日本人の多くが勘違いしている「灯台下暗し」の『灯台』の意味
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日本人なら一度は耳にしたことがある「灯台下暗し」ということわざ。「人は身近なことにはかえって気がつかないもの」という意味を表します。
灯台といえば、海上のはるか遠くまで光を照射できる一方、真下の地面や周辺の海は暗いまま。「言い得て妙」と思いきや、語源を調べてみると驚きの事実が判明しました。
江戸時代に使われていた燭台のことだった
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正しくは、灯台ではなく「燭台(しょくだい)」。江戸時代に使われていた室内照明器具のことを指していたのです。
燭台は、台となる火皿の上に伸びる支柱の先端にロウソクが立つように設計されています。部屋全体を明るく照らしてくれる反面、真下は影になって暗くなってしまう。燭台の構造上から生まれる陰影からきていたわけです。
さらに、落語の「真打ち」という言葉が誕生した背景にも燭台が関係していると言われています。そもそも真打ちとは、「もっとも高い技量を持つ人」「寄席の最後に登場する人」という意味を持つ言葉です。
燭台に立てたロウソクを照明代わりに使っていた当時の寄席。1番最後に高座へ上がる師匠は、その日の演目が終わるとロウソクの火を消して明かりを落としていました。当時の「打つ」には「消す」という意味があったことから、寄席のトリに登場してロウソクの芯を打つ落語家を「真打ち」と呼ぶようになったという説が有力とされています。
ことわざの由来を調べてみると、意外な新事実に出会えるかもしれません。
[文・構成/grape編集部]