唐揚げ論争に終止符? 衣は片栗粉か小麦粉か… メーカーに聞いた!
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- 取材協力
- 西日本食品工業株式会社
炒め物やスープのとろみ付けなどに欠かせない片栗粉。揚げ物に使うと、衣が薄めで香ばしい感じに仕上がりますよね。
しかし、中には「片栗粉はどう使えばいいのかが分からない」という人もいるかもしれません。
片栗粉の使い方について、西日本食品工業株式会社(以下、西日本食品工業)に聞いてみました。同社は、北海道産の馬鈴薯(ばれいしょ)デンプン100%使用の、良質な片栗粉を生産しているメーカーです。
メーカー直伝!片栗粉の使い方
片栗粉は、料理においてさまざまな使い方ができる便利な食材。以下が調理例です。
とろみをつける
片栗粉を水で溶いて水溶き片栗粉にして、煮物やあんかけ料理に加えることで、とろみを付けます。料理に少しの粘度を加えることで、味が絡みやすくなります。これはスープやソースにも応用可能です。
揚げ物の衣に使う
天ぷらやから揚げの衣として片栗粉を使うと、カリッとした食感に仕上がります。小麦粉とは異なるサクサク感が魅力です。
打ち粉やダマを防ぐために使う
片栗粉は、生地がくっつかないようにするために打ち粉としても使用可能。 特に餃子の皮やうどんを作る際、台に生地がくっつかないように片栗粉を軽く振りかけます。
ゼリー状のデザートや和菓子に使う
片栗粉を水や砂糖と一緒に加熱すると、ぷるんとした食感のゼリー状のデザートを作れます。くず餅のような食感を持つ料理や和菓子にもよく使われます。
※画像提供:西日本食品工業株式会社
片栗粉は加熱することで、とろみの効果が出ます。とろみの具合を確認しながら加熱するのがポイントです。
から揚げの小麦粉と片栗粉の使い分け
から揚げには「小麦粉と片栗粉のどちらを使うのがいいのか」という論争を耳にしたことはありませんか。
西日本食品工業から、以下のアドバイスをもらいました。
どちらがいいかは好みですので何ともいえませんが、有名店の配合をお聞きすると、片栗粉を使用されていることが多いようです。
小麦粉と片栗粉をブレンドして使用した場合、小麦粉が多いと表面の衣が『ケンタッキーフライドチキン』のような感じになります。片栗粉が多いと竜田揚げのような白い衣になりやすいです。
あくまでも好みですが、2つをブレンドすると衣に違いが出るので、いつものから揚げとは違う食感が楽しめそうですね。
「今まで揚げ物には小麦粉しか使っていなかった」という人は、片栗粉も使ってみると香りや食感に変化が出て、上品で軽い感じに仕上がります。
本記事で紹介した西日本食品工業のアドバイスを参考に、試してみてください。
[文/高橋モータース@dcp・構成/grape編集部]