アルコールに強い?弱い? 東大式 5分でできる体質テスト
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新入社員や新入生の歓迎会など、お酒を飲む機会が増えてきます。
一般論として、お酒の強い弱いは先天的な遺伝子によるもので、お酒を飲み続けるなどの「鍛える」行為で、後天的にお酒が強くなることはないと言われますが、本当のところはどうなのでしょうか?
簡単な判定方法
「自分は体質的にお酒に強いの?」
これを簡単にチェックする判定方法があります。「TAST」と呼ばれる東大式ALDH2表現型スクリーニングテストです。
ずいぶん、たいそうなネーミングですが、チェック方法は至って簡単。13項目の質問に答え、その数値を合計してみてください。電卓アプリを用意しておくと便利です。
合計値がプラスになればお酒に強い体質、マイナスになればお酒に弱い体質だそうです。
編集部内4人で実験してみた
早速、編集部でランダムに声をかけて試してみました。4人が試してみたところ、プラス値が2人、マイナス値が2人という結果に。
日本人は、世界的に見ると、お酒に弱い傾向を持つ人が多く、強い人と弱い人の比率はほぼ半々だと言われています。まさに統計通りの結果です。ここまでうまくいくとは!
ちなみに、被験者の中に1人だけ「自分はお酒が強い」と思っているのに、テストでは「お酒に弱い」という結果が出た人がいました。
「ほろ酔い」と「気持ち悪い」の関係
ところで、お酒に酔うとはどういうことなのでしょうか?
実はアルコールに含まれるエタノールがいくら増えても「気持ちが悪い」とはあまり感じません。エタノールは、胃や小腸から吸収されて血液中を流れます。
そして、肝臓でアルコール脱水素酵素(ADH2)によって分解され、アセトアルデヒドになります。さらに肝臓内のアセトアルデヒド脱水素酵素(ALDH2)によって分解され、最終的には人体に無害な酢酸になり、水と二酸化炭素になって排出されます。
つまり、お酒を飲んだ人の体の中では、
●お酒(エタノール)=ほろ酔い状態。いわゆるお酒を飲んで気持ちがよくなる状態
↓↓
↓↓ アルコール脱水素酵素(ADH2)がエタノールを分解
↓↓
●アセトアルデヒド=悪酔い、二日酔い状態。いわゆるお酒を飲んで気持ちが悪くなる状態
↓↓
↓↓ アセトアルデヒド脱水素酵素(ALDH2)がアセトアルデヒドを分解
↓↓
●酢酸=人体には無害。その後、水と二酸化炭素になり、体の外に排出
のようなことが起こっていると言えるのです。
アセトアルデヒドが「気持ち悪い」の正体
ADH2が活発だと、エタノールがアセトアルデヒドになるのは早く、すぐに気持ち悪さを感じやすくなります。反対に、ADH2が非活発だと、ほろ酔い状態が長く続き、いわゆる気持ちのいいお酒が楽しめます。
また、ADLH2が活発だと、気持ち悪いと感じさせるアセトアルデヒドは体内に長くとどまらずに酢酸へと分解されるため、あまり気持ち悪いとは感じません。反対に、ADLH2が非活発だとアセトアルデヒドがなかなか分解されず、気持ち悪くなりやすい傾向にあります。
お酒は楽しく程々に
「TAST」は、このADLH2が活発か非活発かをチェックする簡単なテストでした。このテストではADH2のチェックはできないので、あくまでも目安ではありますが、悪酔いや二日酔いをしやすい体質かどうかのチェックには最適だと言われています。
入社や入学早々にお酒で失敗しないためにも、ぜひ一度試してみてください。
意外と「お酒好き」を自称する方でも、「お酒に弱い」という結果が出るかもしれません。お酒が「強い弱い」と「好き嫌い」とは相関関係がないので…。
ご友人同士でもテストしてみて、楽しく上手にお酒と付き合えるとよいですね。