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洗濯機のドライコースとはおしゃれ着洗いのこと!使い方を解説

By - grape編集部  公開:  更新:

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洗濯機の写真

※写真はイメージ

「洗濯機のドライは通常とどう違うのかが分からない」「ドライコース向きの服や洗濯方法が知りたい」という悩みを持つ人もいるのではないでしょうか。

ドライの意味を履き違えると、衣類の洗い上がりに悪影響をおよぼしかねません。コース選択を誤ることで、素材を傷めてしまうおそれも。

本記事では、ドライコースが持つ特徴や洗濯方法を解説します。ドライコースでの注意点も解説するため、ぜひ参考にしてみてください。

洗濯機のドライコースとはおしゃれ着洗いのこと

洗濯機に衣類を入れる写真

洗濯機のドライとは、水流や強度が緩やかなモードです。おしゃれ着洗いの別名で記載されるケースもあり、弱めに洗い流せるコースとして活用されています。

通常の洗濯コースは水量の多さと強力な水流で洗い上げますが、繊細な素材は傷みを受けるおそれも。傷みや型崩れを起こしやすい繊細な繊維でできた衣類を選択する際には、ドライコースがおすすめです。

コストのかかるクリーニングに出すまでではないものの、ダメージ最小限でやさしい強度の洗浄を必要とする際は、ドライコースを使ってみてください。

洗濯機のドライコースとほかの手法との違い

洗濯機のボタンを押す写真

ドライやほかのコースを比較すると、処理の仕組みや洗い上がりに違いがあります。コースだけで、衣類に与える影響や仕上がりの質が変わるため、理解しておくことが重要です。以下で解説する洗濯コース別の特徴や違いを、ぜひ参考にしてみてください。

通常の洗濯コースとの違い

水量の多さで強力に洗い上げる通常コースは、衣類が傷みやすいです。反面、ドライコースで設定すると傷めたくない大切な衣類へのダメージを軽減できます。

少量の水と弱めの水流で洗浄するのが、ドライコース設定時の内容です。ただし、水洗いすることに変わりありません。

大切な衣類へのダメージを最小限に抑えたいなら、洗濯機は使わないほうがよいといえます。コストをかけてまでクリーニングに出したくない場合などは、ドライに設定して自宅で洗いましょう。

ドライクリーニングとの違い

洗濯機とクリーニングそれぞれのドライは別物です。呼び方が似ていますが、洗濯方法や内容は大きく異なります。

少なめの量で水洗いする洗濯方法がドライコースです。一方で、水が不使用のドライクリーニングは、有機溶剤で汚れを落とす方法

石油やパークロロエチレンなどの有機溶剤を使用し、洗浄から乾燥まで行うため、水洗いをしない点や使用する洗剤が異なります。

ドライクリーニングは、油溶性汚れに適した洗濯方法です。反面、緩やかな水洗いがドライコースであり、水溶性汚れの除去に適しています。

また、洗濯表示のドライはクリーニングでの利用可能かどうかを表したものです。ドライコースとは関わりがありません。ドライで稼働させる前に、液温と処理方法の表示を見る必要があります。

ドライコースに適した衣類の洗濯表示

品質表示タグの写真

ドライコースを利用可能か否かは、洗濯表示を確認することで判断できます。ドライの表示はドライクリーニングを意味しており、洗濯機の設定モードとは無関係です。洗濯処理の方法と液温を定める洗濯表示から、見分けて確認する必要があります。

手洗いできる

手洗い可能の内容で記載された洗濯表示は、ドライで洗える証です。水をためた洗濯桶に手を入れたマークは、手洗い可能を表します。液温40℃を限度に、手洗いができることを表す洗濯表示です。

手洗い指定の繊細な衣類もドライコースを使って、弱めに洗浄できます。ただし洗い上がりは、手洗いほど素材を保護できません。ドライコースでも弱めに洗浄が可能ですが、手洗いのほうが衣類の傷みを抑えられます。

