『ヒラマサ』と『ブリ』の違いとは?特徴、見分け方、味の違いを分かりやすく解説
公開: 更新:

※写真はイメージ

スズメの寿命は何年?どれくらい生きられるかと寿命を迎える原因を解説スズメの寿命ですが、野生の場合は1年ほどで、さほど長くはありません。この記事では、スズメの平均寿命や寿命を迎える理由、スズメの死骸を見つけた時の対処法について解説します。スズメの平均寿命が何年なのかを知りたい人は、ぜひ参考にしてください。

『カラスの寿命は120年』は迷信?実際の寿命や弱点、撃退法を解説『カラスの寿命は120年』という説もあるようですが、実際の寿命は7~8年です。当記事では、カラスが長生きな理由やカラスの弱点も解説します。カラスを駆除してはいけない理由や、撃退する方法もまとめましたので参考にしてください。
「『ヒラマサ』と『ブリ』って何が違うのかな」と、疑問に思ったことはありませんか。
どちらもスーパーや寿司店で見かける魚ですが、実は見た目や味わいに大きな違いがあります。『ヒラマサ』はさっぱりとした上品な味で歯ごたえがあるのに対し『ブリ』は脂がのった濃厚な甘みが特徴です。
この記事では『ヒラマサ』と『ブリ』の特徴、見分け方、味の違いを分かりやすく解説します。どちらが自分の好みに合うのか、ぜひチェックしてみてください。
『ヒラマサ』と『ブリ』の違いと特徴
※写真はイメージ
『ヒラマサ』と『ブリ』は、どちらも『スズキ目スズキ亜目アジ科ブリ属』に分類されます。見た目がよく似ているため、混同されることも多いようです。
ここでは、それぞれの違いについて解説します。
ヒラマサの特徴
『ヒラマサ』は温暖な海域を好み、世界中の温帯から亜熱帯の海に広く分布しています。日本では、本州以南の沿岸や沖合で見ることが可能です。
『ヒラマサ』は回遊魚で、時には時速50kmものスピードで泳ぐこともあるのだとか。
『ヒラマサ』の漢字表記は『平政』です。体が平たく、体側の中央に走る黄色いラインが『柾目(まさめ)』と呼ばれる木目の模様に似ていることに由来しています。
『政』の字が使われた理由として、もう1つ『立派な魚であることを示すため』という説もあるようです。
『ヒラマサ』は、成長に応じて名前が変わる『出世魚』ではない点が『ブリ』とは異なります。
ブリの特徴
『ブリ』は、日本海南部と、北海道南部から九州にかけての太平洋岸に生息している魚です。比較的成長の早い魚として知られており、1年で30cmほど成長するといわれています。
『ブリ』といえば、出世魚としてご存知の人も多いのではないでしょうか。下記のように、地域によって呼び名が変わるのも『ブリ』の特徴です。
【関東】
【関西】
『ヒラマサ』と『ブリ』の違いはどこで見分ける?
※写真はイメージ
『ヒラマサ』と『ブリ』は、同じブリ属の仲間ですが、よく観察すると違いがあります。
ここでは『ヒラマサ』と『ブリ』の見分け方のポイントとして『口元の違い』『胸ビレの違い』『体形の違い』の3つをご紹介します。
1.口元の違い
『ヒラマサ』と『ブリ』は口元の形に違いがあり、見分ける際のポイントになります。
『ヒラマサ』は口角に丸みがあり、全体的にスッキリとした印象です。一方『ブリ』は、口角が角ばっている点が特徴になっています。
2.胸ビレの違い
『ヒラマサ』と『ブリ』は、胸ビレとイエローライン(縦縞)の位置関係に明確な違いがあり、見分けるための大きなポイントとなっています。
『ヒラマサ』は、胸ビレの上にイエローラインが重なっているのが、大きな特徴です。『ブリ』は、胸ビレとイエローラインの間に隙間があり、直接重ならない点が『ヒラマサ』と違います。
また、胸ビレの形にも違いが見られるようです。『ヒラマサ』の胸ビレは少し長めで、スリムな体形に合った形状をしています。一方『ブリ』の胸ビレはやや短めで、全体的に丸みのある体形と調和しているのが特徴です。
胸ビレの違いは『ヒラマサ』と『ブリ』を簡単に見分ける方法として覚えておくと便利でしょう。
3.体形の違い
『ヒラマサ』は全体的に細長く、前述したように体が平たいのが特徴です。スリムな体形で、引き締まった印象を受けます。
一方『ブリ』は体に厚みがあり、丸みを帯びてふっくらとした体形が特徴です。
そのため『ブリ』のほうが、重量感があり、胴が太めな印象になります。『ブリ』は成長するにつれて、より丸みを増し『ヒラマサ』との差がさらに顕著になるのも特徴です。
『ヒラマサ』の平らなシルエットと『ブリ』のボリューム感のある体形を意識すると、両者の違いをより簡単に見分けることができるでしょう。
『ヒラマサ』と『ブリ』の味の違いは?
※写真はイメージ
『ヒラマサ』と『ブリ』は見た目が似ていますが、味わいには大きな違いがあるといわれています。
ここでは、それぞれの味の違いについて解説します。
ヒラマサの味わい
『ヒラマサ』の旬は、主に5月下旬から9月上旬とされています。
この時期の『ヒラマサ』は、脂が控えめで、さっぱりとした味わいが特徴です。 コリコリとした歯ごたえもあり、食感の面でも『ブリ』とは異なります。
刺身や寿司としてよく食べられていますが、あっさりとした味わいを生かし、カルパッチョとして提供されることも少なくありません。
価格は『ブリ』よりも高価で、高級魚として扱われています。『ヒラマサ』の漁獲量は『ブリ』よりも少なく、1割程度しか獲れないためです。
ブリの味わい
『ブリ』の旬は、12月から翌年の2月にかけてです。この時期の『ブリ』は『寒ブリ』と呼ばれ、脂がのっており、もっともおいしい状態になります。
『師走』である12月からおいしくなるため、『師』が部首に含まれる『鰤(ブリ)』という漢字名が付けられたという説も。
『ブリ』は『ヒラマサ』とは違って脂肪分が豊富なため、口の中でとろけるような食感が楽しめます。
刺身や寿司で食べると『ブリ』の濃厚な味わいを、存分に感じられるでしょう。煮物や照り焼きなどの加熱調理にすると、脂が溶け込むため、さらに味わい深くなります。
『ヒラマサ』と『ブリ』は、見た目と味わいに違いがある
『ヒラマサ』と『ブリ』は似た魚ですが、見た目と味わいに違いがあることをご紹介しました。最後に、それぞれの特徴をまとめましたので参考にしてください。
【ヒラマサ】
【ブリ】
細かく比較すると、体形や口元、胸ビレの位置、さらに味わいにも明確な違いがあります。
当記事で紹介したポイントを参考に『ヒラマサ』と『ブリ』の違いを確かめてみてください。
[文・構成/grape編集部]