grape [グレイプ] lifestyle

中華料理に必須の『花椒』とは?読み方や山椒との違い、使い方も解説!

By - COLLY  公開:  更新:

Share Post LINE はてな コメント

出典:

香辛料の一種である『花椒』を、皆さんは正しく読めますか。本記事では、『花椒』の正しい読み方や、どのような香辛料なのか、花椒の使い方までご紹介します。

花椒とは?

花椒の画像

※写真はイメージ

『花椒』は日本語では『かしょう』、中国語では『ホアジャオ・ホワジャオ』と読みます。中国原産のミカン科サンショウ属の低木である『カホクザンショウ』という果実の皮を花椒と呼ぶようです。

花椒はミカン科に属しており、柑橘系のさわやかな香りが印象的。しびれる辛さが特徴の香辛料です。

日本ではあまり馴染みのない花椒の独特な風味は、中国料理や四川料理では欠かせないスパイスで、日本でも人気の『麻婆豆腐』では花椒が本格的な麻婆豆腐を作るために必要なアクセントとなっています。

花椒特有のさわやかさとしびれる辛さはとりこになる人も多く、日本でも近頃『マー(麻)活』と呼ばれてブームになっています。中国語で『しびれる』を意味する『麻』から『マー活』の言葉が生まれました。

花椒はスーパーでも気軽に購入でき、炒め物や家庭料理の定番である鶏のから揚げなどとも相性が抜群です。唐辛子のようなヒリヒリとした辛さとは違う、しびれる辛さが気になる人はぜひ一度試してみてください。

山椒との違い

花椒と似た香辛料に山椒があります。山椒もしびれる辛さが特徴の香辛料で見た目もよく似ていますが、花椒が中国原産であるのに対して、山椒は日本が原産の香辛料という違いがあるのです。

辛さは花椒のほうが辛いといわれています。花椒は少量を口にしただけでも、舌だけでなく口の周り全体が麻痺したようなしびれを感じる場合があるので、食べすぎには注意が必要です。

花椒を食べるとどんな効果がある?

花椒特有の香りと辛味は『サンショオール』といわれる成分のようです。『サンショオール』は、唾液や胃液などの消化液の分泌をうながす作用を持っているので、食欲がない時や、消化不良の時に花椒を食べると症状が緩和される可能性があるでしょう。

『サンショオール』は中枢神経にも作用し、内臓の動きを活発にする働きも期待できるといわれています。

消化液の分泌促進も含めて、花椒は中国では健胃薬としても扱われているそう。胃の健康を助ける中医薬である『当帰湯(とうきよう)』や、『大建中湯(だいけんちゅうとう)』にも含まれています。

そのほかにも、鎮痛効果や身体を温める効果も期待できるといわれており、ストレスやイライラなどで精神状態が不安定な時にも役立つようです。

花椒のおすすめの使い方

唐辛子や胡椒の画像

※写真はイメージ

本章では、花椒のおすすめの食べ方や使い方を4つご紹介します。花椒はいろいろな使い道があるので、麻婆豆腐以外の使い方が分からない人も、ぜひ参考にしてみてください。

ホール状のまま油で炒めて食べる

花椒の使い方1つ目は『ホール状のまま食べる』です。自宅で使う花椒といえば、粉末状を想像する人も多いかもしれませんが、花椒はホール状とパウダー状で販売されている場合が多いので、ホール状の花椒も実は簡単に手に入ります。

ホール状の花椒を使うメリットは、新鮮な香りと辛さを楽しめる点です。パウダー状でも香りや辛味は十分にありますが、やはり一度挽くと少なからず香りや辛味が飛んでしまいます。

その点、ホール状の花椒だと香りも辛味もダイレクトに味わえるので、ホール状の花椒は香り付けに使われる場合もあるようです。

炒め料理などをする時に油を熱しホール状の花椒を入れると、油に香りが移り、炒め物に花椒特有のさわやかな香りと辛味をプラスできます。

花椒は高温の油に香りを移しても焦げにくく、煮込み料理などの長時間加熱する料理でもしっかりと香りを残せるので、花椒の香りが好きな人はぜひホール状のまま料理の香り付けとして使ってみてください。

