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仁和寺はブラックな寺? 349日連続勤務&残業240時間

By - grape編集部  公開:  更新:

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京都市左京区にある世界遺産・仁和寺(にんなじ)。

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吉田兼好の「徒然草」にも登場し、春には美しい桜の名所として観光客を楽しませてきた、この名刹でトンドモナイ過酷労働の実態が明らかになりました。

事の発端は2013年。仁和寺が運営する宿泊施設「御室(おむろ)会館」で料理長を務めていた男性が、長時間労働を強制されたことにより、精神疾患を発症したとして、慰謝料を求め、京都地裁に寺を提訴しました。

寺側は「精神疾患の原因は、料理長の身内に不幸があったことなどが原因で、長時間労働が原因ではない」と主張し、全面的に争う姿勢を見せます。

勤務実態が黒過ぎて…

男性は2004年2月に仁和寺に雇用されました。レストランや宿泊客用に提供する料理の調理などを担当し、2005年4月には料理長へと昇進しますが、ここから厳しい強制労働へと追い込まれていきます。

判決によると、2011年4月~2012年3月に御室会館に宿泊した客は月平均で700人。多い月には1100人を超えることもあったと言います。

同時期にレストランで提供された昼食は、最も多い月で3000~3500食程度。2011年8月までは男性を含めて3人の料理人で調理を行っていたと言いますが、同月2人の料理人が同時期に退社。

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※写真はイメージです

2012年3月まで、料理長はなんと1人で、これらの調理を行っていたと言います。遅くとも朝6時から仕込みを開始し、作業は夜まで。1日の休憩時間は1時間もなかったとのこと。

2012年8月に抑うつ神経症と診断されて休職するまでの1年3か月間。時間外労働時間は1カ月をのぞき毎月140時間以上、最も長い約240時間に及ぶことも。勤務日数は2011年には356日となり、うち349日は連続して出勤していました。

ブラック企業というコトバは一般化されてきましたが、お寺までブラック化していたという現状に、Twitterでは大きな反応がありました。

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2016年4月に言い渡された判決で、京都地裁は「尋常でない過酷業務」と仁和寺を批判。元料理長の主張を認め、慰謝料として4200万円の支払いを命じました。

今回主張が認められた元料理長のように「349日連続勤務」「時間外労働240時間」などという労働環境は、あまりにも過酷で、あってはならないことです。

ブラック企業の問題は、日本にとって社会問題とも言うべき大きな問題です。誰もが安心して働ける労働環境の整備が求められています。

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出典
@kazusi_h@tadashipon@usa_miffy産経ニュース

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