白子とはどこの部位? 魚ごとの味の違いやレシピも紹介!
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みなさん、白子を食べたことはありますか。「お店のメニューにあるけれど何かよく分からない」「ちょっと不気味で食べる気にならない」という人もいるのではないでしょうか。
この記事では、白子の正体や味、さらには自宅でできる簡単レシピまでご紹介していきます。白子について知って、食べるきっかけにしてみてください。
白子とは
※写真はイメージ
白くてプルプルした、なかなか日常的には食べない珍味の白子。この章では、特徴から真子との違い、英語での説明表現までご紹介します。周りに「白子って何?」と聞かれた時に、サッと答えられるようにしておきましょう。
白子は魚のどの部位?人間で例えると?
白子とは魚の内臓の1つである、精巣のことを指します。精巣を食材として認識する際の呼び名だといえるでしょう。白子料理としてよく食べられる魚種は限られていますが、すべての魚類の精巣を『白子』と表現しても、間違いではありません。
また、鶏の精巣も白子と呼ばれます。鶏の白子を食用サイズにするためには、通常より生育期間を長くする必要があるため、見かけることは少ないでしょう。
ちなみに白子が人間ではどこに該当するのかを説明しておくと、白子は男性の睾丸に当たります。人間に置き換えると食べにくく感じる人も多いと思いますが、あくまで食材の1つととらえましょう。
白子のほかの呼び方
白子、特にタラの白子は、地域によってほかの呼び方をされることがあるようです。例えば、北海道では『タチ』『タツ』、東北地方では『タズ』『キク』『キクワタ』『ダダミ』、京都では『雲子(クモコ)』。各地方の知り合いがいる人は、どの呼び方をしているか聞いてみても面白いですね。
白子と真子の違い
白子が魚類の精巣であるのに対して、真子は卵巣のことを指します。真子を食材として扱う時は、卵巣に成熟した卵が入っている状態が多いです。つまり卵巣+魚卵が真子である、という認識でも間違いではないでしょう。
代表的なものは、スケソウダラ(スケトウダラ)の真子である、『たらこ』です。塩漬け加工されると『たらこ』と呼びますが、加工前の生の状態では『真子』と呼ばれます。
白子を食べるのは恥ずかしい?
白子は魚類の精巣だと説明しました。そのため、「生殖器官を食べるなんて…」と忌避感を持つ人もいるかもしれません。しかし、たらこを違和感なく食べているのと同じように、白子も単なる食材として認識している人が多いものです。恥ずかしがることなく注文しましょう。
この記事を読むことで、魚のどの部位か事前に理解しているため、大声でお店の人に何かを聞いて、恥ずかしい思いをすることもありません。
白子を英語で説明すると?
白子は、英語に訳すと『soft roe』または『milt』です。『soft roe』のほうが一般的な表現で、ヨーロッパやアジアでよく使用されるとのこと。『milt』は研究用語に当たるそうです。
ただし、『roe』は卵という意味なので、直訳すると『柔らかい卵』になります。食材としての意味を持たせるために、曖昧な表現になったのかもしれません。外国人は、白子を脳みそのようだと苦手意識を持つ人も多いので、食べてみてほしい場合は衣に覆われた揚げ物が向いているかと思います。
白子の味と食べ方
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白子の特徴について説明してきました。白子が何なのか理解した次に気になるのは、実際に食べた時の味ですよね。どのような味なのか、またどういう食べ方があるのかご紹介していきます。
白子は魚によって味が異なる?
白子として食べられる魚種には何があるのでしょうか。また、それぞれの味の特徴も見ていきましょう。まずは高級食材として知られるフグ。特にトラフグの白子は、『海の宝石』ともいわれるほどの高級品です。ほかの魚の白子と比べても、より濃厚でクリーミーな味わいが堪能できます。
タラの白子はスーパーでも手に入りやすく、もっともなじみのあるものではないでしょうか。ほかと比較すると、表面のひだが細かく独特な形をしています。噛んだ瞬間のプチッ、トロッととろける食感がたまりません。
秋鮭の時期になると出回ることの多いのがサケの白子。かなりさっぱりとした味わいなので、タラやフグの白子の濃厚さが重く感じる人にはおすすめです。イカの白子はなかなか見かけることのない、希少食材になります。フグの白子に比べてあっさりとして感じるはずです。
ほかにアンコウやタイの白子もありますが、あまり流通していません。見かけた時は、ほかの白子と食べ比べをしてみてください。
白子のおすすめの食べ方
お店でよく見かけるのは、ゆでた白子を使った白子ポン酢ではないでしょうか。白子のクリーミーさとポン酢のさっぱり感がおいしい料理ですが、白子を食べたことがない人は、表面のプルプル感を苦手に感じるかもしれません。
そんな人は、まずは白子のソテーや天ぷらはいかがでしょうか。外側はカリッと、中はトロッとした食感になるため、とりこになる人もいるでしょう。自宅で食べる時に火の通りが心配な人は、味噌汁や鍋でいただくのもよいかもしれません。
自宅でも作れる白子のおすすめレシピ3選
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白子について理解が深まり、「実際に食べてみたいな」と思った時におすすめしたいレシピをご紹介します。初めて調理する人も多いと思うので、手軽に作れるレシピをピックアップしました。白子は旬の時期であればスーパーでも売られています。ぜひチャレンジしてみてください。
思い立ったらすぐできる! 『たち(白子)の味噌汁』のレシピ
『味の素』のウェブサイトでは、さまざまなレシピが紹介されています。なんと調理時間10分の白子のレシピが掲載されていました。ぜひ参考にしてみましょう。
柔らかくクリーミーな白子と、シャキシャキのネギがおいしい味噌汁です。
身と白子を使った豪華鍋 『たらのたづ鍋(しらこ鍋)』のレシピ
引き続き『味の素』のウェブサイトからの引用です。タラの身と白子の両方を使った、シンプルながらも豪勢な白子鍋。いつもと違う鍋を食べたい時に、作ってみてください。
青森県の郷土料理です。白子が出汁にコクを与えてくれますよ。
濃厚な白子をさっぱりタレで! 『白子のバターポン酢焼き』のレシピ
『アサヒビール』のウェブサイトでは、お酒に合うおつまみレシピが多数紹介されています。この記事では、白子をポン酢でいただくレシピをピックアップ。
小ネギ以外に、大葉を添えるのもよりさっぱりしていいかもしれませんね。
白子に挑戦してみよう
白子の特徴から自宅で作れるレシピまでご紹介しました。白子を食べてみようと思うきっかけになったでしょうか。白子の魅力を知って、おいしく食べられる人が増えれば幸いです。
[文・構成/grape編集部]