卵の賞味期限は1週間すぎても大丈夫! 賞味期限切れの卵の安全な食べ方や保存方法を紹介
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卵を使う時に、賞味期限が切れていて困ったことがある人は多いでしょう。
「卵の賞味期限っていつまで?」「賞味期限が切れても生で食べられるかな」と、悩みますよね。
卵の賞味期限が過ぎても、比較的安全に食べられる方法があります。食中毒の原因となるサルモネラ菌を加熱すると死滅させることができるそうです。
ただし、加熱温度や時間によっては注意が必要。また、賞味期限は2週間であり、保存方法によっては、日持ちさせることができますよ。
そこで本記事では卵の賞味期限や卵の安全な食べ方、日持ちする保存方法、おすすめレシピを解説します。
卵の賞味期限で食中毒にならないか不安になっている人や、卵を日持ちさせる方法を知りたい人はぜひ参考にしてみてください。
卵の賞味期限は1週間過ぎても大丈夫
卵は賞味期限が1週間過ぎても、安全に食べられます。ただし、加熱調理が必要です。
卵の賞味期限は、生食できる期間で、10℃以下の場所で保管することを想定されています。10℃以下に保管すると、サルモネラ菌の増殖をおさえることができるようです。
サルモネラ菌とは、食中毒の原因となる菌であり、卵は10万ぶんの1程度の確率でサルモネラ菌に汚染されている可能性があります。
サルモネラ菌は20℃以上になると、増殖しやすいので、卵を冷蔵庫に入れると菌の増加を防げるそうです。
賞味期限を1週間過ぎたものは、サルモネラ菌がいる可能性があるので、食べるのはおすすめしません。賞味期限の卵を食べる場合は、加熱調理をしましょう。
卵の賞味期限は2週間ほど
卵は、パック詰めされてから2週間後を賞味期限としています。年間を通していつでも賞味期限は同じです。
しかし、賞味期限は『夏場で生食できる期間』が目安となっているので、夏より涼しい時期はより日持ちします。
以下の表は、英国の研究により算出された賞味期限表です。食品衛生法で定められた賞味期限であり、日本卵業協会より発表されています。
賞味期限内かつ、10℃以下の冷蔵庫に保存しておけばサルモネラ菌が存在しても食中毒の心配はほぼないでしょう。
賞味期限切れの卵が食べられるのは3日程度まで
賞味期限切れの卵は、3日過ぎた程度なら食べても平気ですが、夏の生食はやめたほうがよいです。冷蔵庫に保存していても、食べるのは控えましょう。
卵の賞味期限は、食中毒が発生しやすい夏期のことを考慮し、短く設定されています。そのため、季節によって生食可能期間が違うのです。
日本卵業協会の発表している賞味期限を元に、生食で食べられる目安を作成したので、以下の表を参考にしてください。
卵の生食可能期間は、季節によってさまざまです。季節や保存状態、賞味期限を確認して食べるようにしましょう。
腐った卵を見分ける3つのポイント
腐った卵の見分け方は、主に3つあります。腐った卵を見分けるポイントについて詳しく解説しましょう。
におい
卵が腐っている時のにおいの特徴は以下のようなものがあります。
卵が腐ると、通常の卵からは感じられない匂いがするので、すぐに判断できます。上記のようなにおいがした場合は、食中毒になる可能性があるので食べるのを控えましょう。
見た目
卵が腐っている時の見た目の特徴は、以下の通りです。
黄身と白身が混ざっている場合、サルモネラ菌が黄身の栄養素をエサに増殖して、腐っている可能性が高いです。
また、卵が腐ると黄身の膜が弱くなり、割る時の衝撃で形が崩れやすくなります。
ほかにも、水に入れて浮くかどうかで判断することも可能。卵の水分が蒸発し、腐敗によって発生するガスが原因で水に浮くためです。
たまに血と黄身が混ざっている卵がありますが、腐っているわけではありません。親鶏がなんらかのストレスを受けて毛細血管が破れ、黄身の膜と混ざったためです。間違えないように気を付けましょう。
味
卵が腐っている時は、以下のような味がします。
腐っているかを味で判断する場合は、食中毒になる可能性があるので、生食で確認するのは控えましょう。必ず加熱をしてから味見をしてください。
いつもと違うと感じたら、食べるのを控えると食中毒を防げます。
賞味期限切れの卵の安全な食べ方
賞味期限切れしている場合、卵を安全に食べるには、加熱調理をすると比較的安全でしょう。
サルモネラ菌は熱に弱いため、加熱すれば死滅する可能性が高いためです。加熱時間は、以下の表を参考にしてください。
表にある加熱時間を守れば、サルモネラ菌を死滅させることができ、食中毒の心配が少なくなります。
食中毒になると、嘔吐や下痢、腹痛などの症状が見られるもの。温度や加熱時間に気を付けて調理をしましょう。
