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この夏、手足口病に要注意! 子供だけでなく、大人も感染すると話題

By - エラチヒトシ  公開:  更新:

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手足口病の写真

※写真はイメージ

夏は熱中症だけでなく、夏風邪にも注意が必要です。

風邪を発症すると発熱したり、ノドに痛みが生じたりしてつらい思いをしますよね。

2024年7月現在、夏季に流行するウイルス性の感染症、手足口病が猛威を振るっています。 

2024年夏、手足口病が全国的に流行

手足口病は、子供を中心に流行する感染症で、その名の通り手足や口内などに複数の発疹が出るといわれています。

また、発熱は約3ぶんの1の患者に見られ、38℃以下に留まる場合が多く、通常は高熱の持続はないとされていますが、中には40℃を超えるケースもあるそうです。

厚生労働省の調査によると、同年は4月頃から定点当たりの報告数が増加しているとか。過去5年間の週平均と比べると、発症例が比較的多い水準で推移しているといいます。

同省は、手足口病の感染経路について以下のようにつづっています。

感染経路は、飛沫感染、接触感染、糞口感染(便と一緒に排泄されたウイルスが口に入って感染すること)が知られています。

特に、手足口病にかかりやすい年齢層の乳幼児が集団生活をしている保育施設や幼稚園などでは注意が必要です。このような施設の中で手足口病の患者が発生した場合、子ども同士の生活距離が近く、濃厚な接触が生じやすい環境であること、子ども達の衛生観念がまだ発達していないことから、集団感染が起こりやすいためです。

また、乳幼児は手足口病の原因となるウイルスに感染したことがなく、そのウイルスに免疫のない者の割合が高いため、感染した子どもの多くが発病します。

厚生労働省 ーより引用

感染経路は、飛沫感染や接触感染、糞口感染などさまざまです。

特に、手足口病にかかりやすいとされている年齢層の乳幼児が集団生活する、保育施設や幼稚園などでは、注意が必要です。

保育施設や幼稚園では、子供同士の生活距離が近いことや、当人たちの衛生観念が未熟であることなどを原因に集団感染が起こりやすいとされています。

手足口病は子供に多い病気というイメージで、子供を持つ親にはよく知られています。しかし、実は子供だけではなく、大人もかかることがあるとか。

子育て経験がない筆者は、ニュースで耳にしたものの、どんな病気なのか具体的にイメージがつかめませんでした。

そこで、2024年7月下旬現在、1歳9か月の子供がいる父親のT・Kさんに話を聞いてみることにしました。

以前手足口病にかかった息子を持つ父親に、話を聞いた

記者・新聞記者のイラスト
エラチ

T・Kさんの息子さんは、手足口病にかかったことがあるとか。発症が分かるまで、どんな経緯があったのでしょうか。

私服の従業員のイラスト(男性)
T・Kさん

息子が通っている保育園で手足口病を発症した子がいました。

それを知った時、「うちもかかるのは時間の問題だ」と思っていましたが、程なくして我が子の手足にも発疹が出るようになりました。

私服の従業員のイラスト(男性)
T・Kさん

手足口病の発疹は、かゆみがない場合が多いといわれています。始めは手首の裏に汗疹があり、かゆがっていたので「手足口病ではないだろう」と高を括っていました。

しかし、次第に手足の発疹が増えて濃くなっていったため病院を受診すると、手足口病だと発覚したんです。ちなみに手首の裏は、本当に汗疹の診断でした。

記者・新聞記者のイラスト
エラチ

手足口病が発覚した後、息子さんの症状はどのように変わっていったのでしょうか。

私服の従業員のイラスト(男性)
T・Kさん

病院を受診して帰宅した夜、42℃の高熱が出ました

熱はひと晩で下がったので、安心したのを覚えています。また、足と腕にたくさん発疹ができて、目立っていましたね。

記者・新聞記者のイラスト
エラチ

受診した際、医師からはどのような指示を受けたのでしょうか。

私服の従業員のイラスト(男性)
T・Kさん

医師からは「熱が下がり、咳症状がなければ保育園に行ってもいい」といわれていました。

私服の従業員のイラスト(男性)
T・Kさん

なお、神奈川県横浜市の場合は「発熱や口腔内の水疱(すいほう)・潰瘍(かいよう)の影響がなく、普段の食事がとれること」を基準に、登園届の提出をもって、登園が可能なようです。

登園の基準は、地域によって異なると思うので、通っている園に確認したほうがいいでしょうね。

記者・新聞記者のイラスト
エラチ

手足口病は、子供から大人へ感染するケースが多くあると聞きます。息子さんが手足口病にかかっている間、どのようなことに配慮しましたか。

私服の従業員のイラスト(男性)
T・Kさん

発熱などの症状が出ている時は、私と妻は2人ともマスクを着用、タオルを共用しない、オムツ替えの後は手をよく洗うなど、うつらないように気を付けながら、看病をしていました。

私服の従業員のイラスト(男性)
T・Kさん

あと、発疹がすごかったので、落ち着くまで、できるだけ息子を連れて外出するのは控えていました。

大人が感染すると、かゆみが激しかったり、口の中が荒れて口内炎がたくさんできたりして大変だと聞きます。ニュース番組で特集を観て、気を付けようと一層感じました。

記者・新聞記者のイラスト
エラチ

幼い息子さんと、長い時間を家の中で過ごすのは、大変だったでしょう?

私服の従業員のイラスト(男性)
T・Kさん

外に連れ出さないと、息子の機嫌が悪くなるんです。数時間であれば、自宅のベランダから見える電車や鳥を見せて気をまぎらわせることはできましたが、泣き止まず限界になったところで「自宅周辺を歩かせるしかない」と思い、一緒に散歩に出掛けることもありました。

私服の従業員のイラスト(男性)
T・Kさん

発疹の見た目がすごいので、ショッピングモールなどたくさんの人が行き交う場所では「息子が嫌な思いをするのでは」と、気にしました。また、SNSで賛否があったのでトラブルが起きかねないとも思いましたね。

記者・新聞記者のイラスト
エラチ

子供が過度なストレスを抱えてしまわないために、家庭ごとに子育て方針が異なる中でどう対処するかが、頭を悩ませるポイントになりそうですね。

私服の従業員のイラスト(男性)
T・Kさん

はい。「子供がストレスを溜めすぎてしまわないか」と、私自身とても葛藤していました。

私服の従業員のイラスト(男性)
T・Kさん

手足口病は熱が下がって、いつも通り元気になれば、発疹が残っていても普段通りの生活ができます。

なので、親としては子供の気持ちも優先したいところですが、周りへの配慮も大切だと感じていました。

やむを得ない状況も多々ありますが、発疹が目立つ状態で外出をするのは、できるだけ避けたいところですよね。

忘れてはならないのは、手足口病は子供だけでなく、大人にも感染することです。

厚生労働省は「国内では、手足口病のピークは7月下旬」とうたっているものの、年によって細かな時期のズレはあるため、8月以降も油断は禁物。手洗いやうがいなどの予防策をしっかりと行いましょう。

「大人だから大丈夫だろう」と安心せずに、もし手足口病が疑われるような症状が出たら、医師のアドバイスを参考にしてくださいね。


[文・構成/grape編集部]

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出典
厚生労働省横浜市

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