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意図せず他人を傷つけていませんか 今、使ってはいけない言葉

By - 押阪 忍  作成:  更新:

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こんにちは、フリーアナウンサーの押阪忍です。

ご縁を頂きまして、『美しいことば』『残しておきたい日本語』をテーマに、連載をしております。宜しければ、シニアアナウンサーの『独り言』にお付き合いください。

人を不快にさせることば
アナウンサー押阪忍の『美しいことば』

日常会話でつい口を滑らせてしまい、相手に不快な思いをさせてしまったことって、誰にでもあるのではないでしょうか。相手を傷つけてしまったその度合いによっては、大事おおごとになったり、裁判沙汰になることもありますので、気をつけたいと思います。いわゆる舌禍ぜっか事件は、かなり多いのです。  

特に身体や職業に関する表現は、日常会話の中でもかなり頻繁に出てきますので、注意しておきましょうね。子どもの頃、『のっぽ、のっぽと言われて恥かしくて、辛い思いをしました…。』と仰った年輩のご婦人を存じ上げています。

背が高く体格もガッチリしている男性は、誇らしげに見えますが、女性の場合は、昔は『大女おおおんな』と言われ、『のっぽ』は差別感を与える表現でもあったのです。『チビ、デブ、ブス』などは現在では使えません。『めくら、つんぼ、おし、ちんば、かたわ…』など厳禁です。その部分の『不自由な人』という表現を、忘れずに覚えておいて下さい。

職業についても『あんま、マッサージ師』『女中、お手伝いさん』『掃除婦、清掃作業員』『小使い、用務員』『土方、建設作業員』『三助、公衆浴場作業員』『バーテン、バーテンダー』『床屋、理容院』『婦人警官、女性警官』『産婆、産助師』『坊主、僧侶』『獣医、獣医師』『町医者、開業医』などなど、枚挙にいとまがありません。

八百屋、魚屋と呼び捨てにしないで、その後に『さん』をつければOKです。相手を傷つけない、不快な思いをさせない言葉遣いや文言は、TwitterやFacebookといったSNSの時代だからこそ、気をつけなければいけないエチケットではないかと思います。一度、不用意に発信してしまうと、取り返しのつかないことになりかねませんからねぇ…。

<2018年9月>

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フリーアナウンサー 押阪 忍

1958年に現テレビ朝日へ第一期生として入社。東京オリンピックでは、金メダルの女子バレーボール、東洋の魔女の実況を担当。1965年には民放TV初のフリーアナウンサーとなる。以降TVやラジオで活躍し、皇太子殿下のご成婚祝賀式典、東京都庁落成式典等の総合司会も行う。2018年現在、アナウンサー生活60年。
日本に数多くある美しい言葉。それを若者に伝え、しっかりとした『ことば』を使える若者を育てていきたいと思っています。

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