lifestyle

バターはマーガリンで代用できる! 仕上がりの違いや活用する際のポイントを解説

By - grape編集部  公開:  更新:

Share Post LINE はてな コメント

バターの写真

※写真はイメージ

「バターはマーガリンで代用できるのだろうか」と、お悩みの人がいらっしゃるのではないでしょうか。バターは、マーガリンで代用可能です。しかし、バターとマーガリンは成分規格や製造方法が異なるため、料理の仕上がりに影響することも。

そこで本記事ではバターとマーガリンの違いや、代用する際のポイントについて解説します。バターの代わりとしてマーガリンをうまく活用したい人は、ぜひ参考にしてみてください。

バターはマーガリンで代用できる

バターをボウルにいれる写真

バターは、マーガリンで代用可能です。マーガリンは、バターの代用食品として生まれたもの。バターの代わりにマーガリンを使えるのは、当然といえます。

反対に、レシピにマーガリンと書いてある場合は、バターに変更してもよいでしょう。分量も同じで問題ありません。しかし、バターとマーガリンでは、以下のように原料が異なります。

  • バター:動物性油脂(牛乳)
  • マーガリン:植物性油脂(コーン油やパーム油など)

また、マーガリンとバターでは風味も異なります。バターの風味が欲しい時にマーガリンで代用すると、物足りない印象になることも。マーガリンで代用することで、できた料理の風味やコクが違うなど、仕上がりに差が出るケースがあります。

またマーガリンは、料理やレシピに合わせて以下の種類から選択可能です。

  • コンパウンドマーガリン
  • ケーキ用マーガリン

コンパウンドマーガリンには、バターが配合されています。通常のマーガリンよりも、バターの風味やコクを感じられるのが特徴です。ケーキ用マーガリンは、練り込みやすかったりホイップしやすかったりと、お菓子作りに適した特徴を持っています。バターの代わりとしてマーガリンを使用する際は、レシピに合うものを選択しましょう。

バターとマーガリンの4つの違い

バター、マーガリン、ギーの写真

ここではバターとマーガリンの違いを、4項目に分けて解説します。

  • 成分規格・製造方法
  • 風味
  • 賞味期限
  • 価格

バターとマーガリンの違いを理解することで、それぞれに適した使い方ができるようになるでしょう。

成分規格・製造方法

バターとマーガリンでは、成分規格や製造方法に大きな違いがあります。バターは『乳及び乳製品の成分規格等に関する省令』で、成分規格や製造方法が定められています。一方でマーガリンは『日本農林規格(JAS規格)』で、規定されている食材です。バターとマーガリンの成分規格や製造方法は以下のとおり。

区分バターマーガリン
成分規格・乳脂80%以上
・水分17%以下
・油脂含有率80%以上
・乳脂肪含有率40%未満
・水分17%以下
製造方法牛乳からクリーム部分を分離させてかき混ぜて、乳脂肪分を固めて作る食用油脂に食塩や水、乳成分などを加え、混ぜ合わせてから冷やし固める

成分規格や製造方法が違うことで、風味やコクなど、料理の仕上がりにも影響します。また、農林水産省が定めるマーガリン類は『マーガリン』と『ファットスプレッド』の2種類。ファットスプレッドとマーガリンの違いは以下のとおりです。

  • 油脂含有量が80%以上であればマーガリン。
  • 油脂含有量が80%未満ならファットスプレッド。

ファットスプレッドは、マーガリンよりも油脂の含有量が少ないです。マーガリンより水分量が多く柔らかいため、パンに塗りやすいという特徴を持ちます。

ファットスプレッドは、ハチミツや風味原料などを配合することが許されている食材です。現在では、フルーツ味やチョコレート風味など、さまざまな種類のファットスプレッドが販売されています。

風味

バターとマーガリンの風味の違いは、以下のとおり。

  • バター:濃厚でコクがある。
  • マーガリン:あっさりとしている。

牛乳ならではの豊かな風味をもつバターは、濃厚でコクのある味わいが特徴です。料理の味にコクを出したい時にマーガリンを代用すると、物足りないと感じるでしょう。またバターは、加熱しても風味が損なわれません。そのため、熱を加える料理や焼き菓子を作る際に、利用されることが多い食材です。

