天ぷら粉の代用品6選! 衣を作る際のポイントや卵がない時の対処法も解説
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「天ぷら粉が家にない、代わりの食品があるのか知りたい」「卵がなくても天ぷら粉が作れるのか気になる」「代用品を使った天ぷらの揚げ方を教えて欲しい」という人は多いのではないでしょうか。
天ぷら粉の代わりに小麦粉や片栗粉など、さまざまな粉類を使用できます。しかし、食品の特徴を押さえておかないと、天ぷらが台無しになることも。
天ぷら粉をほかの食品で代用する場合は、使う前にそれぞれの特徴を知っておきましょう。
そこで本記事では、天ぷら粉の代わりに使える食品を紹介します。天ぷら粉を揚げる手順も解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
天ぷら粉の代用品6選
天ぷら粉の代わりに使える食品は、以下の6つです。
順番に解説するので、ぜひ参考にしてください。
小麦粉
小麦粉を天ぷら粉の代用品として使うと、ふっくらした衣に。小麦粉には、以下の3種類がありタンパク質の量で分かれています。
いずれも、天ぷら粉の代わりとして使用できます。特に、天ぷら粉の原材料として使われていることが多い、薄力粉がおすすめ。小麦粉を使った衣の材料は以下に記載しました。
【材料】
薄力粉を使用すると、天ぷら粉に近い食感が再現できます。ただし、小麦粉で作った揚げ物は時間が経つとベタつきやすいため要注意です。
天ぷらを作ったら、可能な限りすぐに食べましょう。
片栗粉
片栗粉で作った衣はサクサクとした食感に仕上がります。小麦粉と比べると粒が大きく、水分とくっつきにくい点が特徴です。
サクサクとした食感の衣に仕上げたい人は、片栗粉がおすすめ。片栗粉を天ぷら粉の代わりに使う場合は、以下の材料を用意しましょう。
【材料】
片栗粉は、小麦粉よりは油を吸いにくいため、天ぷらの衣がベタつきにくい点もポイント。天ぷら粉の代用として問題なく活用できます。
お好み焼き粉
小麦粉をベースに作られており、粉末だしやベーキングパウダーが含まれている風味が特徴的な代用品です。
お好み焼き粉を使うと、塩やつゆなどの味付けをしなくてもおいしく食べられます。お好み焼き粉を使った代用品の材料は以下に記載しました。
【材料】
お好み焼き粉の代用は、だしの風味が付いた天ぷらを楽しみたい人におすすめです。
米粉
米粉とは、米から作られた粉のこと。グルテンが含まれていないため、サクサクとした食感に仕上がります。
油を吸収しにくいので、時間が経っても衣がベタつかないところがポイント。米粉を使った代用品の材料は以下に記載しました。
【材料】
卵は生地の膨らみを出したり柔らかくしたりするために使用しており、食感に関わる材料なので重要な役割を担っています。
コーンスターチ
コーンスターチとはとうもろこしを原料としたでん粉のことです。使用用途はとろみ付けが多く、片栗粉に近い使い方。
コーンスターチは低温でもとろみが持続するので、カスタードクリームのような製菓に使用されることが多いです。
天ぷら粉の代用品として使うと、サクッとした衣に仕上がります。コーンスターチを使った代用品の材料は以下に記載しました。
【材料】
ただし、炭水化物が天ぷら粉より多く含まれているため、糖質を気にしている人は要注意です。炭水化物の摂取量を少しでも抑えたい場合は、ほかの粉類で代用しましょう。
たこ焼き粉
たこ焼き粉は小麦粉に食塩や醤油が味付けされている粉のことです。お好み焼き粉と成分が似ており、揚げた後に塩やソースを付けなくても風味を感じます。
たこ焼き粉には増粘剤が含まれており、衣を固める作用があるため、ほかの代用品よりもカリッと仕上がりやすいです。たこ焼き粉を使った代用品の材料は以下に記載しました。
【材料】
お好み焼き粉同様に、だしの風味が効いた天ぷらに仕上がります。
天ぷら粉を代用する際の4つのポイント
天ぷら粉の代用品で衣を作る時のポイントは以下の4つです。
いずれも重要なポイント。1つずつ解説するのでぜひ参考にしてください。
混ぜすぎない
グルテンが含まれる代用品を使用する時は、混ぜすぎないようにしましょう。混ぜすぎるとグルテンによる粘り気が出てくるため、サクッとした食感が失われやすかったり、衣が剥がれやすくなったりします。
天ぷらを作る時は、粉っぽさやダマは残っても問題ないので、適度に混ぜましょう。混ぜすぎると衣が膨らんでしまい、サクサクした食感が残りにくいです。
冷水を使う
衣を作る時は冷水が適しています。衣の温度が上がってくるとグルテンも生成されやすくなるため、天ぷらの仕上がりがベチャッとしやすいです。冷水を使ってグルテンの生成を抑えましょう。
