満月の名前で有名な『ブルームーン』って何? 12か月ごとの月の呼び名や由来まとめ By - grape編集部 公開:2020-11-10 更新:2020-11-10 スーパームーンブルームーン満月 Share Post LINE はてな コメント ※写真はイメージ 月には、色や満ち欠けなどによって、さまざまな名前が付けられています。 近年では『スーパームーン』などの名前を耳にすることも多いでしょう。 そんな満月に付けられた名前や由来などをご紹介します。 目次 1. 満月の名前で分かる特別な月 ブルームーンやスーパームーンって何?1.1. 満月の名前①:ブルームーン1.2. 満月の名前②:スーパームーン1.3. 満月の名前③:ブラッドムーン2. 満月の名前で季節を把握 ストロベリームーンなどの由来2.1. 1月の満月:ウルフムーン Wolf Moon2.2. 2月の満月:スノームーン Snow Moon2.3. 3月の満月:ワームムーン Worm Moon2.4. 4月の満月:ピンクムーン Pink Moon2.5. 5月の満月:フラワームーン Flower Moon2.6. 6月の満月:ストロベリームーン Strawberry Moon2.7. 7月の満月:バックムーン Buck Moon2.8. 8月の満月:スタージェンムーン Sturgeon Moon2.9. 9月の満月:コーンムーン Corn Moon2.10. 10月の満月:ハンターズムーン Hunter's Moon2.11. 11月の満月:ビーバームーン Beaver Moon2.12. 12月の満月:コールドムーン Cold Moon3. 満月を別の名前で表すと? 満月の名前で分かる特別な月 ブルームーンやスーパームーンって何? 近年になってよく聞くようになった『ブルームーン』や『スーパームーン』。普通の満月とは何が違うのでしょうか。 天文学的に正確な定義はないそうですが、一般的に使われている意味を見ていきましょう。 満月の名前①:ブルームーン 月の満ち欠けの周期は、約29.5日。 30日、31日ある1か月よりも、若干短い周期で満月が訪れることになります。そのため月に2回、満月が訪れることがあるのです。 その2回目の満月を一般的にブルームーンと呼んでいます。 また、月が青く見えることも稀にあるのだとか。そのため『めったにないこと』『珍しいこと』を表す言葉として、ブルームーンが使われることもあるそうです。 満月の名前②:スーパームーン スーパームーンは、1年のうちで一番大きく見える満月のこと。 月は地球の周りを公転していますが、その軌道は円形ではありません。楕円形に回っているうえに、太陽などの重力の影響を受けるため、月が地球に近づく時もあれば、遠のく時もあるのです。 1年でもっとも月と地球が近づくタイミング付近で満月になると、スーパームーンと呼ばれます。 反対に1年でもっとも月と地球が離れるタイミング付近で満月になると、マイクロムーンやミニムーンと呼ばれるようです。 2020年のスーパームーンとマイクロムーンで大きさを比較すると、直径で約14%、面積で約30%の違いがあるといわれています。 ※写真はイメージ 国立天文台によると、2021年のスーパームーンは5月26日。この日の満月は、皆既月食になるそうです。 ただ、場所によって月が欠けた状態で昇ってくる『月出帯食(げつしゅつたいしょく)』になるといいます。 満月の名前③:ブラッドムーン 地球の影で月が欠けたように見える月食。地球が太陽と月の間に入り込むことで起こる現象で、満月の時にしか発生しません。 ※写真はイメージ 特に月全体が地球の影に覆われることを『皆既月食』と呼びます。 この時、太陽の光は地球によってほぼさえぎられるのですが、波長の長い赤い光だけは屈折しながらも月を照らすそうです。 そのため、皆既月食中の満月は『赤銅色(しゃくどういろ)』という、血のような赤黒い色に見えます。 このことから、皆既月食中の赤黒い満月をブラッドムーンと呼ぶのだそうです。 