病気の母が、ひと言ずつ紡いだ『娘への言葉』に涙 目も開けられない母の愛
公開: 更新:


参観日のことを知らなかった母親 息子が伝えなかったワケに「涙が出る」羊の目。さんが、『参観日』という漫画を投稿しました。働く母親に迷惑をかけまいとする弟に、兄が伝えた言葉とは。

担任教師が飼育係を募るも決まらず… とった強行手段に「笑った」「もはや別の係だろ」あるクラスでは、係決めの真っ最中。担任教師が「飼育係をやりたい人は手を挙げて~」と呼びかけました。ただ、生徒たちからは、そもそも飼育係の必要性を疑う声も上がり…。
『ゲッサン』で連載している『海王ダンテ』原作担当の泉福朗(@okaeri_eripiyo)さんのお母さんは、パーキンソン病です。
パーキンソン病の主な症状は、手足が震えたり、体の動きが鈍くなったり…といったもの。症状が進行すると自力での歩行が困難になり、寝たきりの状態になることもあります。
泉さんのお母さんは、自力でまぶたを開けることもできない状態だといいます。
パーキンソン病の母が、ひと言ずつつむいだ娘への言葉
ある日、お母さんは肺炎を発症し、緊急入院をすることに。泉さんはお母さんを心配し、病院に様子を見に来ていました。
容態は徐々に回復していると聞き、胸をなでおろした泉さん。日が暮れてきたため、ベッドの上に横たわるお母さんに「そろそろ帰るね」と告げました。
すると、お母さんは小さな声でこういったのです。
「き」「を」「つ」「け」「て」
まぶたすら開けられないお母さんは、頑張って口を開いて、ゆっくりと発した言葉。たった5文字でも、お母さんにとって大変だったことでしょう。
それでも、お母さんは泉さんにその言葉を伝えたかったのです。
泉さんのいうように、そのひと言にはたくさんの意味が込められているのではないでしょうか。そして、母としての愛も…。
「1人の息子の母親として、母のいまの気持ちがとても分かる」とコメントする、泉さん。子を想う親の『無償の愛』はとても尊いものだと実感しますね。
[文・構成/grape編集部]