「あまりにも残酷」 韓国で食肉用の犬たちをアメリカのスキー選手が救う
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- 出典
- guskenworthy
2018年2月に開催された世界的なスポーツの冬季大会に、フリースタイルスキーのアメリカ代表選手として出場したガス・ケンワージーさん。
ガスさんは大会出場のために韓国に滞在中、ある場所を訪れていました。それは食用のために飼われている犬の飼育場。
犬肉を食す文化のある韓国には約1万7千の飼育場があり、250万匹もの犬が食用として飼育されているということです。
そのうちの1つの飼育場を訪れた彼が見たのは、想像を超えるひどい光景だったといいます。
犬たちは栄養不良で虐待され、小さなオリに入れられた状態。凍える寒さの冬も、焼けるような暑さの夏も、屋外に置かれているのです。
犬たちを救いたい。アスリートが行動に出る
食肉にされる犬は、ほかの犬たちの目の前で感電死させられるのだそうです。
飼育場の犬たちは、私たちがペットとして飼っている犬たちと何の違いもありません。中には、以前ペットとして飼われていたものの、盗まれたり行方不明になったりした後に食肉用として売られた犬もいるのだとか。
この事実を知ったガスさんは国際動物愛護協会などの協力を得て、劣悪な環境で犬たちを飼育していた飼育場を閉鎖させることに成功。そこで飼われていた90匹の犬たちすべてを救出したのです。
保護された犬たちはアメリカとカナダに送られ、里親探しが始まります。そしてガスさんはそのうちの1匹を家族として迎えることにしました。
ガスさんが訪れた飼育場は、「ほかの飼育場と比べて、犬たちはいい環境で飼育されている」と聞かされていたのだそう。しかし実際は違ったということです。
それぞれの国にはそれぞれの文化があり、その国の文化を尊重することは大切なことだと思います。ガスさんのしたことには賛否両論があるかもしれません。しかし、今回ガスさんに救われた90匹の犬のことを思うと、本当によかったという思いが湧いてきます。
そして、ガスさんのいう通りアメリカにも日本にも、家族を求めている動物たちはたくさんいます。私たちがまずできることは、1匹でも多くの動物たちに優しい家族ができるように「ペットを店で買わない」ということなのかもしれません。
[文・構成/grape編集部]