卵を賞味期限内より早く食べたほうがよい場合
卵は、賞味期限内でも早く食べたほうがよいケースがあります。早く食べたほうがよいケースについて詳しく解説していきます。
卵にひびが入っている
産卵後、親鶏のサルモネラ菌が卵の表面を汚染し、ひびから侵入している可能性があります。そのため、ひびが入っている卵は賞味期限より早く食べましょう。
まだひび割れていない卵に関しても、ひびが生じると賞味期限が短くなるので、取扱いに気を付けましょう。
ゆでた卵・半熟卵に調理した場合
卵はゆで卵や半熟卵にすると、賞味期限が短くなります。なぜなら、卵白に含まれている『リゾチーム』という抗菌効果を持つ酵素が働かなくなるためです。
ゆで卵と半熟卵でも賞味期限に違いがでます。以下の表を参考にしてください。
ゆで卵は、雑菌が繁殖しやすいため日持ちしません。すぐに食べない時は、冷蔵庫で保存する必要があります。
殻をむいた卵は手から雑菌がつきやすいので、当日中に食べたほうがよいでしょう。
卵を日持ちさせる保存方法6選
卵を安全に食べるには、日持ちさせるのが有効です。卵が日持ちする保存方法を詳しく紹介します。
冷蔵庫の奥に保存する
冷蔵庫の手前にある卵ポケットはドア付近にあるため、開け閉めの際に温度差が生じやすく、保存に適しません。
温度が一定に保てず、閉めた衝撃で割れる可能性や品質に影響が出てくるので、冷蔵庫の奥に保存したほうがよいでしょう。
パックごと保存する
パックごと保存すると、雑菌がつきにくく、緩衝材の役割をして割れにくいです。
また、卵がサルモネラ菌に汚染されていてもほかの食材にうつりにくいメリットがあります。
もしパック以外の物がよい人は、代わりに『卵ホルダー』という商品がおすすめです。蓋がついているので上に物を重ねることができ、パックよりも収納ができます。
とがった方向を下向きにする
丸みがある部分に空気がたまる気室があり、気室が下にあると空気が上に移動して、内部が不安定になり卵の質が悪くなります。
そのため、とがった方向を下向きにして内部を安定させると日持ちしやすいです。
販売されている卵は下向きでパックに詰まっているので、冷蔵庫に入れる時は、下向きを意識するとよいでしょう。
また、とがったほうが強度があり、下向きにすると割れにくいメリットがあります。
洗わない
卵の表面には見えない多数の穴があり、水で洗うと雑菌が入ってしまうので洗わないほうがよいでしょう。
卵はパック詰めの際、雑菌処理されているので清潔です。
汚れがある場合は、水洗いではなく、清潔なタオルやティッシュなどでふき取るほうが雑菌が入りにくいでしょう。
鮮度のよい卵を選ぶ
卵の表面は『クチクラ』と呼ばれる層で覆われていて、生みたての卵ほど表面がザラザラしています。
鮮度がおちると表面がつるつるなので、鮮度のよいものを選ぶ時は、表面のザラザラしたものを選びましょう。
冷凍保存する
殻つきのまま冷凍保存をすると、中身が膨張する可能性があります。殻が割れることがあるので、卵をといてから冷凍保存するのがおすすめです。
冷凍すると食感が損なわれるので、卵1個に対して小さじ3ぶんの1杯程度のマヨネーズを混ぜると、解凍後おいしく食べられます。
賞味期限切れの卵を消費するおすすめレシピ3品
卵が賞味期限切れになった時は、加熱調理して消費しましょう。おすすめレシピを3品紹介するので試してみてください。
煮卵
煮卵は、ゆでるだけなのでとても簡単に作れます。作り方は以下の通りです。
調味液につけておくだけでできるので、料理初心者におすすめです。
オムレツ
オムレツは、調理時間が10分以内なので時短料理としておすすめ。材料は以下の通りです。
作り方は以下の通りです。
手早く作りたい、大量に卵を消費したいという人はぜひ試してください。
茶碗蒸し
茶碗蒸しは、手間をかけて作りたい人におすすめです。材料は以下の通りです。
作り方は以下の通りです。
表面がぼこぼこと乾いた状態になるまで加熱するとやりすぎなので、気を付けましょう。
卵は賞味期限を1週間過ぎても食べられる!食べ方や保存方法には注意
卵は、賞味期限が1週間過ぎても加熱をすれば安全に食べられるそうです。食べる時期によって食中毒になるリスクが変わるので、気を付けましょう。
食中毒の原因となるサルモネラ菌は、10℃以下になると増殖をおさえることができるそうなので、冷蔵庫保存が最適です。
卵を生食で食べたい場合は、賞味期限内に食べることをおすすめします。
生食期間は、夏は2週間、冬になると2か月程度変わるので、時期を見て判断しましょう。
また、冷蔵庫の奥にパックごと保存したり、卵のとがったほうを下向きにしたりすると日持ちするので、ぜひお試しください。
[文・構成/grape編集部]