じゃがいもに適した保存方法とは? 冷凍方法や保存期間も紹介 By - COLLY 公開:2024-05-10 更新:2024-05-10 ライフハック野菜 Share Post LINE はてな コメント ※写真はイメージ スーパーでは袋や箱で販売されているじゃがいも。ただ、買ったものをそのまま置いておくと、すぐに芽が出て食べられなくなってしまいます。 本記事では、じゃがいもを無駄にしないための保存方法と保存期間、おいしく食べる方法を紹介します。 じゃがいもの基本的な保存方法 ※写真はイメージ 家庭でのじゃがいもの保存方法は、主に3種類。常温保存、冷蔵保存、冷凍保存です。ほかの野菜と比較して長持ちしやすいといわれますが、時期によっては保存の仕方に注意が必要です。詳しく見ていきましょう。 常温保存 じゃがいもは常温保存がもっとも持ちがいいとされており、保存期間の目安は3か月~4か月くらいです。風通しのよい涼しい場所で保存しましょう。 気温や湿度が高い夏の時期は芽が出やすくなり、常温での保存は向きません。必要なものは新聞紙、キッチンペーパー、段ボール箱または収納用の箱。常温保存の仕方は下記のとおりです。 じゃがいもは、泥を手や新聞紙で払って落とす。水洗いは傷む原因になるため厳禁。 じゃがいもを1つずつ新聞紙やキッチンペーパーに包んで、段ボール箱などに広げるように置く。※段ボール箱に新聞紙を敷き、じゃがいもを広げて上に新聞紙をかけても大丈夫。 包んだ紙が湿気てきたら、新しい新聞紙で包み直す。 ただし、3月の春先に出回ることが多い新じゃがは注意が必要です。一般的なじゃがいもとくらべて水分が多いため、傷みが早いのが特徴。常温保存が難しく、1週間ほどを目安に使い切りましょう。 じゃがいもを保存する場合、「場所を取って困る」「段ボールでは味気ない」と悩むことがあります。 保存用のストッカーでなくても、ワイヤーラックやバスケット、ザルのような通気性のよいものなら、新聞紙や紙を敷いて代用できますよ。フックなど吊るす場所があれば、ネットや袋のストッカーもおすすめです。 冷蔵保存 夏になると気温が高くなり、常温保存ではじゃがいもの持ちが悪くなりがちです。冷蔵室では温度が低く、じゃがいもに黒ずみが出たり、固くなったりして傷みやすくなります。 少し高めの温度に設定されている野菜室がついた冷蔵庫であれば、冷蔵保存もおすすめ。約1か月程度保存ができます。必要なものは、新聞紙またはキッチンペーパー、ポリ袋、リンゴ。冷蔵保存の仕方は以下のとおりです。 じゃがいもを1つずつ新聞紙、またはキッチンペーパーで包む。 乾燥を防ぐため、1のじゃがいもをポリ袋に入れて軽く結ぶ。 リンゴと一緒に入れる。 袋の口は、強く結びすぎると湿気が袋の中にこもることがあるので、注意が必要です。また、リンゴから出るエチレンガスには、じゃがいもの芽が出るのを遅らせる効果があります。 冷凍保存 じゃがいもは、くし形や千切り、ひと口大の乱切りなどにして冷凍保存すると、時間がない時に時短調理ができます。皮をむくのは手間がかかり、すぐ料理に使いたい時に役立ちますね。じゃがいもを冷凍すると、約1か月程度保存が可能です。 くし形切りはフライドポテトなどの揚げ物料理、千切りは野菜とじゃがいもの炒め物料理、ひと口大の乱切りは、肉じゃがやシチュー、カレーなどの煮物料理などに活用できます。必要なものはキッチンペーパー、冷凍用の密閉袋。冷凍保存のやり方は下記のとおりです。 じゃがいもの皮をむき、水に5分ほどさらしてアク抜きする。 揚げ物に使う場合は、ザルに開け、キッチンペーパーで水気をしっかりと拭き取る。煮物に使う場合は、水気を少し残して乾燥を防ぐ。 