連休中に観光客が殺到したアニメの『聖地』 迷惑行為に公式が声明
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※写真はイメージ
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客に在庫の有無を聞かれた店員 ドラマチックな展開に「オレも仕事で使おうかな」SNS上で創作漫画を公開している、かめの まくら(@mkr0089)さん。2025年2月16日、客と店員のやり取りを描いた漫画をXに公開しました。女性客が男性の店員に、ある商品の在庫の有無について尋ねると…。
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きびだんごを使い切った桃太郎 そこに1匹のオオカミが…「人生ってだいたいこう」「笑った」幼い子供に読み聞かせる作品の定番ともいえる、昔話の『桃太郎』。犬、サル、キジを従えて、主人公の桃太郎が鬼ヶ島へ鬼退治に行くというストーリー展開は、あまりにも有名ですよね。もしほかの動物が家来になっていたら、鬼との戦いの行方はどうなったのだろう…なんて想像をしたことはありませんか。
神奈川県横浜市の金沢八景や、東京都世田谷区の下北沢などを舞台に、主人公が高校生同士でロックバンドを結成し、音楽活動を通じて成長していく、テレビアニメ『ぼっち・ざ・ろっく!』(TOKYO MX)。
2023年5月9日、同作のウェブサイトが、『作中モデル地への訪問に関して』という告知を公開しました。
作中に登場している場所を訪れる、いわゆる『聖地巡礼』を行う際は、店舗などの関係者や近隣住民に配慮し、迷惑行為を控えるよう、ファンに対して注意を呼び掛けています。
2度目の注意喚起に「悲しい」「複雑な気分」
『聖地巡礼』に関しては、同年1月9日にも、ウェブサイトで注意が行われていました。
当時は、主にライブハウスについて言及されていたのに対し、今回は、特に近隣住民や地域に対して迷惑にならないよう呼び掛ける内容に。
また、日本語以外の言語でも呼び掛けられており、観光などで日本を訪れた、外国人のファンにも向けられているものとみられます。
ウェブサイトでの注意喚起を受けて、一連の出来事を残念に思うファンが、ネット上にコメントを投稿しました。
・『ファン』という括りで、モラルのある人たちも一緒くたに叩かれてしまうのは、悲しいです。
・漫画の連載初期から応援してきた者としては、複雑な気分になる…。
・『聖地』が活気づくのはいいことだけど、迷惑行為だけはやめてほしいよね!
『聖地巡礼』にまつわる迷惑行為は、『ぼっち・ざ・ろっく!』だけの話ではありません。
たとえば、人気バスケットボール漫画『スラムダンク』に登場する、神奈川県鎌倉市の鎌倉高校前駅には、外国人観光客が『聖地巡礼』をしに訪れています。
しかし、FNNプライムオンラインによると、観光客が道路の真ん中で写真撮影をしたり、ごみをポイ捨てしてしまったりと、迷惑行為が多発。近隣住民から苦情が出ているそうです。
『聖地巡礼』を、よりよい思い出にするには
ある作品の『聖地』に足を運ぶ人が増えるのは、地域にとってプラスになることもあります。
産経ニュースによると、和歌山県和歌山市は、同市の離島を舞台にした漫画『サマータイムレンダ』の影響で、近くの地域だけでなく、関東圏や、外国からも観光客が訪れるようになったのだとか。
自分が好きな作品に登場する場所を訪れて、まるで作品の世界にいるような感覚に浸れるのは、ファンにとって大きな楽しみでしょう。ただ、その場所で働き、暮らす人たちがいることも、忘れずにいたいものです。
『聖地』を訪れる人も、その場所の人も、お互いと作品に対して敬意を払い、よりよい思い出を作れたらいいですね。
[文・構成/grape編集部]