「カラクリがやばい」「コレはないわ」 東京都の子育て支援事業に、疑問の声続出
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ダルビッシュ有が日本に帰国 向かった先は…?2024年11月12日、メジャーリーグの『サンディエゴ・パドレス』に所属するダルビッシュ有選手が、自身のブログを更新。日本に一時帰国していたことを明かしました。
俳優・火野正平さんが逝去 腰痛の治療に励むも腰部骨折に火野正平さんが亡くなったことが分かりました。ご冥福をお祈りいたします。
grape [グレイプ] society
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ダルビッシュ有が日本に帰国 向かった先は…?2024年11月12日、メジャーリーグの『サンディエゴ・パドレス』に所属するダルビッシュ有選手が、自身のブログを更新。日本に一時帰国していたことを明かしました。
俳優・火野正平さんが逝去 腰痛の治療に励むも腰部骨折に火野正平さんが亡くなったことが分かりました。ご冥福をお祈りいたします。
働きながら子供を育てる家庭にとって、保育園に入れないというのは死活問題です。
東京都では、保育園に落ちてしまった人への救済策として、2018年12月から『ベビーシッター利用支援事業』を実施しています。
これは、『0歳児~2歳児の待機児童の保護者』もしくは『保育所などの0歳児クラスに入所申込みをせず、1年間の育児休業を満了した後、復職する人』を対象にした制度で、子どもの保育所などに入所できるまでの間、東京都の認定を受けた認可外のベビーシッター事業者を1時間150円(税込)で利用できるというものです。
一見すると、「保育園が落ちてしまっても、1時間150円でベビーシッターをお願いできるなら助かる」と思いそうなのですが…。
『ベビーシッター利用支援事業』に注意喚起
3人の子供を育てる高沖清乃(@kiyono_t)さんは、この『ベビーシッター利用支援事業』について「カラクリがヤバい」とツイート。
税理士・社労士にも相談し、制度について調べ上げたことをTwitterに投稿したところ、多くの人から反響がありました。
『ベビーシッター利用支援事業』では、150円と実際のシッターの利用料の差額が助成されるといいます。
例えば、1時間2千円のシッターを8時間お願いした場合、本来は1日あたり1万6千円の利用料がかかりますが、この制度を申請すれは1200円しかかからないことになります。
しかし、その利用約款をよく読んでみると、こんな言葉が書かれていました。
つまり、助成された差額分は『利用者の年収』として計算され、追加の所得税がかかるということ。
制度をフル活用して年間300万円ほどの助成を受けた場合、それはほぼそのまま『雑所得』として換算されます。例えば、年収300万円の人が仕事復帰をして、週5で1日8時間子どもをシッターに預けたとすると、年収が600万円で計算されてしまうのです…。
年収300万円の人が制度を利用すると
年収がアップしたと計算されると、当然追加の『所得税』がかかることに。
東京都が公開した『モデルケース試算表』を基にどれくらい税金がかかるかを予想してみました。
年収300万円の人が月平均160時間(フルタイム勤務で1日8時間シッターを依頼した場合)利用すると、課税額は1か月あたり5万9200円、年間にして71万400円となります(※元の給与年収分の税額も含まれています)。
こちらはモデルケースなので、利用時間や方法によっても税額が異なりますが、確定申告の手間もある上に、ほぼ一括で追加分の税金を支払わなければならないというのは、家計にかなり響くでしょう…。
住民税、各種手当にも影響
「年間の保育園料と同じくらいじゃない?」と考える人もいるかもしれません。しかし実際は、毎回150円×時間分の保育料と、シッターの交通費も別途で負担しています。 場合によっては、月額10万円以上の保育費を出費することになるかもしれないのです。
年収が上がるということは住民税がその分上がります。さらにシングルマザーの場合、年収制限のある児童扶養手当(母子手当)は翌年、減額される恐れもあります。
※写真はイメージ
「助成された金額は、所得扱い」「所得が上がった分、追加で税金を支払う」という制度の仕組みをよく理解しておかないと、後から大変なことになってしまうかもしれません。
保育の費用は控除対象にならない
国の定めた『所得税法』では、保険関連や障害者給付などについては税金は控除対象となり、免除されます。
しかし、保育に関わる費用については特に規定もないので、一部を除いて基本的には課税対象になるそうです。
『ベビーシッター利用支援事業』については、東京都独自の事業であるため、利用者給付にした場合、その分課税されてしまうのです。
ネット上では投稿を見た人たちから、さまざまなコメントが寄せられています。
・とても分かりにくい制度。余裕のない時に飛び付いて、後で泣くことになっていたかも。
・有用なツイート。それにしても子育てするのに、なんでこんなにトラップ多いの…。
・待て待て待て!これ無理じゃん!税金で持ってかれる金額えげつなすぎる。
・一見するとお得なようですが、税金になるとややこしいんですね。とりあえずしっかりと説明は必要です。
子供を育てながら働くには、まず安心できる『子供の預け先』を確保しなければなりません。
残念ながら保育園が決まらず、職場復帰を諦めざるを得ない人はたくさんいます。
『ベビーシッター利用支援事業』は、保育園が決まらずに悩む多くの保護者に、選択肢を広げるものでもあります。多少お金を多く支払っても、この制度を利用して、まずは職場復帰をしたいという人もいるでしょう。
利用者がサービス内容を誤解なく理解した上で利用できるよう、事業者側には分かりやすく丁寧な説明を心掛けてほしいですね。