えのきの賞味期限は保存方法で異なる!まだ食べられるかの見分け方も紹介
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「えのきの賞味期限がどこにも書いておらずわからない」「購入したえのきの保存方法が分からない」とお悩みの人が多いのではないでしょうか。
えのきは保存方法によって賞味期限が変わるため、正しい知識を持っていなければ腐らせてしまう可能性があります。また、腐ったえのきを食べてしまわないよう、判断方法も身につけておきましょう。
そこで本記事では、えのきの保存方法別の賞味期限から、腐っている場合の見分け方についてまで解説します。新鮮なえのきの見分け方や保存方法を知り、保存食として便利に楽しめるようになりますので、ぜひ最後までお読みください。
えのきの賞味期限【保存方法別】
えのきは、店舗で売られているパッケージを見るだけでは新鮮な状態かどうか判断できません。生鮮食品に分類されるえのきには、賞味期限の表示義務がないためです。
安全に取り扱うためにも、えのきの正しい保存方法と賞味期限について知っておく必要があるでしょう。
常温保存 1~2日
えのきは14℃程度の気候で育つ菌類のため、常温保存には向いていません。夏場に常温で放置した場合は、すぐに傷みが出てしまいます。
急速に鮮度が落ちたえのきを食べると、食中毒の原因になる可能性があり危険です。購入したばかりなのであれば、すぐに食べることをおすすめします。
常温保存しか選択肢がない場合は、鮮度が少しでも落ちるのを防ぐために、日光のあたらない、なるべく風通しのよい場所に置き、食べられる時間をのばしましょう。
基本的に常温保存はせず、次に紹介する方法をおすすめします。
冷蔵庫保存 1週間程度
冷蔵庫の室温は、えのきを保存するのに適しています。特に、野菜室であれば鮮度も保てるのでおすすめです。
冷蔵庫に入れる前に、えのきを袋から出してキッチンペーパーで巻いておけば、劣化の原因となる水分が吸収され長持ちします。すぐに使わない場合は、密封できる袋に入れておくとさらに保存が利くでしょう。
ほか、冷蔵庫に入れる前に、水洗いをしないよう注意しなければなりません。水分に触れると、えのきに入っているビタミンやカリウムなどの栄養素が失われてしまうためです。
冷蔵庫から取り出したあとも、水洗いはせずそのまま使用します。石づきと呼ばれる根元部分だけを切り落とせば、すぐに食材として使用可能です。
冷凍保存 1か月程度
冷凍庫に入れておけば、旨み成分を保ったまま長期保存ができます。以下の方法で、1か月程度の保存が可能です。
冷凍保存には、えのきのおいしさをより引き出す効果もあります。冷凍状態のえのきを加熱する過程で『グアニル酸』と呼ばれるうま味成分が増加するためです。
また、えのきは水分と一緒に栄養素が流れる性質があるため、水気の出る自然解凍は避けることをおすすめします。冷凍庫から出したあとすぐに加熱をすれば、うま味成分を逃さず食べられます。
えのき氷 2か月程度
えのき氷とは、えのきをペースト状にして凍らせたもので、味噌汁や煮物に入れて食べられている食材です。2か月程度の長期保存が可能であり、以下のような手順で作れます。
長期保存ができるだけでなく、お好み焼きや蒸しパンなどに入れるとモチモチの食感になっておいしく楽しめるため、ぜひ試してみてください。
賞味期限切れのえのきの見分け方!腐っている場合の2つの特徴
えのきを購入してからしばらく経ってしまっている場合、食べられるのか不安になる人も多いでしょう。腐ったえのきは、臭いや感触に違和感があります。
見分け方を知っておくだけで、賞味期限切れのものを食べてしまい、健康を害する事態を防げます。
生臭さや酸っぱさがある
腐敗している場合は、生臭かったり、酸っぱかったりする臭いがあります。鮮度が落ちている証拠なので、少しでも臭いがすると感じたら、食べるのを諦めたほうが安全です。
カビが生えていたり、茶色に変わっていたりなど、見た目で判断できる場合もあります。しかし、見た目では問題なさそうでも、臭いに違和感があるケースもあるため注意が必要です。
いつもよりやわらかくなっている
腐ったえのきは、通常よりやわらかくなっており、つかむとつぶれてしまいます。また、時間経過とともに水分が出て、雑菌の繁殖が原因でぬめりが出てくるのも特徴です。
ほかにも、かさの部分を触るとポロポロと落ちる場合は、賞味期限切れを疑うべきでしょう。えのきは、かさの部分から傷んでくるため、鮮度が落ちているか確認するのに有効です。
やわらかさに加えて、あきらかにカビが生えていないかも確認しましょう。緑や黒に変色している箇所がある場合は、食べるのを避けてください。
えのきを有効活用できるレシピ3選
えのきの賞味期限は、冷蔵庫保存でも1週間と短いため、できるだけ早めの消費をおすすめします。とはいえ、なかなかメニューが思いつかない人のために、えのきを有効活用できるレシピを3つ用意しました。
