日本のIT化は遅れている!? 中国・香港に日本の未来を感じた
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洗濯機の蓋は開けておく?閉める? 企業の回答に「反省」「逆やってた」洗濯機のお手入れをしていますか。洗濯槽の裏側は見られませんが、しっかりとお手入れしていないとカビが繁殖してしまいます。カビを防ぐ方法を確認して、定期的に洗濯槽の掃除をしましょう。
洗濯は『お湯』がいいって本当? 事実に「マジか」「危ないところだった」洗濯槽のカビ対策にお湯を使いたい時はありませんか。お湯のほうが効果が高そうで…と思うかもしれませんが、実際の効果や適切な湯温について日本電機工業会が公式サイトで解説していました。ぜひ参考にしてみてください。
ニッポン放送で「タモリのオールナイトニッポン」などのディレクターなどを務め、現在はBayFMでITコメンテーターとしても出演中の土屋夏彦が、最近のIT・科学・経済のニュースを独自の目線で切り取ります。
20年ぶりの香港。そこは日本の未来を感じさせるほどの変貌ぶりだった!
香港に20年ぶりに取材旅行に行ってみると、その状況の大きな変化に驚くことばかり!今回はそんな雑感をお伝えしたいと思います。
今回いちばん変わったと感じたのは、通信手段が格段に便利になったこと。
携帯電話が日常の必需品となったころから、海外でも携帯電話で連絡をとれることは必須となりました。そのため、以前は出発する時に、日本の空港で海外で使える携帯電話をレンタルし、現地で使っていました。
その後、ローミングというサービスを使うことにより、日本で使っている携帯電話をそのまま海外に持ち出して、現地でも使えるようになりました。
しかローミングの場合、日本から海外の携帯に電話した時、日本側は国内の通話料金しかかからないのに、海外にいる自分の電話には国際電話代が課金され、またスマホになってからのデータローミングでは、海外パケ放題の契約でも1日3000円くらいかかりました。
そのため、契約内容を忘れて普通にデータローミングしようものなら、帰国してから目が飛び出るような料金が請求されるケースが続発しました。
そこで最近では、海外専用のWi-Fiルーターを契約して持っていき、定額料金(結局1日1500円〜2000円くらいなんですが)で自分のスマートフォンでインターネットやメールを見るようにするようになりました。
ただし海外で出歩く際には、自分のスマートフォンに加えてWi-Fiルーターも一緒に持ち歩く必要があり、なんともスマートではない感じでした。
ところがいまや、海外に行く前に空港でWi-Fiルーターを予約するなんて、面倒なことは終わりを告げそうなんです。それが現地用のプリペイドSIMカードの登場です。
これを使えば、自分のスマートフォンをSIMフリーにしておくだけで、そのまま現地に行って、例えば私が行った香港なら、空港でも市内でもどこにでもプリペイドSIMカードを購入でき、必要な時に自分のスマホに差し込むだけで、いきなり現地対応のローカル電話に早変わりします。
現地で売られているプリペイドSIMは、ほぼ音声通話し放題で、データ通信も8日間で5G(ギガ)とかでなんと118香港ドル(約1500円)。ほかにも5日間用でデータ通信の上限が1Gでそれ以上になると通信速度が遅くなるものだとなんと約500円。ちなみにこのプリペイドSIMは日本のアマゾンでも入手できます。
ちなみに、日本で売っている海外用プリペイドSIMは、30日間3000円とかの設定しかない上、音声通話はできないものがほとんどなのでご注意を。
中国、驚きの深セン事情!!
深センとは中国本土でも有数の工業地帯。特に世界の名だたるメーカーやブランドの工場が名を連ねている場所として有名です。1997年7月に香港がイギリスから中国に返還されましたが、その後50年は資本主義や言論の自由などを認める『1国2制度』を約束しているため、特に以前と変わらない活気が香港に残っています。
その上、香港から深センに入ることがとても便利になり、いまでは香港の中心街から電車でわずか50分程度で深センに入れるようになりました。そのため週末に香港からショッピングや観光でたくさんの人が詰めかけています。
そんな状況を物語る巨大なショッピングビルが、その深センの街の入り口となる羅湖(ローウーLo Wo)駅前にそびえ立っています。
『商業城』と書かれたその巨大ショッピングモールには、1階から5階のフロアすべてに渡って、スマートフォン、ワイヤレスヘッドフォン、スマートスピーカー、そしてドローンといった、いまをときめくIT家電の専門店がひしめき合っています。その数たるやワンフロアにそれぞれが10店づつ以上はあるイメージです。
そんな状況を垣間見ていると、日本のIT化は少し遅れているのではないかと思うほどでした。日本がさらに頑張るためにも、香港や中国のIT事情に敏感になる必要があることは間違いなさそうです。
[文・構成 土屋夏彦]
土屋夏彦
上智大学理工学部電気電子工学科卒業。 1980年ニッポン放送入社。「三宅裕司のヤングパラダイス」「タモリのオールナイトニッポン」などのディレクターを務める傍ら、「十回クイズ」「恐怖のやっちゃん」「究極の選択」などベストセラーも生み出す。2002年ソニーコミュニケーションネットワーク(現ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社)に転職。コンテンツ担当ジェネラルプロデューサーとして衛星放送 「ソネットチャンネル749」(現アジアドラマチックTV★So-net)で韓国ドラマブームを仕掛け、オンライン育成キャラ「Livly Island」では日本初の女性向けオンラインで100万人突破、2010年以降はエグゼクティブプロデューサー・リサーチャーとして新規事業調査を中心に活動。2015年早期退職を機にフリーランス。記事を寄稿する傍ら、BayFMでITコメンテーターとしても出演中、ラジオに22年、ネットに10年以上、ソーシャルメディア作りに携わるメディアクリエイター。