「マスク着用が難しい方向けに…」 成田空港が『取り入れた物』に称賛の声!
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新型コロナウイルス感染症(以下、コロナウイルス)が流行してから、マスク着用の機会が増えた2020年。
電車や新幹線など、密な空間になりやすい公共交通機関を利用する際には、特に感染予防を意識している人も多いでしょう。
成田空港の柔軟な姿勢が分かるサービス
飛行機も密閉された空間のため、航空会社はさまざまな工夫をしています。
成田空港の第3ターミナルにある案内カウンターには、こんなPOPが置かれていました。
マスク着用が難しい方向けに『せんすマスク』をご用意しています。
ご希望の場合は、お気軽にお申し出ください。
世の中には、感覚過敏や病気などによりマスクやフェイスシールドを着用したくともできない人がいます。
そういった人々が外出先で、事情を知らない人から非難の目を向けられることもあるとか。別の方法で口元を覆うことができれば、双方とも安心して公共交通機関を利用できるかもしれません。
そこで、成田空港はマスクやフェイスシールドの代替として、株式会社クリスタルロードが運営する感覚過敏研究所が考案した『せんすマスク』を試行として採用!
第1ターミナル駅コンコースご案内カウンター・第2ターミナル駅コンコースご案内カウンター・第3ターミナル出発階の案内カウンターにて配布を行っています。
『せんすマスク』はプラスチック製のため水に強く、ウェットティッシュやアルコールジェルで拭いても問題ありません。
成田空港内では、感染対策としてマスク着用が強く要請されています。しかし、どうしてもマスクの着用が難しい人の選択肢として、『せんすマスク』の配布を行っているとのこと。
航空会社によってマスク着用についてのルールが異なるので、搭乗の際には事前に利用する航空会社への問い合わせが必要であることも呼び掛けています。
12歳で株式会社クリスタルロードの取締役社長となった、加藤路瑛(@crystalroad2006)さんは、ユニバーサルデザイン化に力を注いでいる成田空港の決断への感謝をTwitterに投稿。
多様性の社会を目指し、「マイノリティとマジョリティの境界線を曖昧にしたい」との想いをつづっています。
加藤さんの取り組みや成田空港の姿勢は注目を集め、さまざまな声が上がりました。
・これは日本らしくてセンスがいい!
・何も覆いをしていないよりも、断然いいと思う。
・『せんすマスク』を使ったら、「この人はマスクを着用できないけど、ちゃんと気を使ってくれているんだ」って思ってもらえそう。
『せんすマスク』にはかわいい絵柄付きのほか、口元が見える『透明バージョン』や『半透明バージョン』、逆に口元を隠す『マットブラック』や『半透明ブラック』もあるとのこと。
感覚過敏のためマスクが着けられないことを表したシールなどと併用すれば、より周囲の人に事情が伝わりやすいでしょう。
コロナウイルスの終息はまだ先。多くの人が暮らしやすい工夫を広めていきたいですね。
感覚過敏研究所『せんすマスク』