冷凍用の密閉袋に入れてしっかりと空気を抜いて、口を閉じる。 冷凍庫に入れる。 じゃがいものおすすめ冷凍方法は? ※写真はイメージ 「冷凍保存したじゃがいもはぱさつくのでおいしくできる冷凍方法が知りたい」「1か月程度ではなく、もっと長く冷凍保存できないのか」という人もいるでしょう。こちらではおすすめの冷凍方法を紹介します。 マッシュポテト状にして冷凍する方法 芽の出そうなじゃがいもがある場合、皮をむいて柔らかく下ゆでするか、レンジで加熱して柔らかく蒸してマッシュポテトにしましょう。 こうすることで、解凍後のぱさつきが気になりません。必要なものはザル、ポテトマッシャーまたはフォーク、冷凍用の密閉袋、必要であれば塩コショウ、バターや牛乳など。やり方は以下のとおりです。 ゆでたじゃがいもはザルに開けて水気を切る。レンジで蒸した場合はそのまま2へ。 ポテトマッシャーやフォークでつぶし、なめらかな状態にする。 風味づけに塩とこしょうを加えたり、バターや牛乳を混ぜたりするのもおすすめ。 冷まして、食べやすい量に小分けしてラップに包む。 冷凍用の密閉袋に入れて冷凍室で保存する。 少量ずつに分けておくと、お弁当を作る時や一人暮らしの調理でも使いやすいですよ。マッシュポテトは、ポテトサラダやコロッケ、グラタン、離乳食などを作るのに便利です。 水分量が多めで、長期の常温保存が難しい新じゃがも、マッシュポテトにして冷凍できます。ぼそぼそした食感になりにくいため、グラタンやポタージュにもおすすめです。 そのまま冷凍する方法 カレーやシチューなどを料理した後に冷凍保存すると、食感や味が悪くなります。手間がかかりますが、じゃがいもをそのまま丸ごと皮付きのままで冷凍保存する方法もありますよ。 冷凍したじゃがいもは、揚げ物や焼き物以外にも風味を損なわずに使えます。そのまま冷凍する方法は以下のとおりです。 必要なものは、包丁またはピーラー、食品用ラップフィルム(以下、ラップ)、冷凍用の密閉袋。やり方は以下のとおりです。 じゃがいもは水洗いをして泥などの汚れを取る。 芽が出ている場合は、包丁の柄の角部分やピーラーの芽取りでえぐり取る。 1個ずつラップで包む。 冷凍用の密閉袋に入れ、空気をしっかり抜いて閉じる。 冷凍保存する際に、温度変化の影響を受けにくくするよう、なるべく奥に入れること。特にすぐに使わない場合は、ポケット部分や入口に近い部分に置かないほうがよさそうです。 じゃがいもの解凍方法・保存期間の目安は? ※写真はイメージ 冷凍保存している場合、じゃがいもの解凍の仕方と保存期間はどのくらいかが気になるでしょう。おいしく、手軽にできるのか心配になりますよね。詳しく見ていきましょう。 解凍方法 解凍方法を料理ごとに解説します。 揚げ物料理:くし形に切ったじゃがいもはフライドポテトがおすすめ。凍ったまま油に入れて調理できます。 煮物料理:ひと口大に乱切りにしたじゃがいもは、カレー、シチュー、肉じゃががおすすめ。こちらも解凍は必要なく、そのまま調理に使えます。 では、丸ごと皮付きのまま冷凍したじゃがいもはどのように解凍するといいのでしょうか。解凍するには、下記のとおり電子レンジでの温めが便利です。 じゃがいもはラップに包んだまま耐熱容器の上に並べます。 中くらいの大きさ1個に対し、600Wの電子レンジで3分ほど加熱。 上下を逆さにして、さらに3分加熱する。 食べやすい大きさに切り、味噌汁の具や煮物にするのがおすすめ。 そのままバターやマヨネーズをかけてベイクドポテトなどにして食べるのであれば、弱加熱300W程度に調節して、両面を6分ずつ温めるといいでしょう。ゆっくりと熱が入るようにすると、甘みが強くおいしく感じます。 