が高いため、利用する量には注意しましょう。

ブランデー

ブランデーは白ぶどうやりんごなどの果物が原料の蒸留酒で、サトウキビから作られるラム酒より甘さが控えめです。ラム酒の代わりとしても使えるお酒であり、加熱することでより香りが広がる特徴があります。

ブランデーには卵や牛乳のにおいを和らげる効果があるため、バニラエッセンスの代用におすすめです。特に、チョコレートやドライフルーツなどと相性がよく、使い勝手がいいお酒ですが、アルコールの風味が強いため、量に注意しましょう。

メープルシロップ

カエデなどの木から採れる樹液を煮詰めて、高い糖度にしたメープルシロップ。甘い風味でサラッとしており、クセの少ない食品です。

代用する時は、レシピにある砂糖の一部もしくは全部を置き換えます。香りを出すためには多めに使う必要があるため、水分量の調整にも気を付けましょう。ホットケーキなどに使うことも多く、自宅に常備していたり購入しやすかったりするため、代用しやすく使い勝手のよい食品といえます。

ハチミツ

香りと甘みを兼ね備えているハチミツも、バニラエッセンスの代用になります。もともと甘みが強いため、量を調整しながら使うのがポイントです。ハチミツで代用する場合は、レシピに記載されている砂糖の量を減らしたり、抜いたりしましょう。焼き菓子に使うと、ハチミツの甘みが加わるだけでなく、しっとりと仕上がります。

ココナッツオイル

ココナッツ(ココナツ)から抽出されるオイルで、甘い香りが特徴的な食品です。代用する際は、使用量には十分注意しましょう。香りが少ないからといって入れすぎると、油っこくなるおそれがあります。ココナッツオイルは、クッキーなどの焼き菓子に使うのがおすすめです。

チョコレート

チョコレートを使って、バニラと全く異なる風味をつけるのも1つの手段です。特有の甘い香りが付き、チョコレートチップを使うと、食感の変化も楽しめます。スーパーやコンビニでも手に入りやすく、自宅に常備していることもあるため、いざという時は代用を検討しましょう。アルコールが含まれないため、子供も大人も楽しめる仕上がりになるでしょう。

バニラエッセンスの代用食品を活用できるレシピ2選

クッキーを作っている写真

バニラエッセンスが手元にない時に、代用食品で作れるレシピを紹介します。ラム酒を使ったプリンとメープルシロップを使ったクッキーのレシピです。作り方のポイントも解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

プリン

バニラエッセンスの代わりに、ラム酒を使ったプリンのレシピです。以下の材料を使用します。

【材料(4人分)】

  • 全卵:3個
  • 牛乳:260g
  • グラニュー糖または砂糖:110g
  • ラム酒:大さじ3
  • 水:大さじ3

作り方は以下のとおりです。

  1. 耐熱容器にグラニュー糖または砂糖70gと、大さじ2の水を入れてなじませる。
  2. 電子レンジ600wで2分~2分15秒ほど加熱する。
  3. 加熱が終わったらすぐに大さじ1のお湯を投入しカラメルを作る。お湯を入れた瞬間に跳ねるため火傷に注意。
  4. カラメルが冷えて固まる前に、プリンの型に入れておく。
  5. 全卵3個を泡立たないように混ぜたら、グラニュー糖または砂糖40gを入れてさらに混ぜる。
  6. 鍋に牛乳を入れたら、一度湯気が立つくらいまで温める。
  7. 温まった牛乳を指で触れる程度の温度まで冷ましたら、5の卵液に3分の1ずつ入れて混ぜる。
  8. ラム酒を投入し混ぜたら、こし器や布を使ってなめらかな液にする。
  9. プリン容器に注いだら、蒸し器に入れ弱火で15分加熱する。
  10. 粗熱を取って冷蔵庫で1〜2時間冷やす。

卵を泡立てると食感が悪くなるため、切るように混ぜましょう。ラム酒がない場合は、ブランデーで代用できます。

クッキー

バニラエッセンスの代わりに、メープルシロップを使ったクッキーの作り方を紹介します。以下の材料を用意しましょう。

【材料】

  • ピーナッツバター(無糖/スムースタイプ):250g
  • ◎小麦粉:225g
  • ◎ベーキングソーダ:5g
  • バター:115g
  • ブラウンシュガー:155g
  • 卵:1個
  • メープルシロップ:ティースプーン1杯分

クッキーを作る前に、以下の準備を済ませておいてください。

  1. ◎の粉類をふるっておき、バターとピーナッツバターは室温に戻しておく。
  2. オーブンは180℃に予熱しておく。

クッキーは、以下の手順で作ります。

  1. バターとブラウンシュガーを混ぜてクリーム状にする。
  2. 卵とメープルシロップを加え、よく混ぜる。
  3. ピーナッツバターを入れて混ぜ合わせる。
  4. ◎のふるった粉類を入れ、ヘラを使ってさらに混ぜる。
  5. 生地をボール状に丸めて、クッキングシートを引いた天板に乗せる。
  6. 予熱しておいたオーブンで10分ほど焼く。

焼き終わったら、天板の上で粗熱が取れるまで冷ましてください。焼き上がりのクッキーは大変柔らかいので、冷める前に動かすと崩れてしまう可能性があるからです。また、生地をボール状に丸める際に、柔らかすぎてうまく成形できない場合は、一度冷蔵庫で休ませましょう。

バニラエッセンスがない時はほかの食品での代用を検討しよう

お菓子作りをしている写真

お菓子作りなどでよく使われるバニラエッセンスは、バニラの甘い香りを付けられる食品です。バニラエッセンスを使用する際の最適な温度は-20〜40℃であるため、熱を通すレシピであれば省略しても問題ない場合があります。

バニラエッセンスを代用する際は、以下の食品を活用しましょう。

  • バニラビーンズ
  • バニラオイル
  • バニラエクストラクト
  • バニラシュガー
  • ラム酒
  • ブランデー
  • メープルシロップ
  • ハチミツ
  • ココナッツオイル
  • チョコレート

バニラの香りが決め手となるお菓子を作りたいのか、加熱するレシピなのかによって、代用食品を選ぶのがポイントです。うまく代用して、お菓子作りを楽しみましょう。


[文・構成/grape編集部]

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