『子供部屋おじさん』をめぐり議論勃発 「ハッとした」「広まってほしい」 By - エラチヒトシ 公開:2024-05-13 更新:2024-08-22 時事考え方 Share Post LINE はてな コメント ※写真はイメージ 精神的、経済的に「自立していない」と揶揄(やゆ)されがちな、実家暮らしの社会人男性。 『子供部屋おじさん』という呼び方で、会社員やニートなどがひと括りにされている現状がありますよね。 2024年5月現在、X(Twitter)を中心としたSNS上で『子供部屋おじさん』に関する議論が巻き起こっています。 『子供部屋おじさん』に対する世間の印象は? そもそも『子供部屋おじさん』という言葉は、いつから使われるようになったのでしょうか。 時を遡ること、2014年。日本発の大規模な電子掲示板サイト『2ちゃんねる(現:5ちゃんねる)』の書き込みをきっかけに、『成人をすぎても実家の子供部屋で暮らす中年男性』を指す造語として定着し始めたそうです。 「恋愛対象として見られない」「自立していないのでは」など、世間ではたびたび批判の声が集まっていますが、そのとらえ方は適しているのでしょうか。 ※写真はイメージ X上では、『子供部屋おじさん』をダサいものとする風潮に「よくない」と意見する人が、多数見受けられます。 【ネットの声】 ・無理して一人暮らしをして、「生活がカツカツ」「貯金なし」といった状態になるくらいなら、実家暮らしのほうがいいんじゃないかな? ・物価の上昇や会社員の給料が上がりにくい状況下では、家族の助け合いがますます重要になると思う。 ・実家暮らしでも、普通に働いていたら問題ない。いろいろな生活スタイルがある。多様性を認めるべき。 『子供部屋おじさん』を擁護する派の意見として多く見られたのは、実家暮らしを経済的なゆとりを持って生活するための『手段』としてとらえているもの。 確かに実家暮らしであれば、一人暮らしの場合にかかる家賃や光熱費などの負担が減ります。そのぶん毎月の固定費が抑えられ、得た収入を娯楽や交際費、貯蓄などに回すことができるでしょう。 現代の日本は物価上昇などの影響により家計負担が増え、たまにぜい沢をするくらいの『普通の暮らし』を送るだけで精一杯な人が、多くを占める状況です。そんな時代で実家暮らしを選択して生き抜くのは、賢明な判断なのかもしれません。 あえて実家暮らしを選択する時代 一方で、恋愛などの話題になると問題視されるのが、実家で暮らす男性の家事能力。 実家暮らしの場合、家事は家族に任せるか、分担することが多いようです。そのため、一人暮らしで家事全般をこなす男性と比較された際、実家で暮らす人は劣勢になりやすいとか。 現在、結婚や出産、育児など、ライフステージが変わっても働き続ける女性は、増加傾向にあります。それに伴い、結婚後の共働きを想定し、パートナーに高い家事能力を求める人が増えているのです。 とはいえ、今の日本は自由な働き方のみならず、多種多様な生き方が認められています。 世間一般の考えに流されず、個人が抱える経済的な問題や価値観と向き合った上で、あえて実家暮らしを選んでいる人もいるでしょう。 そうした現状への理解が広まれば、『子供部屋おじさん』に対する風当たりが多少は緩和されるかもしれません。 [文・構成/grape編集部] ダルビッシュ有が日本に帰国 向かった先は…?2024年11月12日、メジャーリーグの『サンディエゴ・パドレス』に所属するダルビッシュ有選手が、自身のブログを更新。日本に一時帰国していたことを明かしました。 俳優・火野正平さんが逝去 腰痛の治療に励むも腰部骨折に火野正平さんが亡くなったことが分かりました。ご冥福をお祈りいたします。 Share Post LINE はてな コメント
精神的、経済的に「自立していない」と揶揄(やゆ)されがちな、実家暮らしの社会人男性。
『子供部屋おじさん』という呼び方で、会社員やニートなどがひと括りにされている現状がありますよね。
2024年5月現在、X(Twitter)を中心としたSNS上で『子供部屋おじさん』に関する議論が巻き起こっています。
『子供部屋おじさん』に対する世間の印象は?
そもそも『子供部屋おじさん』という言葉は、いつから使われるようになったのでしょうか。
時を遡ること、2014年。日本発の大規模な電子掲示板サイト『2ちゃんねる(現:5ちゃんねる)』の書き込みをきっかけに、『成人をすぎても実家の子供部屋で暮らす中年男性』を指す造語として定着し始めたそうです。
「恋愛対象として見られない」「自立していないのでは」など、世間ではたびたび批判の声が集まっていますが、そのとらえ方は適しているのでしょうか。
※写真はイメージ
X上では、『子供部屋おじさん』をダサいものとする風潮に「よくない」と意見する人が、多数見受けられます。
【ネットの声】
・無理して一人暮らしをして、「生活がカツカツ」「貯金なし」といった状態になるくらいなら、実家暮らしのほうがいいんじゃないかな?
・物価の上昇や会社員の給料が上がりにくい状況下では、家族の助け合いがますます重要になると思う。
・実家暮らしでも、普通に働いていたら問題ない。いろいろな生活スタイルがある。多様性を認めるべき。
『子供部屋おじさん』を擁護する派の意見として多く見られたのは、実家暮らしを経済的なゆとりを持って生活するための『手段』としてとらえているもの。
確かに実家暮らしであれば、一人暮らしの場合にかかる家賃や光熱費などの負担が減ります。そのぶん毎月の固定費が抑えられ、得た収入を娯楽や交際費、貯蓄などに回すことができるでしょう。
現代の日本は物価上昇などの影響により家計負担が増え、たまにぜい沢をするくらいの『普通の暮らし』を送るだけで精一杯な人が、多くを占める状況です。そんな時代で実家暮らしを選択して生き抜くのは、賢明な判断なのかもしれません。
あえて実家暮らしを選択する時代
一方で、恋愛などの話題になると問題視されるのが、実家で暮らす男性の家事能力。
実家暮らしの場合、家事は家族に任せるか、分担することが多いようです。そのため、一人暮らしで家事全般をこなす男性と比較された際、実家で暮らす人は劣勢になりやすいとか。
現在、結婚や出産、育児など、ライフステージが変わっても働き続ける女性は、増加傾向にあります。それに伴い、結婚後の共働きを想定し、パートナーに高い家事能力を求める人が増えているのです。
とはいえ、今の日本は自由な働き方のみならず、多種多様な生き方が認められています。
世間一般の考えに流されず、個人が抱える経済的な問題や価値観と向き合った上で、あえて実家暮らしを選んでいる人もいるでしょう。
そうした現状への理解が広まれば、『子供部屋おじさん』に対する風当たりが多少は緩和されるかもしれません。
[文・構成/grape編集部]