手軽に作れたり、大量消費ができたりするものをピックアップしたので、ぜひ参考にしてください。
「えのきのおつまみ」 手軽に作れる
えのきにチーズをからめて焼くだけで、大人も子どもも楽しめるおつまみができあがります。簡単に作れるため、えのきをすぐ消費したい人におすすめです。レシピは、以下を参考にしてください。
塩やブラックペッパーをお好みでふりかけると、味が変わって飽きないため何度でも食べられるでしょう。ビールや日本酒にも合い、バーベキューでも活躍する一品です。
チーズがない場合は、ごま油やカレー粉などを加え、カリッと焼くだけでも手軽においしい一品ができあがります。
「えのきと大根のサラダ」 あと一品追加できる
あと一品だけ加えたい時には、えのきをサラダにするのがおすすめです。以下のレシピのように、少ない手間で簡単に作れます。
小さな器に盛るだけで見栄えもよくなり、家族の野菜不足解消にも貢献します。ちりめんじゃこを加えると、副菜としては申し分ないでしょう。
ほかにも、にんじんやキャベツなど、さまざまな野菜と合うのがえのきの魅力です。そのため、いま自宅にある野菜を組み合わせ、オリジナルサラダに挑戦してもいいかもしれません。
「えのきのスンドゥブ鍋」 大量消費ができる
えのきが大量にある場合には、鍋を作ると手軽に消費が進みます。以下のようなレシピに沿って、実践してみてください。
スンドゥブスープの辛味と、えのきのシャキシャキ感が混ざり、満足度の高い料理が完成します。えのきは、白菜やほたてなどさまざまな食材と相性がいいため、お好みでほかの材料を加えてもいいでしょう。
もちろん、スンドゥブスープ以外の鍋でも、えのきのおいしさを引き出せます。もつ鍋やキムチ鍋など、スープの素が手に入りやすいものを選べば、より手軽に作れるためおすすめです。
賞味期限が長持ちしやすいえのきの見分け方3選
えのきには賞味期限の記載がないため、店舗に並んでいるものをなんとなく選んでいる人は多いのではないでしょうか。えのきには、賞味期限が長持ちしやすい見分け方が存在します。
より新鮮な状態で家族に料理を提供するためにも、見た目で判断できる見分け方を知っておくことをおすすめします。
水滴がついていないか
店舗に並んでから時間が経っているえのきは、包装袋のなかに水滴がついています。えのきが水分を発するのは鮮度が落ち始めている証拠のため、できるだけ避けたほうがいいでしょう。
えのきは、野菜のなかでも水を多くふくむ食材です。果物で例えると、梨と同程度の水分量をふくんでいるため、袋のなかに水滴が溜まりやすいです。
特に、袋のなかで水が溜まっているものは、賞味期限が近づいているため注意しなければなりません。水滴の確認は簡単に見分けられるため、ぜひ実践してみてください。
かさが小さくて閉じているか
かさが小さくて閉じているものは、賞味期限が長持ちするえのきだと判断できます。かさは時間が経つと徐々に開いていき、大きくなるためです。
とはいえ、どの程度の大きさや開き具合であれば、鮮度が高いものなのかの判断は難しいでしょう。その場合は、店舗に並んでいるえのきを見比べ、より小さくて閉じているものを選ぶ方法が有効です。
えのきの見た目を確認していると、表面に白い綿のようなものを発見する時があります。カビと似たものに見えますが、気中菌糸(きちゅうきんし)と呼ばれるきのこを構成するものの一種であり、食べるのには支障がありません。
えのきの色は白色になっているか
黄色・茶色に変色していた場合は、傷みはじめている可能性が高いため注意が必要です。賞味期限が長持ちするえのきは白色をしており、比較的簡単に見分けられます。
ブラウンえのきの場合は、もとから茶色をしているため、鮮度が悪いわけではありません。パッケージに名称が記載されているケースが多いため、確認してから購入しましょう。
ほか、乾燥えのきは賞味期限が1年程度のものが多く、色味の変化を気にする必要はないといえます。乾燥えのきも、生のえのきとは別でパッケージ化されているため、見分けるのも簡単です。
えのきの正しい保存方法と賞味期限を知っておいしく食べよう
家族の健康を守るためには、食品の賞味期限や、適切な保存方法を知っておく必要があります。なかでも、えのきには賞味期限の記載がないため、自身で食べられるのかを確認しなければなりません。
自宅にえのきがあれば、やわらかさや臭いで判断し、違和感を覚えたら食べないという選択が必要です。新しく購入した場合は、包装袋から取り出し、水気を切って冷蔵庫や冷凍庫への保存をおすすめします。
季節関係なく販売されているえのきは、おつまみやサラダなど、さまざまな料理に使えるのが魅力です。適切な保存をし、食べる前に鮮度の確認ができれば、賞味期限切れの心配なく食卓に出せるでしょう。
[文・構成/grape編集部]