仁和寺はブラックな寺? 349日連続勤務&残業240時間 By - grape編集部 公開:2016-05-16 更新:2018-06-07 ブラック企業寺 Share Post LINE はてな コメント 京都市左京区にある世界遺産・仁和寺(にんなじ)。 吉田兼好の「徒然草」にも登場し、春には美しい桜の名所として観光客を楽しませてきた、この名刹でトンドモナイ過酷労働の実態が明らかになりました。 事の発端は2013年。仁和寺が運営する宿泊施設「御室(おむろ)会館」で料理長を務めていた男性が、長時間労働を強制されたことにより、精神疾患を発症したとして、慰謝料を求め、京都地裁に寺を提訴しました。 寺側は「精神疾患の原因は、料理長の身内に不幸があったことなどが原因で、長時間労働が原因ではない」と主張し、全面的に争う姿勢を見せます。 勤務実態が黒過ぎて… 男性は2004年2月に仁和寺に雇用されました。レストランや宿泊客用に提供する料理の調理などを担当し、2005年4月には料理長へと昇進しますが、ここから厳しい強制労働へと追い込まれていきます。 判決によると、2011年4月~2012年3月に御室会館に宿泊した客は月平均で700人。多い月には1100人を超えることもあったと言います。 同時期にレストランで提供された昼食は、最も多い月で3000~3500食程度。2011年8月までは男性を含めて3人の料理人で調理を行っていたと言いますが、同月2人の料理人が同時期に退社。 ※写真はイメージです 2012年3月まで、料理長はなんと1人で、これらの調理を行っていたと言います。遅くとも朝6時から仕込みを開始し、作業は夜まで。1日の休憩時間は1時間もなかったとのこと。 2012年8月に抑うつ神経症と診断されて休職するまでの1年3か月間。時間外労働時間は1カ月をのぞき毎月140時間以上、最も長い約240時間に及ぶことも。勤務日数は2011年には356日となり、うち349日は連続して出勤していました。 ブラック企業というコトバは一般化されてきましたが、お寺までブラック化していたという現状に、Twitterでは大きな反応がありました。 仁和寺の長時間労働での賠償命令の話、驚いた。仁和寺はブラックお寺ということ?お寺は前近代においては元々精神疾患を癒す施設という側面があったのに、そのお寺で精神疾患にかかってしまったというのは皮肉だな。— Goran / ゴラン (@kazusi_h) 2016年4月14日 月240時間労働か…、ぼくより100時間も多く働かされて大変だな…って同情してたら、残業時間が240時間だったwww仁和寺で349日連続勤務…元料理長のうつ認定 : 読売新聞 https://t.co/14zT0U8IC3— たーぴょん (@tadashipon) 2016年4月13日 仁和寺、好きなお寺だったのになぁ…ブラックだったのが哀しい。— akiko usami (@usa_miffy) 2016年4月13日 2016年4月に言い渡された判決で、京都地裁は「尋常でない過酷業務」と仁和寺を批判。元料理長の主張を認め、慰謝料として4200万円の支払いを命じました。 今回主張が認められた元料理長のように「349日連続勤務」「時間外労働240時間」などという労働環境は、あまりにも過酷で、あってはならないことです。 ブラック企業の問題は、日本にとって社会問題とも言うべき大きな問題です。誰もが安心して働ける労働環境の整備が求められています。 元プロ野球選手 清原和博容疑者、逮捕される ファンは動揺…2016年2月2日、元プロ野球選手の清原和博容疑者が、覚せい剤取締法違反の疑いで逮捕されました 「嬉しい報告があります!」長友佑都が妻・愛梨の妊娠を発表2017年9月2日、長友佑都さんがブログを更新。妻・愛梨さんが第一子を妊娠したことを発表しました。 出典 @kazusi_h/@tadashipon/@usa_miffy/産経ニュース Share Post LINE はてな コメント
京都市左京区にある世界遺産・仁和寺(にんなじ)。
吉田兼好の「徒然草」にも登場し、春には美しい桜の名所として観光客を楽しませてきた、この名刹でトンドモナイ過酷労働の実態が明らかになりました。
事の発端は2013年。仁和寺が運営する宿泊施設「御室(おむろ)会館」で料理長を務めていた男性が、長時間労働を強制されたことにより、精神疾患を発症したとして、慰謝料を求め、京都地裁に寺を提訴しました。
寺側は「精神疾患の原因は、料理長の身内に不幸があったことなどが原因で、長時間労働が原因ではない」と主張し、全面的に争う姿勢を見せます。
勤務実態が黒過ぎて…
男性は2004年2月に仁和寺に雇用されました。レストランや宿泊客用に提供する料理の調理などを担当し、2005年4月には料理長へと昇進しますが、ここから厳しい強制労働へと追い込まれていきます。
判決によると、2011年4月~2012年3月に御室会館に宿泊した客は月平均で700人。多い月には1100人を超えることもあったと言います。
同時期にレストランで提供された昼食は、最も多い月で3000~3500食程度。2011年8月までは男性を含めて3人の料理人で調理を行っていたと言いますが、同月2人の料理人が同時期に退社。
※写真はイメージです
2012年3月まで、料理長はなんと1人で、これらの調理を行っていたと言います。遅くとも朝6時から仕込みを開始し、作業は夜まで。1日の休憩時間は1時間もなかったとのこと。
2012年8月に抑うつ神経症と診断されて休職するまでの1年3か月間。時間外労働時間は1カ月をのぞき毎月140時間以上、最も長い約240時間に及ぶことも。勤務日数は2011年には356日となり、うち349日は連続して出勤していました。
ブラック企業というコトバは一般化されてきましたが、お寺までブラック化していたという現状に、Twitterでは大きな反応がありました。
2016年4月に言い渡された判決で、京都地裁は「尋常でない過酷業務」と仁和寺を批判。元料理長の主張を認め、慰謝料として4200万円の支払いを命じました。
今回主張が認められた元料理長のように「349日連続勤務」「時間外労働240時間」などという労働環境は、あまりにも過酷で、あってはならないことです。
ブラック企業の問題は、日本にとって社会問題とも言うべき大きな問題です。誰もが安心して働ける労働環境の整備が求められています。