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逃げ場のないエスカレーター スーツケースの危険性に「肝が冷える」

By - grape編集部  公開:  更新:

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※写真はイメージ

スーツケースを持って駅構内を移動する時、エレベーターに乗るか、それともエスカレーターを使うか、迷うことがありますよね。

スーツケースがコンパクトなサイズだと、エスカレーターを選ぶ人もいるかもしれません。

でも、スーツケースをエスカレーターで運ぶと、こんな危険があるのです。

スーツケースがエスカレーターで落下

週末に、友人とショッピングに出かけた、ある女性。

次の目的地に行くため、地下鉄の改札口を目指して、下りのエスカレーターに乗りました。

友人が先で、後から女性が乗ります。女性が左脇に寄って立つと、背後で、引きずって来たスーツケースをエスカレーターに乗せる音がしました。

女性は、「歩いている途中で見かけた、黒いスーツケースを持った中年男性も、同じ改札口を目指しているのだろう」と思ったそうです。

下の段で自分のほうを振り返っている友人と話しながら、エスカレーターで下へと進んでいた女性。すると、背後で「おっ」という声が聞こえました。

金属質な音と、重量のある物が跳ねるような騒々しい音に、女性は驚きます。

振り返りかけた女性は、くるぶしに何かぶつかるのを感じ、「痛っ!」と叫びました。

「えっ、何」と声をあげる友人。バウンドしながら下まで落ちていった物を見ると、中年男性の持っていた黒いスーツケースでした。

友人と一緒に呆然としていると、中年男性が「ごめんなさい、ごめんなさい」と小声で謝りながら、小走りで女性の横をすり抜けます。下でスーツケースを拾うと、男性は女性に目を合わせず、少し頭を下げて、足早に立ち去ってしまいました。

女性は、「くるぶしだし、骨は折れていないはず」と思い、友人に心配されながらも、その日は痛みに耐えながら過ごしました。

厚みのあるタイツを履いていた女性は、家に帰ってから自分の足を見てビックリ!予想より、内出血の跡が広がっていたのです。

骨は折れていなかったものの、中年男性の不注意で「ケガを負わされた」という実感が、後からわいてきたと女性は語ります。

突発的なことがあると、『たいしたことない』と自分に言い聞かせて耐えてしまうんです。

あの時、『ちゃんと自分の怒りを伝えられていたらよかった』と、少し後悔しています。でも、それ以上に、『一歩間違えれば本当に危険だった』と中年男性がしっかりと自覚できるようなことも、伝えたかったと考えています。

危険な、スーツケースの事故。エスカレーターで危険な目に遭った人は、ほかにもいるようです。

こんなにある、スーツケースの『ヒヤリ』!

ネット上にある、エスカレーターで危ない目に合った、または、危ないシーンを目撃した人の声を集めてみました。

【子どもが危険にさらされた】

息子と一緒にエスカレーターに乗っていたら、隣をスーツケースがすべり降りて行った。

身体の小さな子どもに直撃したら、大人にぶつかるより、ダメージが大きいでしょう。

また、エスカレーターの段から落ちて、大ケガを負ってしまう危険があります。

【持ち主の油断で、痛い目にあった】

後ろに乗っていた人のスーツケースが、背中と足を直撃。

後ろに立っていた人は、スーツケースを自分の前に置いて、「見えてるから大丈夫」と思い、両手を離してスマホを操作していたそう。

しかし、エスカレーターの右側を歩いている人の何かがスーツケースに当たり、キャッチする間もなく落ちたとか。

自分が落とさなくとも、何かの衝撃で段を落ちてしまいます。片手だけでもつかんでいれば、スーツケースを落としてしまうことはなかったでしょう。

【逃げ場がない】

海外旅行で使うような、大きなスーツケースを落とした人を目撃。

下に人はいなかったが、あんなものを落とされたら、逃げ場がない。

エスカレーターに無理やり乗せた、大きなスーツケース。もし、落とした先に人がいたら、たくさんの被害者が出たはずです。

スーツケースの事故では、相手を骨折させたことで、100万円以上の損害賠償を命じられたものもあります。

お互いのために、スーツケースを運んでいる人は、不測の事態に備えて手を離してはいけません。また、小ぶりなスーツケースであっても、エレベーターを使うなど、危険を減らす工夫が必要です。

旅のいい思い出だけを持ち帰れるよう、しっかりとスーツケースの管理をしましょう!

※記事内の写真は、すべてイメージです。


[文・構成/grape編集部]

出典
独立行政法人 国民生活センター

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