ミルで挽いて粉状にして食べる

花椒の使い方2つ目は『ミルで挽いて粉状にして食べる』です。最近は電動ミルが流行っていることもあり、花椒も自宅で簡単にミルなどを使って挽けます。

挽きたての花椒からはさわやかで清々しい香りがふわっと感じられるので、食欲を湧きたててくれそうですね。

パウダー状の花椒は、普段の料理の仕上げにサッと振りかけるだけで一気に味わいが変わるので、アレンジ用のスパイスとしても重宝されるでしょう。

パウダー状の花椒のメリットは、ドレッシングやタレなどの液体にも簡単に混ぜられる点です。

ホール状の花椒が加熱して香りを移すのに対して、パウダー状であれば冷たいタレやドレッシングにも瞬時に馴染み、花椒特有のさわやかな香りと辛味を移せます。

「今日は少し辛いものが食べたいな」という日に、手軽に辛さを追加できるので、パウダー状の花椒は使い勝手のよさが魅力的ですね。

油に入れて『花椒油』にして食べる

3つ目にご紹介する花椒の使い方は、『花椒油(ホアジャオユ)』です。花椒油はその名の通り、花椒で作る油を意味します。

1つ目にご紹介した、「ホール状の花椒を油に入れて香りを移す使い方と一緒なのでは」と思った人もいるかもしれませんが、花椒油は『花椒の香りがする油を作る』意味です。

作り方はサラダ油に花椒を入れて弱火でじっくり加熱し、加熱した油をザルでこします。こした後の油の粗熱が取れたら、ガラス瓶などの保存容器に移し替えて完成。

普段の料理に万能に使える『サラダ油』や、ごまの香ばしい香りを楽しめる『ごま油』などと同じジャンルで、花椒の香りと辛さを楽しめる油が『花椒油』です。

花椒油として常備しておくと、和え物やサラダなどにもパパッとかけられて使い勝手がよいのでおすすめですよ。

塩と合わせて『花椒塩』にして食べる

花椒の使い方4つ目は『花椒塩』です。名前からも分かるように、花椒と塩を混ぜたスパイスですね。

熱したフライパンで乾煎り(からいり)した花椒を、ミキサーもしくはすり鉢の中に入れてすりつぶします。すりつぶした花椒と塩を、3対1の割合で混ぜ合わせたら完成です。

塩が入っているので味付けとしても楽しめ、青椒肉絲やホイコーローなどの四川料理にはもちろん、から揚げや青菜炒めなど、幅広い料理のアクセントに使えます。

花椒のおすすめレシピ

麻婆豆腐の画像

※写真はイメージ

花椒を使った料理といえば『麻婆豆腐』。『エスビー食品株式会社』のウェブサイトでは、花椒を使った本格的な麻婆豆腐のレシピが紹介されています。いつもの麻婆豆腐から少し味わいを変えたい時は、ぜひ作ってみてください。

麻婆豆腐

しびれる辛さが癖になる、花椒を入れた四川風麻婆豆腐のレシピです。

材料
(2人分)
豆腐400g
豚ひき肉100g
<下味>
  酒 小さじ1/2
  砂糖小さじ1/2
  ごま油小さじ1/2
長ねぎ1/3本
S&B花椒(ホール)小さじ1
S&B唐辛子/チリーペッパー(ホール)2本
<A>
  豆板醤大さじ2
  S&Bおろしにんにく小さじ1/3
  S&Bおろししょうが小さじ1
<B>
  水150ml
  李錦記鶏丸ごとがらスープ(顆粒)小さじ2/3
  李錦記甜麺醤(テンメンジャン)大さじ1
  醤油大さじ1弱
<水溶き片栗粉>
  片栗粉大さじ1/2
  水大さじ1
サラダ油 大さじ1・1/2
ごま油小さじ1

作り方
【1】豆腐は角切りにし、ひき肉は下味をもみ込み、長ねぎは粗みじん切りにします。
【2】花椒はビニール袋に入れ、瓶の底などでたたき、細かく砕きます。赤唐辛子は種を除きます。
【3】フライパンにサラダ油を熱して、【1】のひき肉をよく炒め、【2】の花椒と赤唐辛子、【A】を入れてさらに炒めます。
【4】【B】を加えて混ぜ合わせ、【1】の豆腐を入れて軽く煮込みます。長ねぎを入れ、【水溶き片栗粉】でとろみをつけ、仕上げにごま油をまわし入れます。

エスビー食品株式会社 ーより引用

花椒は中華料理に欠かせないしびれる辛さのスパイス!

さわやかな香りとしびれる辛さが特徴の花椒は、中華料理に欠かせないスパイスです。独特な香りと辛さを生かしたいろいろな使い方があるので、ぜひお好みの花椒の使い方を見つけてみてください。


[文・構成/grape編集部]

きれいに切れる桃の切り方を紹介!カットした桃の保存方法も桃を切る場合に、柔らかすぎてうまくカットできずに形が崩れてしまうことはありませんか。また、中途半端に皮が残ってしまい、きれいに皮をむけないと悩む人もいるかもしれませんね。本記事では、きれいに切れるやり方、変色せずに色合いを保って保存できる方法についても紹介しています。

東京駅でしか買えないお土産15選!通販なしの限定品や雑貨も東京駅には数多くのお土産店があり、東京駅でしか買えないお土産も多数あります。この記事では、限定スイーツや東京駅ならではのパッケージのものなど、東京駅でしか買えないお土産を15選、紹介します。旅行や出張、帰省の際のお土産選びに、ぜひお役立てください。

出典
エスビー食品株式会社

Share Post LINE はてな コメント

page
top