避難時、なぜブレーカーを落とすの? 電力会社の回答に「そうだったのか」「気を付けよう」
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※写真はイメージ

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- 出典
- 関西電力送配電
記録的な大雨や大型台風、さらには巨大地震。そんな避難レベルの驚異的な災害が日常を襲った時、どんな行動をしますか。
避難する際、身の安全を確保することがなによりも大切ですが、それと同じくやっておくべきことがあります。それは、「ブレーカーを切る」というシンプルなこと。実はこの行動が、二次被害を食い止めるカギとなるのです。
二次被害対策! ブレーカーを落として火災防止
関西電力送配電株式会社はホームページで、家の外に避難する場合、分電盤のブレーカーは切ってから出るよう呼びかけています。
その理由は、地震が起きても、電気設備に異常がない以上、各家庭に電気は送り続けられていることにあります。電気の消し忘れだけでなく、避難時に停電していたが、避難中に復旧して家電が再稼働するという状況になれば、火事や事故につながる恐れがあるのです。
例えば、洋服を掛けたハンガーラックが電気ストーブの上に覆いかぶさったり、家具家電の転倒により電気コードが損傷していたりすると、火災の原因になってしまいます。
こういった二次災害を防ぐため、家の外に避難する際は、分電盤のブレーカーは切ってから出るようにしましょう。
地震後は電気による火事が多い
公益社団法人東京電気管理技術者協会によると、阪神・淡路大震災では、地震発生直後だけでなく、その後10日間に175件もの火災が発生。そして、その原因としてもっとも多かったのが、電気にかかわるものといわれています。
災害時は停電も発生しやすいため、避難する時にはすでにすべての電気が消えているかもしれません。焦りや不安もあり、なかなか電気に関して意識が向かない傾向にあります。
また、すべてのコンセントを抜いてから、というのも時間がかかりますし、漏れもあるでしょう。「避難時にはブレーカーを切る」これだけを覚えて実践するのが、確実です。
災害時の避難は、自身や家族の命を守るためのもの。だからこそ、二次災害を防ぐためのブレーカーの切り忘れは絶対に避けましょう。避難の際は、身を守りつつ、まずブレーカーを確認し、安全を確保してから行動しましょう。
[文・構成/grape編集部]