ペットボトルキャップの『謎の切れ込み』 正体に「そういうことか!」
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※写真はイメージ
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
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- 出典
- KIRIN
ペットボトルのキャップにある『小さな切り込み』に気付いたことはありますか。
この切り込みは2〜3㎜程度の小さなものなので、キャップをしっかり見ないと気付きません。デザインでもなさそうなこの切り込みは、一体何のためにあるのでしょうか。
さまざまなペットボトル商品を製造する『KIRIN』のブランドサイトでは、この『切り込みの正体』を紹介しています。
小さな切り込みはキャップを洗浄するためにある
買ったばかりのペットボトルに傷があると、「よからぬものでは…」と不安になります。
しかし、ペットボトルキャップにある切り込みは製造段階で付くもののため、怪しい傷ではありません。
KIRINは、この切り込みを次のように紹介しています。
この切り込みは『キャップスリット』と呼ばれ、KIRIN以外の製品にもある重要な加工です。
しかし、どのペットボトルキャップにもキャップスリットがあるわけではありません。
ペットボトルの充填方法には『ホットパック充填』と『常温無菌充填』の2つがあり、キャップスリットがあるのは『ホットパック充填』をした製品です。
『ホットパック充填』は、容器上部いっぱいまで中身が入っているように見える商品です。
ホットパック充填は中身が熱い状態でキャップを閉めます。常温に戻った時に気体の体積が小さくなり、ボトルが内側にへこむため、液面が高くなるのです。
中身の量でどの充填方法が使われているかを判断できるので、開栓する前にキャップスリットを確かめてみてはいかがでしょうか。
洗浄時の熱水は中に入らないのか
充填後の洗浄では、キャップスリットから熱水を入れて飲み口を洗います。
キャップから熱水が入るのであれば、中味が薄まってしまうのではないかと不安になるのではないでしょうか。
KIRINは、洗浄時の熱水について次のように紹介しています。
飲み口の一番上はしっかりと密封し、それ以外の部分だけを洗える構造になっているとは驚きです。構造の精密さ、技術の高さに圧倒されます。
消費者から見ると『ただのキャップ』ですが、製品の安全性を守るために隠れた工夫と技術が隠されていることが分かりました。
キャップにある切り込みは、不安になるどころか安心材料の1つでした。理由を知ると、より一層安心してペットボトル飲料を味わうことができそうです。
[文・構成/grape編集部]