トマトのヘタ、食べる?捨てる? 農園に聞いた『正解』は…
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スーパーマーケットなどで手軽に購入できるトマト。トマトには硬いヘタが付いており、捨てている人がほとんどでしょう。
ネット上などでは「トマトのヘタを食べるのはNG」といわれていますが、なぜなのでしょうか。
トマトのヘタは食べないほうがいい?
「トマトのヘタは食べないほうがいい」といわれる理由は、ヘタ部分に多く含まれる『トマチン』という物質があるから。
これはジャガイモの芽に含まれる『ソラニン』に似た構造のアルカロイド配糖体で、毒性があるものです。
一般社団法人日本植物生理学会(以下、日本植物生理学会)のウェブサイトでは、このように解説しています。
トマトのヘタは少量であることから、必ずしも人体に影響を及ぼすわけではありません。しかし、毒性を含むものなので、ヘタは取ったほうがよいでしょう。
ミニトマトはサラダなどでヘタが付いたまま皿にのせたり、弁当に入れたりすることもありますよね。
農林水産省のウェブサイトでは、ミニトマトを食べる際、以下のように注意を呼びかけています。
文部科学省の『検収室・下処理室における衛生管理&調理技術マニュアル』によると、ヘタを取って洗うことで細菌をより減少できることが分かっています。
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トマト農園の見解は?
高知県でおいしいトマトを生産している『おかざき農園』にトマトのヘタについてうかがったところ、以下の回答がありました。
トマトのヘタは食べられるかどうかとなると、食べないほうがよいでしょうね。
イタリアンのシェフの中には、トマトの側枝(実が付く枝)・花・葉を注文される人もいらっしゃいますので、そのような部分は、お料理に使われていると思います。
しかし、ヘタに関しては聞いたことはありませんし、固くて歯触りが悪いのでわざわざ食べなくてもよいとは思います。
おいしさの面から考えても、ヘタは無理に食べる必要はなさそうですね。
トマトの実はたくさん食べても大丈夫?
では、みずみずしくておいしい実の部分は、熟していればトマチンが比較的少ないため、たくさん食べても大丈夫なのでしょうか。
日本植物生理学会のウェブサイトでは、このように説明しています。
人間の身体に毒となるトマトの量は、完熟の実で約4tとのこと。つまり、トマトを1~2個食べたからといって、トマチンの毒性が人体に影響を及ぼすとは考えにくいでしょう。
トマチンが多く含まれていたり、雑菌が多く付いていたりすることから、トマトのヘタは食べないほうが無難です。
トマトはヘタよりも実が十分おいしいので、日々の食事に取り入れて食べるようにしましょう。
[文/高橋モータース@dcp・構成/grape編集部]