保存期間の目安 冷凍保存できる期間は、マッシュポテトにしたり、皮をむいて切り分けたりしたじゃがいもであれば、1か月が目安。調理に手間はかかりませんが、持ちは冷蔵保存並みになります。ぱさついたり、食感が悪くなったりしないように注意しましょう。 では、皮付きのまま丸ごと冷凍したじゃがいもはどうでしょうか。実は、常温保存と同じように4か月程度の保存ができます。多少手間はかかっても、常温での保管場所に迷うのなら、丸ごと冷凍保存したほうがいいかもしれませんね。 じゃがいもを適切に冷凍しよう! ※写真はイメージ じゃがいもは保存期間が長く、調理方法も多くてなじみのある食材です。カレーやコロッケ、ポテトサラダなどじゃがいもを使った料理が好きな人も多いでしょう。 暑くて芽が出やすい時期にも、冷凍保存できれば調理にも便利です。適切に冷凍と解凍をし、じゃがいもを日々のおかず作りに利用しましょう。 [文・構成/grape編集部] Share Post LINE はてな コメント
スーパーでは袋や箱で販売されているじゃがいも。ただ、買ったものをそのまま置いておくと、すぐに芽が出て食べられなくなってしまいます。
本記事では、じゃがいもを無駄にしないための保存方法と保存期間、おいしく食べる方法を紹介します。
じゃがいもの基本的な保存方法
※写真はイメージ
家庭でのじゃがいもの保存方法は、主に3種類。常温保存、冷蔵保存、冷凍保存です。ほかの野菜と比較して長持ちしやすいといわれますが、時期によっては保存の仕方に注意が必要です。詳しく見ていきましょう。
常温保存
じゃがいもは常温保存がもっとも持ちがいいとされており、保存期間の目安は3か月~4か月くらいです。風通しのよい涼しい場所で保存しましょう。
気温や湿度が高い夏の時期は芽が出やすくなり、常温での保存は向きません。必要なものは新聞紙、キッチンペーパー、段ボール箱または収納用の箱。常温保存の仕方は下記のとおりです。
ただし、3月の春先に出回ることが多い新じゃがは注意が必要です。一般的なじゃがいもとくらべて水分が多いため、傷みが早いのが特徴。常温保存が難しく、1週間ほどを目安に使い切りましょう。
じゃがいもを保存する場合、「場所を取って困る」「段ボールでは味気ない」と悩むことがあります。
保存用のストッカーでなくても、ワイヤーラックやバスケット、ザルのような通気性のよいものなら、新聞紙や紙を敷いて代用できますよ。フックなど吊るす場所があれば、ネットや袋のストッカーもおすすめです。
冷蔵保存
夏になると気温が高くなり、常温保存ではじゃがいもの持ちが悪くなりがちです。冷蔵室では温度が低く、じゃがいもに黒ずみが出たり、固くなったりして傷みやすくなります。
少し高めの温度に設定されている野菜室がついた冷蔵庫であれば、冷蔵保存もおすすめ。約1か月程度保存ができます。必要なものは、新聞紙またはキッチンペーパー、ポリ袋、リンゴ。冷蔵保存の仕方は以下のとおりです。
袋の口は、強く結びすぎると湿気が袋の中にこもることがあるので、注意が必要です。また、リンゴから出るエチレンガスには、じゃがいもの芽が出るのを遅らせる効果があります。
冷凍保存
じゃがいもは、くし形や千切り、ひと口大の乱切りなどにして冷凍保存すると、時間がない時に時短調理ができます。皮をむくのは手間がかかり、すぐ料理に使いたい時に役立ちますね。じゃがいもを冷凍すると、約1か月程度保存が可能です。
くし形切りはフライドポテトなどの揚げ物料理、千切りは野菜とじゃがいもの炒め物料理、ひと口大の乱切りは、肉じゃがやシチュー、カレーなどの煮物料理などに活用できます。必要なものはキッチンペーパー、冷凍用の密閉袋。冷凍保存のやり方は下記のとおりです。
じゃがいものおすすめ冷凍方法は?