洗濯機で非常に弱い洗濯処理ができる

液温30℃を限度に非常に弱い処理の表示がある服は、ドライコースが推奨されています。洗濯表示の中で、もっとも液温が低く処理強度が弱い方法で洗うことがおすすめ。

液温や処理強度が高いほど、衣類へのダメージが大きくなります。『洗濯機で非常に弱い洗濯処理ができる』と記載された表示は、低温かつ弱めの設定が必須です。ドライは処理強度が弱く設定されており、傷めず汚れを取り除けます。

洗濯機のドライコースに向いている素材

品質表示タグの写真

ドライコースに合う素材は、以下のとおりです。

【ドライコース向きの素材例】

  • ナイロン
  • ポリエステル
  • ウール
  • カシミア

クリーニングに出すほどではないものの、通常の洗濯だとダメージや仕上がりが気になる衣類の洗浄に適しています。また、刺繍が施された装飾の多い衣類は、ドライコースでやさしく洗うと、ほつれが起こりづらいです。

洗濯機のドライコースに向いていない素材

洋服をハンガーラックにかけた写真

ドライコースにおすすめできないのは、天然繊維で作られた衣類です。ドライが推奨されない素材は、下記の種類があります。

【ドライコースに不向きな素材例】

  • シルク
  • レーヨン
  • 綿

天然繊維を原料とする衣類は着心地のいい肌触りが魅力な反面、耐久性が低く縮みやすいのが特徴です。

ドライコースであっても、自宅での洗濯は控えましょう。水洗いで傷みやすい繊細な素材で作られた衣類は、無理して自宅で洗濯せずに、クリーニングに出すのがおすすめです。

洗濯機のドライコースを利用する方法

洗濯機のボタンを押す写真

ドライのコースを選択し、設定してみましょう。洗濯ネットに入れて、おしゃれ着用の中性洗剤を使用すると、衣類の傷みを抑えられます。

ドライコースでは、洗濯ネットとおしゃれ着用の中性洗剤を用意しておきましょう。ドライコースで洗濯する手順は、下記の内容です。

【ドライコースでの洗い方】

  1. 洗濯ネットで衣類を包む。
  2. 衣類を入れたネットを洗濯機に投入する。
  3. ドライコースに設定し、おしゃれ着用中性洗剤を投入する。
  4. 脱水後に干して乾かす。

ドライコースで洗濯すれば、やさしく洗えます。柔軟剤は使用しなくても問題ありませんが、静電気防止の効果などを考慮する場合は投入すると、さらに仕上がりがよくなるでしょう。

洗濯機のドライコースを利用する際の5つの注意点

洗濯機に衣類を入れる写真

ドライコースで洗濯する場合は、設定や衣類に要注意です。ドライコースを避けるべき衣類も存在します。

ドライコースでの注意点を頭に入れておけば、洗濯をしてから後悔するような事態を防止可能です。それぞれ解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

水洗い不可の衣類はドライで洗濯できない

表示で水洗い不可の指定があるものは、ドライコースでは洗えません。ドライコースは水洗いであることに変わりがないためです。

無理にドライコースで洗濯した場合、傷みで服の原型を失うリスクがあります。水洗い不可は自宅で洗いようがないため、クリーニングを依頼するのがおすすめです。

プロの業者にウエットクリーニングやドライクリーニングなどであれば、水への耐性は関係ありません。ドライに設定する前に、水洗い可能かどうかを確認しましょう。

洗濯ネットに衣類を入れる

ドライコースを選ぶ際は、衣類を洗濯ネットに入れましょう。洗濯ネットに入れることで、衣類の摩擦による傷みを抑えられます。

衣類などをたたんで洗濯ネットに入れると、仕上がりがよくなるのでおすすめです。また、ボタン付きの衣類はすべてとめて、洗濯ネットに入れましょう。

特に、繊細な天然素材でできた衣類を洗濯する際は、ドライコースの設定にとどまらず、洗濯ネットも活用することが大切です。また、刺繍が施されている衣類を選択する際にも、摩擦によるダメージを抑えるために、洗濯ネットを活用しましょう。

洗濯ネットへの入れ方は、シワが付かないようにきれいにたたむのが最適です。無造作に入れると、洗濯後にシワが発生する原因になりかねません。

刺繍などの装飾が施された服の場合は、裏返して入れると表面を傷めず洗えます。また、洗濯ネットには必ず1着ずつ入れましょう。

洗濯ネットには、サイズや形状が異なるさまざまな種類が存在します。サイズの異なる複数の種類の洗濯ネットを持っておくと、洗いたい衣類が大きい場合などに非常に便利です。