また、冷蔵庫から取り出したばかりの卵を使ったり、水に氷を入れたりして温度を下げるのがおすすめです。温度を下げることでグルテンの生成を抑制でき、天ぷらの衣の食感を損ねずに済みます。
衣は揚げる直前に作る
衣は揚げる直前に作りましょう。衣を作ってから時間が経つほどグルテンが発生しやすく、サクッとした仕上がりになりにくいです。
グルテンが多く含まれる衣はベチャッとしやすいので、天ぷらの食感が悪く感じることも。食材の下準備を先に済ませ、衣の材料を混ぜたらすぐに揚げましょう。
少量ずつ揚げる
天ぷらは、一度にたくさん揚げないようにしましょう。鍋に食材をたくさん入れると油の温度が下がって、衣の水分が蒸発せずベチャッとなりやすいです。
目安として食材を裏返せるくらいスペースに余裕を持って天ぷらを揚げます。
油の温度を保てると、天ぷらがカラッと揚がるのでおすすめです。少量ずつ食材を入れることで油の温度変化が少なく、サクッとした衣が完成します。
卵がなくても天ぷら粉はほかの食品で代用できる
卵は衣に柔らかさを出したり、コクを引き出したりする役割があります。卵がない場合は、やや硬めの衣に仕上がりやすいです。
卵がない時は、代わりにマヨネーズを使って衣を作りましょう。マヨネーズを使った衣の材料は以下の通り。
【材料】
マヨネーズの量の目安は、小麦粉50gあたり大さじ1杯です。
天ぷらを揚げる手順5ステップ
天ぷらを揚げる手順を以下の5ステップで説明します。
順番に解説するので、ぜひ参考にしてください。
食材の水分を取り除く
はじめに食材を切って水分を取り除きましょう。水分が少ないと衣がカラッと揚がります。
キッチンペーパーを用意してカットした食材の水分を拭き取りましょう。食材別の準備方法を以下に記載しました。
魚介類の天ぷらを作る場合は、キッチンペーパーで水分を拭き取った上で打ち粉をすると衣が付きやすいです。手間を加えると、食べ応えのある天ぷらを作れるでしょう。
天ぷらの衣を作る
食材の下準備ができたら衣を作ります。代用品の粉と水、卵もしくはマヨネーズを使って衣を作りましょう。作り方は以下の通りです。
【作り方】
粉に水を入れて混ぜるとダマになりやすいです。水を入れたボウルに粉を入れて混ぜましょう。泡立て器は30〜40回を目安にしてください。40回以上混ぜると、粘り気のある衣になりやすいです。
粉はすべて入れて混ぜます。衣はスプーンですくって落とした時にポタポタと落ちる程度が理想的。ダマは残っていても問題ありません。混ぜすぎないように気を付けながら作りましょう。
油を加熱する
油を鍋の7分目まで入れて加熱します。フライパンで揚げる場合は2.5cmほど油を入れて加熱。油の温度が160〜180℃になるまで待ちましょう。
食材別の油の温度は以下の通りです。
160℃まで温度が上がると衣を油の中に入れたらすぐに浮き上がってきます。温まってきたと感じたら衣を入れて確認してみましょう。
衣がすぐに浮き上がってこない場合は、温度が低すぎるため温まりを待ってから試してみてください。
揚げる
食材に衣をつけたら天ぷらを揚げます。天ぷらは油の表面をすべらせるように入れましょう。衣をたっぷりつけると花散りしてサクサクとした天ぷらに仕上がります。
食材を入れると油の温度が下がりやすいです。そのため、火加減に気を付けながら揚げましょう。
注意点として魚介を揚げると素材の成分が溶け出すため油が汚れやすいです。そのため、野菜を先に揚げてから調理しましょう。
油を切る
揚げ上がりのタイミングは、揚げはじめた時より泡が小さくなって、衣が固まってきたらです。揚げ時間として、さつまいもは3分、エビは1〜2分が目安。
取り出す際は、余分な油をしっかり落としてから上げましょう。
揚がった天ぷらはパットに乗せて油を切ります。揚げた後にキッチンペーパーで油を取る人がいますが、蒸れてサクサク感を失いやすいです。
そのため、油はパットで切ってキッチンペーパーは網の下に敷きましょう。パットに揚げた際、天ぷらが重なっていると油が切れにくいため、立てて並べるとスペースを使わず効率的に作業が行えます。
天ぷら粉がない時はほかの食品で代用してみよう
天ぷら粉の代用品は以下の通りです。
家にある粉で天ぷら粉の代わりとして使用できます。卵がなくても天ぷら粉の代用品は作れますが、衣が硬くなりやすいです。衣を柔らかくしたい場合は、マヨネーズを使うことで卵を使用した時と同じように作れます。
天ぷらを作る時は、衣がベタつかないように油を適温に保ったり、揚げた後はキッチンペーパーに乗せたりしないようにしましょう。さまざまなコツを使いながらおいしい天ぷらを作ってください。
[文・構成/grape編集部]