※写真はイメージ
「冷凍保存したじゃがいもはぱさつくのでおいしくできる冷凍方法が知りたい」「1か月程度ではなく、もっと長く冷凍保存できないのか」という人もいるでしょう。こちらではおすすめの冷凍方法を紹介します。
マッシュポテト状にして冷凍する方法
芽の出そうなじゃがいもがある場合、皮をむいて柔らかく下ゆでするか、レンジで加熱して柔らかく蒸してマッシュポテトにしましょう。
こうすることで、解凍後のぱさつきが気になりません。必要なものはザル、ポテトマッシャーまたはフォーク、冷凍用の密閉袋、必要であれば塩コショウ、バターや牛乳など。やり方は以下のとおりです。
少量ずつに分けておくと、お弁当を作る時や一人暮らしの調理でも使いやすいですよ。マッシュポテトは、ポテトサラダやコロッケ、グラタン、離乳食などを作るのに便利です。
水分量が多めで、長期の常温保存が難しい新じゃがも、マッシュポテトにして冷凍できます。ぼそぼそした食感になりにくいため、グラタンやポタージュにもおすすめです。
そのまま冷凍する方法
カレーやシチューなどを料理した後に冷凍保存すると、食感や味が悪くなります。手間がかかりますが、じゃがいもをそのまま丸ごと皮付きのままで冷凍保存する方法もありますよ。
冷凍したじゃがいもは、揚げ物や焼き物以外にも風味を損なわずに使えます。そのまま冷凍する方法は以下のとおりです。
必要なものは、包丁またはピーラー、食品用ラップフィルム(以下、ラップ)、冷凍用の密閉袋。やり方は以下のとおりです。
冷凍保存する際に、温度変化の影響を受けにくくするよう、なるべく奥に入れること。特にすぐに使わない場合は、ポケット部分や入口に近い部分に置かないほうがよさそうです。
じゃがいもの解凍方法・保存期間の目安は?
※写真はイメージ
冷凍保存している場合、じゃがいもの解凍の仕方と保存期間はどのくらいかが気になるでしょう。おいしく、手軽にできるのか心配になりますよね。詳しく見ていきましょう。
解凍方法
解凍方法を料理ごとに解説します。
では、丸ごと皮付きのまま冷凍したじゃがいもはどのように解凍するといいのでしょうか。解凍するには、下記のとおり電子レンジでの温めが便利です。
そのままバターやマヨネーズをかけてベイクドポテトなどにして食べるのであれば、弱加熱300W程度に調節して、両面を6分ずつ温めるといいでしょう。ゆっくりと熱が入るようにすると、甘みが強くおいしく感じます。
保存期間の目安
冷凍保存できる期間は、マッシュポテトにしたり、皮をむいて切り分けたりしたじゃがいもであれば、1か月が目安。調理に手間はかかりませんが、持ちは冷蔵保存並みになります。ぱさついたり、食感が悪くなったりしないように注意しましょう。
では、皮付きのまま丸ごと冷凍したじゃがいもはどうでしょうか。実は、常温保存と同じように4か月程度の保存ができます。多少手間はかかっても、常温での保管場所に迷うのなら、丸ごと冷凍保存したほうがいいかもしれませんね。
じゃがいもを適切に冷凍しよう!
※写真はイメージ
じゃがいもは保存期間が長く、調理方法も多くてなじみのある食材です。カレーやコロッケ、ポテトサラダなどじゃがいもを使った料理が好きな人も多いでしょう。
暑くて芽が出やすい時期にも、冷凍保存できれば調理にも便利です。適切に冷凍と解凍をし、じゃがいもを日々のおかず作りに利用しましょう。
[文・構成/grape編集部]