防衛省海上自衛隊が2018年1月31日に撮影した『スーパー・ブルー・ブラッドムーン』は、ネットでも話題になりました。 この投稿をInstagramで見る 海上自衛隊(@jmsdf_pr)がシェアした投稿 – 2018年 1月月31日午後3時26分PST 国立天文台によると、次に日本全国で皆既月食を始めから終わりまで観測できるのは、2022年11月8日だそうです。 満月の名前で季節を把握 ストロベリームーンなどの由来 ネイティブアメリカンは季節を把握するために、満月にさまざまな名前を付けていました。 それぞれの満月の名前の由来や、どのように呼ばれていたのかを見ていきましょう。 1月の満月:ウルフムーン Wolf Moon 真冬の食糧不足で、オオカミたちが空腹のため遠吠えをする季節を表しています。 2月の満月:スノームーン Snow Moon ネイティブアメリカンにとって、2月は寒くて雪の多い季節。ほかにも空腹の月を表す『ハンガームーン(Hunger Moon)』と呼ばれることもあるそうです。 3月の満月:ワームムーン Worm Moon 雪解けの地面に芋虫の足跡が付いていることから、ワームの月と命名されました。 4月の満月:ピンクムーン Pink Moon 満月がピンク色に見えるわけではなく、ピンク色の花が地面一杯に咲く様を表しているそうです。 5月の満月:フラワームーン Flower Moon 多くの花が咲く季節を表しています。同様の名前を付けている地域は多くあるそうです。 6月の満月:ストロベリームーン Strawberry Moon こちらも満月が赤く見えるわけではありません。 北米ではイチゴが熟し、収穫する季節を迎えるため名付けられたといいます。 7月の満月:バックムーン Buck Moon 雄鹿(英語でBuck)の角が生え変わる7月にちなんでいるそう。 8月の満月:スタージェンムーン Sturgeon Moon スタージェンとはチョウザメのこと。チョウザメの豊漁にちなんで付けられた名前だそうです。 夏の霞で満月が赤みがかって見えることがあるので、レッドムーンと呼ばれることも。 ※写真はイメージ 9月の満月:コーンムーン Corn Moon トウモロコシを収穫する季節を表すといいます。 10月の満月:ハンターズムーン Hunter’s Moon シカやキツネなどの狩猟に適した月にちなんで名づけられた名前。 11月の満月:ビーバームーン Beaver Moon 諸説あるようですが、ネイティブアメリカンが毛皮にするビーバーを捕獲するためにトラップを設置する季節を表しているそうです。また、ビーバーが巣作りにいそしむ時期ともいわれています。 12月の満月:コールドムーン Cold Moon 長い夜が訪れ、冬の寒さが強くなる季節からコールドムーンと呼ばれるそうです。 満月を別の名前で表すと? 満月を別のいい方で表すと『十五夜(じゅうごや)』です。これは新月を月の始めとする旧暦で、15日目の夜が満月になっていたからといわれています。 ただ、月の満ち欠けの周期が約29.5日なので、正確には満月とはいえないことも多々ありました。 きれいな月の代名詞『中秋の名月』も、実は満月とずれていることがよくあるのだとか。 ほかにも満月を表す和名としては『望月(もちづき)』などがあります。 ※写真はイメージ さまざまな名前を持ち、古くから多くの人を魅了してきた満月。 たまには空を見上げて、ゆっくりとした気持ちで満月を眺めてみるのもいいかもしれませんね。 [文・構成/grape編集部] 出典 国立天文台/jmsdf_pr Share Post LINE はてな コメント
月には、色や満ち欠けなどによって、さまざまな名前が付けられています。
近年では『スーパームーン』などの名前を耳にすることも多いでしょう。
そんな満月に付けられた名前や由来などをご紹介します。
満月の名前で分かる特別な月 ブルームーンやスーパームーンって何?
