『開け口じゃない側』が固い理由とは? 専門団体が教える!牛乳パックの秘密
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※写真はイメージ

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- 取材協力
- 全国牛乳容器環境協議会
牛乳パックは片方が『開け口』となっていますが、開け口ではない反対側は硬く開けにくくなっています。
開けようとしてもなかなか開かず、開いたとしてもきれいに開くことができませんよね。
これはあえて『開けにくい加工』がされているのでしょうか。『牛乳パックの開け口』について、牛乳容器を専門とした団体である、全国牛乳容器環境協議会に取材しました。
牛乳の開け口の反対側が硬い理由
全国牛乳容器環境協議会に「なぜ片側を開けにくくしているのか」と聞いたところ、以下の回答がありました。
実は開けにくいように加工しているのではなく、片側を『開けやすくしている』のが正しいです。
牛乳パックの口部分は両方とも同じように接着していますが、開け口側は開けやすくなるように接着を弱くしているほか、『折れ線』を入れています。
また、開け口の反対側はちょうど接着する部分があり、開け口側よりも頑丈に接着されているため、より開けにくくなっているのです。
「誤って開け口ではないほうを開かないよう、あえて硬くしているのでは?」と思っていた人がいるかもしれませんが、実際は反対だったのですね。
また、『接着』といっても『接着剤(糊)』でくっ付いているのではありません。
紙パックの表面・裏面には、プラスチックの一種であるポリエチレンがコーティングされています。
このポリエチレンを高温で溶かしながら押し付け、そのまま冷やすことでくっ付けているのだそうです。
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ちなみに、牛乳パックの屋根部分には丸く切り取ったようなくぼみがあります。これは『切欠き(きりかき)』といって、牛乳パックのみに付けられているデザイン。
切欠きがあることで、目の不自由な人でも「これは牛乳」と判断しやすくするほか、切欠きの反対側が開け口と分かるようするための目印になっています。
次に牛乳パックを開ける際は、開け口の工夫や切欠きに注目してみてはいかがでしょうか。
[文/大西トタン@dcp・構成/grape編集部]