30℃以下の水を使用する

ドライコース設定時は、30℃以下の水が必須です。洗濯表示を確認すれば、適切な液温を把握できます。水の温度が高すぎると、衣類へのダメージが大きくなってしまうので要注意です。

温水で洗える機能が付いた洗濯機の場合は、液温の設定に幅があります。ドライやおしゃれ着のモードは、30℃以下で利用でき、基本的に温度設定が必要ない場合も。機種別に設定温度が異なる場合があるため、事前に設定内容を確認しましょう。

高温の熱湯は、汚れを落としやすいと考えてしまいがちです。過度に水温を上げると、衣類の収縮や型崩れの原因になりかねません。

洗濯機のメーカーや機種によって、コースごとの温度が異なる場合があるため、こまめに確認する必要があります。誤って水ではなくお湯を使って、衣類が傷んでしまわないように注意しましょう。

乾燥機にかけられない

ドライコースで洗った後は、乾燥機は利用せずに自然乾燥させるのが注意すべき点です。繊細な素材の衣類を乾燥機にかけると、熱で傷むリスクがあります。型崩れするだけでなく、変色するおそれもあるので要注意です。

どのような方法で乾燥させるのが適切かは、選択表示を確認することで把握できます。弱めのドライコースにもかかわらず、乾燥機を使って型崩れなどを起こしてしまわないようにしましょう。

加えて、ドライの脱水はノーマルモードほど長く設定されていません。ドライコースでの洗濯後は水分を多めに含んでいるため、通常時よりも乾燥しづらいです。ドライコース後は、必ず乾燥機不使用で乾かしましょう。

自然乾燥させる際は、変色を避けるため日陰で風通しがよい環境で干すのがおすすめ。また、無理に衣類を伸ばさないのがポイントです。

汚れを落としきれない可能性がある

ドライコースのみでは、汚れが残ってしまう場合があります。ドライコースは弱めの処理でやさしく洗える反面、通常よりも洗浄力が劣るのがデメリットです。

ドライコースだけでは落としづらいシミ汚れなどは、浸け置き洗いやもみ洗いを事前にしておくと、仕上がりがよくなります。ドライコースのみでは除去できないような汚れが付着した衣類は、クリーニングの利用も検討しましょう。

ドライコースでの洗濯のみで汚れが残っている際は、後処理で手洗いをしてみる方法もあります。手でもみ洗いを施すことで、付着した汚れにピンポイントで除去効果を与えられるため有効です。

ただし、繊維が非常にデリケートな場合、摩擦で傷みを受けるおそれがあるため、擦り洗いは避ける必要があります。

手洗いを施す場合は、使用する洗剤の種類にも十分に注意が必要です。天然素材で作られた繊維など耐久性が低い服を扱うため、アルカリ性の洗浄力が強い洗剤は使用を控えましょう。

加えて、おしゃれ着にとっては傷みやすい漂白剤の使用はなるべく避けましょう。ドライコースは強度の高さに弱い繊細な素材を扱うため、少しでも洗浄成分が強いと再度着用できなくなってしまいかねません。

特に漂白剤は殺菌や漂白の効果が強力で、ひどく色落ちする可能性があります。無理に自力で除去しようとせず、プロの業者に依頼するのが安心です。

デリケートな素材には洗濯機のドライコースがおすすめ

洗濯槽の写真

ドライコースは、少なめの水量かつ弱い処理でやさしく洗えるモードです。特に、傷みやすい繊細な素材が使われた衣類の洗浄に適しています。名称が似たドライクリーニングとは洗剤などが異なるので、注意しましょう。

ドライクリーニングでは、有機溶剤が使われます。一方で、ドライコースでは市販のおしゃれ着向けの洗濯洗剤を使用するのがおすすめです。また、ドライクリーニングでは水が使われない点も、ドライコースとは異なります。

水洗い不可表示は、洗濯機のドライコースでは洗えません。素材の特性や洗濯表示を事前に確認した上で、ドライコースを利用してみましょう。


[文・構成/grape編集部]

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