近年になってよく聞くようになった『ブルームーン』や『スーパームーン』。普通の満月とは何が違うのでしょうか。
天文学的に正確な定義はないそうですが、一般的に使われている意味を見ていきましょう。
満月の名前①:ブルームーン
月の満ち欠けの周期は、約29.5日。
30日、31日ある1か月よりも、若干短い周期で満月が訪れることになります。そのため月に2回、満月が訪れることがあるのです。
その2回目の満月を一般的にブルームーンと呼んでいます。
また、月が青く見えることも稀にあるのだとか。そのため『めったにないこと』『珍しいこと』を表す言葉として、ブルームーンが使われることもあるそうです。
満月の名前②:スーパームーン
スーパームーンは、1年のうちで一番大きく見える満月のこと。
月は地球の周りを公転していますが、その軌道は円形ではありません。楕円形に回っているうえに、太陽などの重力の影響を受けるため、月が地球に近づく時もあれば、遠のく時もあるのです。
1年でもっとも月と地球が近づくタイミング付近で満月になると、スーパームーンと呼ばれます。
反対に1年でもっとも月と地球が離れるタイミング付近で満月になると、マイクロムーンやミニムーンと呼ばれるようです。
2020年のスーパームーンとマイクロムーンで大きさを比較すると、直径で約14%、面積で約30%の違いがあるといわれています。
※写真はイメージ
国立天文台によると、2021年のスーパームーンは5月26日。この日の満月は、皆既月食になるそうです。
ただ、場所によって月が欠けた状態で昇ってくる『月出帯食(げつしゅつたいしょく)』になるといいます。
満月の名前③:ブラッドムーン
地球の影で月が欠けたように見える月食。地球が太陽と月の間に入り込むことで起こる現象で、満月の時にしか発生しません。
※写真はイメージ
特に月全体が地球の影に覆われることを『皆既月食』と呼びます。
この時、太陽の光は地球によってほぼさえぎられるのですが、波長の長い赤い光だけは屈折しながらも月を照らすそうです。
そのため、皆既月食中の満月は『赤銅色(しゃくどういろ)』という、血のような赤黒い色に見えます。
このことから、皆既月食中の赤黒い満月をブラッドムーンと呼ぶのだそうです。
防衛省海上自衛隊が2018年1月31日に撮影した『スーパー・ブルー・ブラッドムーン』は、ネットでも話題になりました。
国立天文台によると、次に日本全国で皆既月食を始めから終わりまで観測できるのは、2022年11月8日だそうです。
満月の名前で季節を把握 ストロベリームーンなどの由来
ネイティブアメリカンは季節を把握するために、満月にさまざまな名前を付けていました。
それぞれの満月の名前の由来や、どのように呼ばれていたのかを見ていきましょう。
1月の満月:ウルフムーン Wolf Moon
真冬の食糧不足で、オオカミたちが空腹のため遠吠えをする季節を表しています。
2月の満月:スノームーン Snow Moon
ネイティブアメリカンにとって、2月は寒くて雪の多い季節。ほかにも空腹の月を表す『ハンガームーン(Hunger Moon)』と呼ばれることもあるそうです。
3月の満月:ワームムーン Worm Moon
雪解けの地面に芋虫の足跡が付いていることから、ワームの月と命名されました。
4月の満月:ピンクムーン Pink Moon
満月がピンク色に見えるわけではなく、ピンク色の花が地面一杯に咲く様を表しているそうです。
5月の満月:フラワームーン Flower Moon
多くの花が咲く季節を表しています。同様の名前を付けている地域は多くあるそうです。
6月の満月:ストロベリームーン Strawberry Moon
こちらも満月が赤く見えるわけではありません。
北米ではイチゴが熟し、収穫する季節を迎えるため名付けられたといいます。
7月の満月:バックムーン Buck Moon
雄鹿(英語でBuck)の角が生え変わる7月にちなんでいるそう。
8月の満月:スタージェンムーン Sturgeon Moon
スタージェンとはチョウザメのこと。チョウザメの豊漁にちなんで付けられた名前だそうです。
夏の霞で満月が赤みがかって見えることがあるので、レッドムーンと呼ばれることも。
※写真はイメージ
9月の満月:コーンムーン Corn Moon
トウモロコシを収穫する季節を表すといいます。
10月の満月:ハンターズムーン Hunter’s Moon
シカやキツネなどの狩猟に適した月にちなんで名づけられた名前。
11月の満月:ビーバームーン Beaver Moon
諸説あるようですが、ネイティブアメリカンが毛皮にするビーバーを捕獲するためにトラップを設置する季節を表しているそうです。また、ビーバーが巣作りにいそしむ時期ともいわれています。
12月の満月:コールドムーン Cold Moon
長い夜が訪れ、冬の寒さが強くなる季節からコールドムーンと呼ばれるそうです。
満月を別の名前で表すと?
満月を別のいい方で表すと『十五夜(じゅうごや)』です。これは新月を月の始めとする旧暦で、15日目の夜が満月になっていたからといわれています。
ただ、月の満ち欠けの周期が約29.5日なので、正確には満月とはいえないことも多々ありました。
きれいな月の代名詞『中秋の名月』も、実は満月とずれていることがよくあるのだとか。
ほかにも満月を表す和名としては『望月(もちづき)』などがあります。
※写真はイメージ
さまざまな名前を持ち、古くから多くの人を魅了してきた満月。
たまには空を見上げて、ゆっくりとした気持ちで満月を眺めてみるのもいいかもしれませんね。
[文・構成/grape編集部]