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つい忘れちゃう『お薬手帳』 持っていったほうが良い4月からのメリットとは

By - grape編集部  公開:  更新:

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調剤薬局で薬をもらうときに必要な『お薬手帳』

普段はあまり使わず、ついつい忘れてしまったり紛失してしまっていたり、活用できていない方もいらっしゃるのでは。

でも、お薬手帳は自分の体に最適な薬を記録し、自分を守るための大切なアイテムです。薬剤師さんは手帳を見ることで、同じ効果のある薬でも、患者さんに合った薬を提案できます。

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普及のきっかけは『阪神大震災』

お薬手帳は、別々の病院から処方された違う薬を、患者さんが一緒に服用してしまい死亡した薬害事件を受けて始まりました。

広く普及したきっかけは阪神大震災。震災時においても、糖尿病などの慢性疾患を抱えている方には、普段と同じ薬を提供することが大事。

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出典:松岡明芳

しかし、患者さんは薬の名前を覚えていないことが多く、覚えているのは色や形状だけというケースがほとんど。震災時の救護所では、患者さんから伝えられる情報だけでどの薬か判断するのは難しく、薬の供給に問題が起こりました。

このような災害時においても、情報を正確に把握でき、安全かつスムーズに薬の供給をできるお薬手帳は、急速に普及することになったのです。

2016年からの新たなメリット

実はお薬手帳は2年ごとに無料だったり有料だったりを繰り返しており、その度に物議をかもしています。

そして2016年4月から、驚くことにお薬手帳を持っていくことで薬の自己負担額が減額になります。

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ただし注意点があり、手帳持参で減額が適用されるのは、6か月以内に同じ薬局で調剤を受けた場合のみです。久しぶりに薬局を訪れた際には、手帳持参の有無での支払額は変わりません。

減額の仕組み

薬局で支払う料金は、薬剤師の技術料と医薬品自体の価格の合計です。

薬剤師の技術料の項目に『薬剤服用歴管理指導料』という、患者さんに薬の説明や飲み方を指導したときの手数料があります。お薬手帳を持っている場合はその説明が省略できたり、より適切な薬をスムーズに提供できるメリットが薬局側にもあります。

そのため、今回の法改正でお薬手帳を持ってないときは定額、持っているときは減額されるという仕組みになりました。

改正の狙い

安全な薬物治療には、これまでの服用歴や副作用歴などの情報が大切です。患者さんの服薬状況を、負担金に差額を作ることで、なるべく同じ薬局に来てもらい管理しやすくする狙いがあります。

お薬手帳は、患者、医療機関、薬局が、服薬の状況や相互のやりとりを共有する手段としての意義も大きいことから、その意味でも積極的な活用が期待される。

厚生労働省 ーより引用

同じ薬を継続して飲んでいる方にとっては、薬代も負担になる場合があることを考えると、今回の改正は嬉しいところですね。

2016年4月からのお薬手帳の法改正。今までお薬手帳を使っていなかった方も、節約と自分の身を守るため、これを期に常備してみてはいかがでしょうか。

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出典
松岡明芳厚生労働省

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