一方でマーガリンは、原料が植物油のため、バターのような風味はありません。マーガリンは製造過程で香りや味をつけているため、加熱すると風味が消えてしまいます。料理にコクを出したい場合には、向かない食材です。料理をあっさりとした味わいに仕上げたい時に、マーガリンを使いましょう。

賞味期限

バターとマーガリンで賞味期限も異なります。バターとマーガリンの賞味期限の違いは、以下のとおりです。

区分バターマーガリン
未開封冷蔵で約6か月冷蔵で6~10か月
開封2週間程度約1か月

バターよりもマーガリンのほうが、賞味期限が長いです。未開封の場合に限りますが、マーガリンは購入からバターの1.5倍程度日持ちすることも。また、開封後でも正しく保存すれば、マーガリンのほうが長い期間買い換えずに済みます。

ただし、保存方法に注意が必要です。バターやマーガリンを保存する際は、冷蔵庫に入れておきましょう。バターは冷凍庫でも保存可能です。しかし、商品表示に記載されている保存方法である『要冷蔵10℃以下』とは異なるため、品質を保証できません。

マーガリンを冷凍保存すると、解凍した際に油分と水分が分離することがあります。マーガリンの表面に水分がにじみでると、カビが生えやすくなるので要注意です。バターとマーガリンは、定められた方法に従って保存を行い、賞味期限にかかわらず、早めに食べ切るようにしてください。

価格

バターとマーガリンは類似食材ですが、購入する際の価格は異なります。バターと比べてマーガリンのほうが、安価で手に入りやすいです。マーガリンは200gあたり300円程度で販売されていますが、バターは200gあたり400円を超えます。

料理やお菓子作りにバターを使用する際は、コストが高くなるでしょう。料理にバターやマーガリンを使用する際は、以下のようにレシピに合わせてうまく使い分けてください。

  • 大量に作るならマーガリン。
  • 少量で濃厚なコクを出したいならバター。

バターは原材料の高騰によって、価格変動が起きやすい食材でもあります。一方でマーガリンは比較的価格が安定しています。バターを使用するよりも、料理のコストを抑えられる点がマーガリンの魅力です。

【料理別】バターの代わりにマーガリンを使用した際の仕上がり

クッキーの写真

ここでは、以下の料理別にバターの代用食品としてマーガリンを使用した際の仕上がりの違いについて解説します。

  • スポンジケーキ
  • パウンドケーキ
  • クッキー
  • パン

バターの代わりにマーガリンを使用する際の参考にしてください。

スポンジケーキ

スポンジケーキを作る際に、マーガリンを代用すると、ふわりとした食感であっさりした味わいになります。コクや風味が欲しいなら、バターがブランドされた『コンパウンドマーガリン』を使うのがおすすめ。バターの風味やコクが加わるため、仕上がりが大きく変わることはないでしょう。

マーガリンはバターと比べて、柔らかく混ぜやすいため、フルーツやチョコなど、生地に具を入れる際に適しています。

パウンドケーキ

バターの代わりにマーガリンを使用すると、パウンドケーキの生地作りが楽になります。マーガリンは、バターよりも柔らかく混ぜやすいためです。味はバターで作る時と比べると、あっさりしていて、ふわりとした食感になります。

ふわりとした軽い食感が好みだったり、具材を入れて口あたりを軽くしたりしたい人は、マーガリンの使用をおすすめします。

クッキー

マーガリンを使うと、口当たりが軽く、しっとりとした食感のクッキーに仕上がります。味はバターを使用した時に比べて、あっさりとしています。重くなく食べやすいクッキーを作りたい人には、マーガリンの使用をおすすめします。しかしマーガリンは、バターに比べて水分量が多いため、生地が柔らかくなりやすいです。

