絆・ライオンを野生に還して1年。彼は育ててくれた2人を憶えているのか?
公開: 更新:
窓際が好きな柴犬 前脚をよく見ると…「声出して笑った」家の中でお気に入りの場所が決まっているというペットは多いでしょう。 柴犬のとんくんは、どうやら庭につながる窓辺がお気に入りスポットのようです。 夏には虫よけの特殊網戸を設置しても、隙間が開く位置に、とんくんが居座るため意...
「中身は小学生」といわれたハスキーの1枚 「器用だな」「笑いが止まらん」普段は、シベリアンハスキーらしくワイルドでクールな表情を見せるという、アイリスちゃん。しかし、飼い主(@irislady_husky)さんは、驚きの場所に座る姿を見て…?
1969年、ロンドンのある百貨店に客寄せのために開設されていた「動物売り場」で、ライオンの赤ちゃんがとても小さな檻に入れられて売られていた。これを見た二人のオーストラリア人青年は不憫に思い、買い取って自分たちがアルバイトしていたアンティーク家具屋で飼うことにした。
クリスチャンと名付けられた赤ちゃんライオンは、引き取られた1年後には80キロ以上に成長。このままロンドンで一緒に生活するのは無理だろうと判断した二人は、クリスチャンを「アフリカの自然」に帰す計画を立て始めた。
二人はケニアにいた野生保護活動家のジョージ・アダムソン(en:George Adamson)と、映画『野生のエルザ』で主演を務めたビル・トラヴァース、ヴァージニア・マッケンナ夫妻の助けを借りた。クリスチャンを自然へ帰すリハビリが行われ、やがてその大地へ放たれた。
1年後、二人はクリスチャンに会いに再びケニアを訪れる。この際、野生に戻ったクリスチャンが二人の事を覚えている可能性は極めて少ないと忠告され、本人たちも当然そうあるべきだと考えていた。
しかし、ジョージに名前を呼ばれ現れたクリスチャンは、再会した二人のことをはっきりと覚えており、駆け寄ってまるでネコのようにじゃれあう感動の再会を果たした。
さらに翌年1972年にも二人はクリスチャンと再会を果たす。この時クリスチャンは体格も更に大きくなっており、精神的にも、もう大人のライオンに成長していたため、きちんと挨拶はしてくれたが前年のように無邪気に飛びつくことはなかったという。
1973年にもジョンだけ単独でケニアを訪れたのだがクリスチャンには会えなかった。野生のライオンとの争いの影響もあってクリスチャンは生活エリアを移動せざるを得なかったためだと言われ、73年あたりを最後にクリスチャンの姿を見た者はいない。