成形する前に冷蔵庫で冷やし、冷やした生地を冷蔵庫から取り出したら、すぐに作業に取り掛かるのがポイント。作業中や焼いた時に、生地が崩れないようにするためです。クッキーの味が薄かったり、風味が足りないと感じた際は、アーモンドプードルを加えると、コクのある味わいになります。

パン

マーガリンでパンを作ると、バターを使用した時よりも風味は劣ります。しかしふわりと軽く、ソフトな食感に仕上がります。生地が柔らかくなるため、クロワッサンやパイなどの折り込みには、不向きです。マーガリンは、生地を練り込んで作るパンに適しています。

マーガリンにはバターよりも水分が多く含まれているので、生地と馴染みやすく、作業がしやすい点もメリットの1つです。

バターをマーガリンで代用する際の2つのポイント

バターをフライパンで溶かす写真

この章では、バターをマーガリンで代用する際のポイントを2つ解説します。

  • 焦がしバターを使うお菓子はマーガリンで代用できない。
  • 無塩バターと有塩バターのどちらが使用されているか確認する。

バターの代用食品としてマーガリンを使用する前に、目を通しておきましょう。

焦がしバターを使うお菓子はマーガリンで代用できない

焦がしバターを使う『フィナンシェ』や『マドレーヌ』といった焼き菓子を作る場合、マーガリンでは代用できません。焦がしバターとは、褐色になるまでバターを加熱したもの。料理に使うと、バターの香ばしさが足されるのが特徴です。この焦がしバターは、マーガリンでは代用できません。

マーガリンはバターに比べて水分が多く含まれているため、高温で加熱すると溶けて飛び跳ねます。

マーガリンの水分のみが溶けてしまい、鍋やフライパンを焦がしてしまう可能性が高いです。また、マーガリンは加熱すると風味が損なわれるため、焦がしバターのような香ばしさが料理に加わらないでしょう。焦がしバターを使うレシピには、マーガリンを使わないのが無難です。

無塩バターと有塩バターのどちらが使用されているか確認する

バターの代用食品としてマーガリンを使う際は、料理のレシピで無塩と有塩バターのどちらが使用されているか確認しましょう。お菓子作りでは無塩バターが使用されるケースが多いですが、料理では有塩バターが使われます。

マーガリンを使う際は、レシピが無塩か有塩かを見て、塩を追加するなど、味の調整を行う必要があるでしょう。バターの代わりとしてマーガリンを使う場合は、レシピに書かれている分量をそのまま使い、塩分で味を調節してください。

バターをマーガリンで代用する時は活用可能な料理か事前に確認しよう

お菓子作りをしている写真

バターはマーガリンで代用可能です。マーガリンで代用すると、バターを使う時よりも、料理があっさりとした味わいになります。バターよりもマーガリンのほうが賞味期限が長いため、料理を長期保存したい時に使用してもよいでしょう。大量に作る際は、マーガリンがおすすめです。

また価格もマーガリンのほうが安いため、料理にかかる費用を抑えられる点もメリットです。しかし、焦がしバターを使ったお菓子にはマーガリンは使えません。バターをマーガリンで代用する時は、活用できるかどうかを事前に確認しましょう。

バターの代用食品としてマーガリンをうまく活用して、料理のレパートリーを増やしてみてください。


[文・構成/grape編集部]

森昌子

森昌子の現在に、黒柳徹子がドン引き!? 引退を惜しむ声 森昌子(もりまさこ)さんは、日本を代表する女性歌手の一人で、女優としても活躍しています。60歳となった森昌子さんは2019年3月に、2019年末で芸能生活から引退することを発表。そんな森昌子さんのこれまでの活躍や、ネット上で話題となった黒柳徹子さんとの共演について詳しく見ていきましょう。

徳澤直子

徳澤直子が元旦那・西岡剛との離婚について語ったこととは? 再婚相手との馴れ初めはファッションモデルやタレントとして活躍している徳澤直子(とくざわなおこ)さん。 その美貌と抜群のスタイルで、男女問わず多くの人から支持されています。 そんな徳澤直子さんのインスタグラムや、前の夫との結婚・離婚、現在の夫と...

出典
農林水産省

Share Post LINE はてな コメント

page
top